高みつつ春の噴水かがよへり
たかみつつはるのふんすいかがよえり
(2007,3,18 井の頭公園にて写)
梅匂ふまだ肩上げのある娘かな うめにおうまだかたあげのあるこかな
穏やかな春日集めしひとところ おだやかなはるひあつめしひとところ (2008,2,20 芙美子記念館にて写)
春障子古りし書簡の文字拾ふ はるしょうじふりししょかんのもじひろう (2008,2,20 芙美子記念館にて写)
ヘリオトロープ自画像のある窓辺
へりおとろーぷじがぞうのあるまどべ
(2008,2,20 芙美子記念館にて写)
いにしへのかんばせ匂ふ雛の宿 いにしえのかんばせにおうひなのやど
先日紹介しました海沿いのアートカフェで、 今、大正時代のお雛様を飾っているから見に来ないかと 写真付きメールが入りましたので、 ちょっと戴き、写俳へアップさせて貰いました。
四の坂に深き庇や梅日和 しのさかにふかきひさしやうめびより (2008、2,20 芙美子記念館にて写)
ゆるやかな日差しに開く雛の箱 ゆるやかなひざしにひらくひなのはこ
すっかり仕舞い込んでいたお雛様を十年振りぐらいに開きました。 「ごめんなさいね…」 と言いながらお内裏様の顔にかかっている紙をそ~っとはがすと 嬉しそうに微笑んでくれました。 これも写真俳句のお陰です。 どうしてもお雛様を載せたいと思いました。
短冊の揺れて梅の香こぼれけり たんざくのゆれてうめのかこぼれけり
久しぶりの長閑な日差しに誘われて、芙美子記念館へ。
公園に滑り落ちたる春の闇 こうえんにすべりおちたるはるのやみ
振り返る空に余寒の月かかる ふりかえるそらによかんのつきかかる
アルプスの雪に煙りし二人かな あるぷすのゆきにけぶりしふたりかな 美樹子さ~ん! 「雪煙」届きましたよ~ 私も若い頃は山に登っていました。私は山男と結婚したいと思っていたのですが、 現在、ちょっとそこまで出掛けるのも車という彼と結婚しました(笑) 山岳ミステリー楽しみです! でも今、森村先生のサイン本「敗者の武士道」と格闘中(私読むのが遅いんです…) 忙しくなりました(笑)
春めくやヴィオロンの音にまどろみぬ 乙女座 G線は昔の歌を弾き歌ふ よし はるめくやう゛ぃおろんのねにまどろみぬ リフレクソロジーに身をゆだねていると 静かに流れるヴァイオリンの音に いつしかまどろんでゆく
遅き日のひと日の別れ灯り初む おそきひのひとひのわかれともりそむ ”遠方より友来る” 青春時代を共にした友人が四年ぶりに上京、 懐かしい故郷の風景までも連れてきてくれた。 お互いに「私達、変わってないよねぇ~」って! (遅き日…春日遅々として暮れかぬること…春の季語)
春潮の香りの中に暮れゆけり
しゅんちょうのかおりのなかにくれゆけり
(昨年の春まだ浅き横濱にて写)
森村先生のサイン本に 「未知の狩人」 と言うメッセージがありましたが、 まだ始まったばかりの写真俳句その未知の世界へ 狩人のようにどん欲に矢を放って欲しいというメッセージなのでしょうか。
新しきインクの匂ひ冴え返る
あたらしきいんくのにおいさえかえる
森村先生のサイン本、届きました!! 冴え返る寒さの中に届いた本は、 私にとって身の引き締まる思いで戴きました。
有り難うございました。
メトロ出て銀座は春の雨となり
めとろでてぎんざははるのあめとなり
あるイヴェントに参加するために友人と銀座へ出かけた。 生憎の雨に「今日は中止になりました」と冷たい言葉。 でも、プランタンでゆっくりお喋りしながらランチして、 有名なパティシエのお店を探し当て、ケーキのお土産を買い込んだ。 美味しそうでしょう!
以前食べた時より小さくなってると友人は言うのだが…
春の夕焼我が街のシルエット
はるのゆうやけわがまちのしるえっと
永き日の焙烙に揉む番茶の香
ながきひのほうろくにもむばんちゃのか
父が生前、小さな電熱器の上に焙烙を置き ゆっくりとかき混ぜながら番茶を揉んでいた姿を思い出します。 よい香りがしてくるとほうじ茶の出来上がりですよね。 ほうじ茶を飲むたびに思い出します。
薔薇の芽や芙美子自筆のペンの跡
ばらのめやふみこじひつのぺんのあと
芙美子記念館のアトリエには、月代わりに資料が展示されている。 今回は、この界隈「落合」の様子を描いたエッセイの原稿が展示されていた。 又、川端康成、吉屋信子、尾崎一雄、芹沢光治良などの書簡も並べられていた。 芙美子は幅広い文人達との交流があったようである。
春光の窓辺に置きしフォトグラフ
しゅんこうのまどべにおきしふぉとぐらふ
春寒の飛行機雲を追ひかけて
しゅんかんのひこうきぐもをおいかけて
四の坂に芙美子を訪ふて浅き春
しのさかにふみこをとうてあさきはる
四の坂を上ると芙美子の旧居がある。 芙美子が愛していたという椿が幾本も植えられており、 葉影から覗く赤い椿は芙美子の面影を彷彿とさせる。
追悼句集とどきて春の雪となり
ついとうくしゅうとどきてはるのゆきとなり
昨年12月、秋山巳之流氏追悼句会の折りの句会記を冊子にして送って下さった。 表紙は氏愛用の原稿用紙、その裏にこんな素敵なイラストが!
本日は撮されてをり春立ちぬ
ほんじつはうつされておりはるたちぬ
私の写真俳句ブログを、NHKの方がお目に留めて下さって NHK趣味悠々「インターネット活用術講座(仮題)」のテキストに載せて下さることになり 今日取材に見えられたのです。 いつもは撮す立場なのに今日は被写体となり面映ゆい一日でした。 こつこつとやっていれば何処かで誰かが見ていて下さる… 嬉しいですね。またまた励みになり頑張ろうかと! (私が水仙を撮しているところをこのカメラマンさんが撮って下さっているところ)
文香のはらりと雪の舞ひしとき
ふみこうのはらりとゆきのまいしとき
東京ははらはらと雪の舞い散る一日でした。
真っ赤な番傘でも通ってくれると絵になるのに…
白息の間近にありし別れかな
しらいきのまぢかにありしわかれかな
海沿いの冬陽たゆたふレストラン
うみぞいのふゆひたゆとうれすとらん
(1月28日 湘南にて写)
先にご紹介したアートカフェのすぐ側に素敵なレストランがあります。 近海の海の幸や山の幸をふんだんに使ったイタリアンのお店です。 ランチを頂きましたが、新鮮なお刺身のサラダは絶品でした。 ちなみに、ここはプリンも有名なお店です。