2010年02月28日

伽羅の香

伽羅の香の雫を溜めて月朧

きゃらのかのしずくをためてつきおぼろ

先日ふらりとお香の店に立ち寄ったとき見つけた香りの粒。
雫のような可愛らしい粒から香が立ち込めて・・・
大好きな伽羅の香を求めました。
ほのかに香る部屋で本を開く幸せの刻。

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2010年02月27日

その瞬間

新しきページを開く遅日かな

あたらしきぺーじをひらくちじつかな

2月10日『その瞬間 ~創作の現場 ひらめきの時~』
(角川学芸出版:税込1,575円)発売!
処女句集『B面の夏』から最新句集『忘れ貝』まで、さ
らに句集未収録の近作も含む100句について、俳句がひら
めくその瞬間と、一句に仕上がるまでの過程を丁寧に綴
った一冊です。セカンドバックにスッと入るサイズで、
軽くて持ち歩きに便利。好きな場所で好きな時に、好き
なページからお読みいただけます。
脳科学者茂木健一郎氏も絶賛!帯に推薦文を寄せられて
います。

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2010年02月26日

春疾風

真つ向に赤門置いて春疾風

まっこうにあかもんおいてはるはやて

東京は昨日春一番が吹いたようですが、
今日も足が止まるほどの疾風に遭いました。
東大は今日と明日試験のため中に入れませんでした。
受験生の皆さん、今頃必死に試験問題と格闘しているのでしょうね!

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2010年02月25日

春光

春光をガラスの皿に遊ばせて

しゅんこうをがらすのさらにあそばせて

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2010年02月24日

文朧

いつしかに袂を落ちて文朧

いつしかにたもとをおちてふみおぼろ

文を袂に偲ばせて終わりにするつもりだったけど、
ひよこまめさんに続きをせがまれて・・・
やっぱり失恋の句かな(笑)

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2010年02月23日

梅東風

梅東風や袂に文を忍ばせて

うめごちやたもとにふみをしのばせて


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2010年02月22日

春の夢

瞑りて土偶はなにを春の夢

めつむりてどぐうはなにをはるのゆめ

昨日の句会で詠んだ句です。
先だって土偶が話題になっていた時に詠みました。
夢見るような枝垂れ梅に惹かれて・・・

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2010年02月21日

観梅

梅が香に集ふ野点の緋毛氈

うめがかにつどうのだてのひもうせん

今日は句会でした。
特に吟行ではありませんでしたが、
句会が始まる前に、句会場に隣接した梅林を散策しました。
丁度梅が見ごろで大勢の梅見の客が溢れていました。

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2010年02月19日

春の色

扉開けば匂ひたつ春の色

とびらひらけばにおいたつはるのいろ

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2010年02月18日

ニコライ堂

燭の灯の木椅子に揺らぐ余寒かな

しょくのひのきいすにゆらぐよかんかな

御茶ノ水界隈散歩、最後はニコライ堂へ。
正式名「東京復活大聖堂」は、大主教聖ニコライによって1884年から1891年の
7年の歳月をかけて建てられました。
入り口にある変わった十字架は、ギリシャ十字です。
厳かな聖堂内は撮影禁止、美しいステンドグラスが輝いていました。
私も蝋燭に灯をともしてお祈りをしてきました。

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2010年02月17日

楷の木

料峭の廟に正しき影のあり

りょうしょうのびょうにただしきかげのあり

この楷の木は、曲阜にある孔子の墓所に植えられている
楷の木の種子から育てた聖木だそうです。
(学名・とねりばはぜのき うるし科)
枝や葉が整然としているので、書道で言う楷書の語源ともなっています。

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2010年02月16日

孔子廟

東風吹くや聖堂の屋根鎮もりて

こちふくやせいどうのやねしずもりて

次に向かったのは、湯島聖堂。
元禄時代、五大将軍徳川綱吉によって建てられた孔子廟。
湯島天満宮と共に合格祈願のために多くの受験生が訪れる。
こちらも人影まばらで静かな佇まいでした。

2010年02月15日

春の坂

吹き降ろす風まだ浅き春の坂

ふきおろすかぜまだあさきはるのさか

ここ文京区は坂が多い街です。
坂ごとに名前がついていてそれを探して歩くのも面白い。
湯島天神からしばらく歩いたところで急な坂道を見つけました。
「実盛坂」とありました。
昔湯島より池之端の辺り全てを長井庄と云い、斉藤別当実盛の地であったそうです。
この坂下に実盛塚や首洗いの井戸があったという伝説からこの坂の名がついたらしい。

疲れました。一寸ティータイム。

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2010年02月14日

猿回し


のどけしや猿芸に銭投げてやり

なんと湯島天神の境内で猿回しが・・・
可愛いのなんのって、抱きしめたいぐらい。
大人しくて、終わってからみんなと握手、
私も握手してきましたけど、冷たくて柔らかかったなぁ~


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2010年02月13日

絵馬

梅匂ひ犇く絵馬の祈りかな

うめにおいひしめくえまのいのりかな

冷たい風の中、御茶ノ水界隈を散策しました。
先ず湯島天神へ。
一昨年1月2日にお参りした時は、広い坂道が人で埋め尽くされ
人並みに揉まれながらの参拝でしたが、
殆どの受験が終わってしまったからでしょうか、参拝する人もちらほら、
出店も二軒ほどしか開いてなく静かな佇まいでした。
受験生たちの必死な思いが綴られた絵馬だけが犇いていました。

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2010年02月11日

加藤郁乎賞

開かれし窓新しき風光る

ひらかれしまどあたらしきかぜひかる

結社ヘップバーン時代にお世話になった坂口昌弘氏が
「ライバル俳句史」で第十二回加藤郁乎賞を受賞されました。

加藤郁乎氏選考審査の弁の一部を紹介します。
”句合の判者よろしくライバル形式を執ることで
双方俳人の特質をこれまでになく明らかにした。
さらに特筆すべきは先ず以て執り上げる勇気の
なかった俳人の精神性に光を当てたことだろう”

贈られてきた新しいインクの匂いに包まれて
ワクワクしながら読み始めたところです。

2010年02月10日

余寒

四の坂の余寒の石に腰掛けて

しのさかのよかんのいしにこしかけて

芙美子の庭より。
庭のあちこちに腰を下ろせる石が置かれています。
つい最近新しい木のベンチが増えていました。
でも私はあえて冷たい石の感触を求めて・・

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2010年02月09日

ポニーテール

蝌蚪生れてポニーテールをゆらしけり

かとあれてぽにーてーるをゆらしけり

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2010年02月08日

静寂

時折の囀りと庭掃く音と

ときおりのさえずりとにわはくおとと

先日の芙美子の庭から。
人影もなく静かな庭には、燦燦と陽が降りそそいでいました。
石に腰掛けてじっと耳を澄ましていると
何もかも忘れて穏やかな気持ちになってゆきます。
長閑なひと時を賜りました。

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2010年02月07日

春の調べ

店先にあふるる春の調べかな

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2010年02月06日

風光る

ポストへと急ぐ靴音風光る

ぽすとへといそぐくつおとかぜひかる

今日は朝から冷たい風が吹きまくっていました。
でも、キラキラと光る風に春を感じました。
この大木、もっとキラキラしていたんですけどね・・・

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2010年02月05日

夢二の女

肩細き夢二の女春浅し

かたほそきむめじのおんなはるあさし

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2010年02月04日

立春

装丁の縁取り赤く春立ちぬ

そうていのふちどりあかくはるたちぬ

2010年02月03日

福寿草

土塊を出でしばかりの福寿草

つきくれをいでしばかりのふくじゅそう

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2010年02月02日

初雪

退院となる初雪でありにけり

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2010年02月01日

アトリエ

アトリエに人影なくて梅匂ふ

あとりえにひとかげなくてうめにおう

芙美子記念館にて。
芙美子は画家である夫のためのアトリエを作った。
現在、このアトリエは展示室となっていて、
年4回の展示替えを行っている。

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