神田川急ぎし水の澄みにけり
街の灯を一つ消しては鉦叩
身に入むや川音昏るる神田川
道野辺の露にまみれし恋の歌
深みゆく秋助手席に見送つて
格子戸を洩るる灯りや虫しぐれ
湯の宿のあかりに並ぶ鮎の膳
蘆花の忌の萩の花影深くして
あらたふと秋天へ消ゆ鐘の音
雁渡吹かれて二人上州路
湖に色なき風の渡りけり
秋高し小さき旅を榛名富士
あきたかたしちいさきたびをはるなふじ
(2008,9,17 榛名湖にて写)
上州へ深まり行く秋を探しに行ってきました。 榛名湖は初めてです。 晴天に恵まれて、見目麗しき榛名富士を仰ぐことが出来ました。 「山の寂しい湖に~♪」 思わず口ずさんでいる私… そんな歌、知らないわ~なんて言われそう…笑
夕風に忘れ扇の経机
秋燕ニコライ堂に雨あがる
ショーウィンドーに現れし良夜かな
五人展三浦の秋を謳ひけり
ごにんてんみうらのあきをうたいけり
(2008,9,7 秋谷にて写)
公園の近くDONにてランチをとり、それぞれにアートカフェへ移動、 句会を行い、午後四時過ぎ無事終了しました。 (サンルイ島というお店のケーキ…美味しかった!) 当日、総合誌「俳句界」の取材も入り、句会の模様を載せて頂きました。 25日発売です。 皆さんの協力で、幹事の役目も無事終りほっと致しました。
水澄むや空を映して忘れ潮
秋の鳶磯馴れの松をかすめけり
潮騒の遠くに秋の灯かな
秋思ふと波に引かれし竿の先
秋霞釣り船ぬうと現はるる
船溜まりひたすら秋の蝉の声
ワイン酌む秋の灯を揺らしつつ
航跡のやがて秋思となりにけり
爽やかに妍を競ひし水面かな
秋思ふひとりぼつちの背中かな
いんげんや夕べの風を卓にのせ
ライオンのひと吠え二百十日かな