2008年08月27日

落蝉【夏・動物】

落蝉や路傍の芥とふきだまる

 夏無情( ´ω`)雨慕情

(芥=あくた)

2008年08月25日

夏/夏の果【夏・時候】

この雨が過ぎれば夏の後ろ髪

 もう夏も終わるんですかね( ´ω`) なんて風にしんみりしといてこの後台風一過のようにカラっと晴れたら笑う。

 タイトルで季語が二つ並んでいるのは、イメージとして『夏の後ろ髪』は、『夏の果』を言い換えたものだからです。

2008年08月24日

落蝉【夏・動物】

落蝉を生まれた土に置きにけり

 おとついの夜のことです。帰宅時、家の側のコンクリートの路上に、蝉が落ちていました。落蝉です。
 しかし、まだ生きているようで、足をばたつかせています。
 そいつを拾って、近くの植え込みの土に置いてやりました。
 
 しばらくしてこの句を思いつき、では写真を撮ろうかと携帯電話を持って出てみましたが、蝉の姿はもうどこにもありませんでした。
 もう一度鳴くために飛び立ったのでしょうか( ´ω`) その後まだ、蝉の声は聴きません。
 
 何年かたったら、おまえの子供たちがここらで鳴くのかい?
 
 今日は雨が降り、肌寒い日でした。
 夏も、もう終わるのですね。
 

2008年08月18日

蝉時雨【夏・動物】

山あえぎ蝉が時雨るるばかりなり

 15日の上野恩賜公園です( ´ω`)むちゃくちゃ暑かったです。これはいかん、と真剣に思うくらい。
 カメラを向けている木々はすり鉢山の斜面に生えているもの。つまりこの斜面自体がすり鉢山です。
 佐幕派を自称する俺としては、上野のお山はある意味で聖地であり、心騒ぐ戦地でもあります。地元の旧友のご先祖の一人は、あのときここで亡くなったとか。
 
 この国を形作るもろもろの歴史に向け、合掌。瞑目。

2008年08月16日

写真をしくじる

 たまに、俳句も写真も、後になってから「ああこうしとけばよかった」と思うことがありますなぁ( ´ω`)
 句の場合、PCにある俳句帳代わりのテキストファイルに、改作を記録しているんですが、写真はブログの写真入れ替えるのも面倒なんでそのままです。
 
 が、なんとなく今日は、一つ前のエントリーで使った夕焼けの写真のトリミング変更したものをアップしてみることに。
あれこれのこゑとけあひて夕焼けり うーん(´ω` ) やっぱこっちの方がマシだな。単に夕焼け空が大きくなるようにしただけなんスけどね。
 前のエントリ投句前には、下中央の車を入れるようにしたんで、上方に主題と関係ない空の余白が生まれてました。改めて見たら、それが気にくわなくなった、という。
 
 ま、そんなこともある酷暑の日(´ω` ) 上野で夜の噴水撮ってきましたが、句がないので公開はあとまわしにして、こういうネタで場をつないでおきます。

2008年08月13日

夕焼【夏・天文】

あれこれのこゑとけあひて夕焼けり

 夕焼けといったら、燃えるような茜色を連想しますが、夏の良い時間帯だと黄金色にもなるんですねぇ(´ω` ) いや夏だけじゃないかもしれませんがね。でもこういう色合いというのは、太陽の光が大気を横切る角度によるので、季節によって違っていてもおかしくはないはず。
 ということが理由なのかどうか知りませんが、夕焼けは夏の季語でした(´ω` ) なんとなく秋っぽいイメージありますけどね。

2008年08月12日

真夏【夏・時候】

葉陰よりひよいと真夏が覗きけり

 あえてコメント付けるような句でもないっすね( ´ω`)もう見たまんま、読んだまんまです。

2008年08月11日

立秋【秋・時候】

立秋の空群青に伸びきたり

 つい最近ようやく夏の句を投句し始めたような気がするのだが……( ´ω`) もう秋か。やっぱもう陰暦そのまま陽暦に当てはめて詠むのはかえって季節感を崩すように思えるなぁ。
 つーことで立秋だろうがおかまいなしに、世間は夏まっさかり。甲子園だって高校野球まっさかり。あれが秋の風物詩だなんて誰も想像しないですわいな。

 それにしても俺はこんな時間まで何をしているのか……(; ´ω`) これから寝て起きて仕事に行きます。

※)8/12:下五「伸びゆけり」を「伸びきたり」に変えた。

2008年08月07日

夏の月【夏・天文】

かぐや飛ぶ足跡あらわ夏の月

 「かぐや」は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が打ち上げた、日本独自の月観測衛星です。昨年打ち上げに成功し、現在は月の周回軌道に乗っています。[JAXA|JAXA動画]では、かぐやが撮影した地球の映像が動画で配信されています。

 ちょうど月がきれいだった夜。前後してかぐやによる地球撮影に成功したとか、国際宇宙ステーションの「きぼう」([JAXA|「きぼう」日本実験棟])の設置成功とか、宇宙開発関係の明るい話題がニュースになっていました。
 夢のある未来が待っていて欲しいですね( ´ω`)

 ちなみにNASAではニコンのデジタル一眼レフを宇宙に持っていくとか。
 俺が使っているPENTAXは、デジタル一眼レフが日本の南極探検隊に使われたそうです。過酷な環境でも使われてるんですねぇ。

2008年08月07日

三社祭【夏・行事】

鳴神や三社の翁男伊達

 写真はクリックしても大きくなりません。
 
 お囃子のお師匠さんでしょうか、ご高齢と見えますが、仕草にたたずまい、歩く姿と、所作が惚れ惚れするほど美事でした。

2008年08月06日

日盛【夏・天文】

日盛や丸刈りの木の照れ笑ひ

 日差しが強すぎて、色味の薄いインパクトに欠ける写真だったのであれこれレタッチしてみましたが、そしたらちょっと、一部がどぎつくなりすぎたかもしれません( ´ω`) 写真ってムツカチーね。

 それにしてもこのクソ暑いのなんとかなんねーのかな(゜Д。;) しまいにゃ氏ぬぞ。

2008年08月05日

ビール【夏・生活】



空に咲く花は十色やビール干す

 土曜日に撮ってきたばかりの花火写真でござんす( ´∀`) やー、夏ですな。

 しかし花火って、花鳥風月のどのあたりにカテゴライズすればいいんだろう。風物という意味で風か、それともストレートに花か。あれこれ考えて、夜だからいいやと月にしてしまいましたが。

2008年08月04日

驟雨【夏・天文】

白雨過ぐ四十九日の涙かな

 これも一つ前と同様、別の日付の句ですが、その日付とは七月二十七日です(´-ω-`)友人(と勝手に呼ぶ)秋葉文人どのの分まで祈りを、その場に。
 
 写真右に見えるビルの入り口前には、小さく献花の場所が取られています。写真に写っている街路樹の、根本のところに。
 カメラを構えたその場所は、トラックが停車した辺り。
 カメラを向けた先には、人波に隠れて、惨劇の舞台となったまさにその場所があります。
 
 六月八日、秋葉原で十数名の死傷者を出した無差別殺傷事件。
 
 その場所に愛着のある者としても、ただ単に一人の人間としても、忘れることの出来ない事件となりました。

 追悼の短い旅路は、ひとまず終わります。ひとまずは。

 打ち据えた血を押し流せ大夕立             錘蓮

 
※)本「吟行」はこれにて完結いたしました。

2008年08月04日

夏の雲【夏・天文】

たましひの導たるべし夏の雲

たましひのしるべたるべしなつのくも
 
 これは、カテゴリ名にもした日付で撮ったものではないのですが、雲の下には秋葉原の土地があるはずです。その程度の関連はあるということでご容赦。
 『夏の雲』という、いかにも夏らしい入道雲、積乱雲を連想される季語を使いながらも実は主題は飛行機雲です。これは句の主題との結びつきの問題です。

 上5に「たましひ」とあるのは、飯田蛇笏の『たましひのたとへば秋の蛍かな』という芥川龍之介を悼んだ句の影響であるし、また、この句そのものも蛇笏の句によって導かれたものであると言えます。蛇笏ほどの詩情はございませんが(´-ω-`)句に込めるココロのありようだけは近くありたいと願っています。

2008年08月02日

かぶとむし【夏・動物】

夢見しは風を切ること甲虫

 画面に写っている模型の中にはありませんが、世界の名車の中に『ビートル』すなわち『かぶとむし』の愛称を持つ車があります。→[世界の対岸で俳句を詠むノケモノ:カブトムシ【夏】]
 
 “彼”は車好きだったとか。
 
 なにはともあれ(´-ω-`)そういう句です。

2008年08月01日

残照【夏・天文】

残照や谷底に捨つるもののあり

 言葉の通り、そこには“なにものか”が捨てられていました。あまりの暗さゆえ、打ち捨てられたものはいずれ腐れ果ててゆくのです。その果て際に、あまりの孤独と絶望から、周囲のものを“道連れ”にしようと考えることも、分からないことではありません。谷底の暗さは俺も知っています。なぜならかつては、俺も谷底に打ち捨てられた“なにものか”であったからです。
 
 でも、残照ほどの光であっても、そこには明かりがあるのでした(´-ω-`)力強い光の残滓が見えるのでした。谷底は、無明の闇ではないのです。「暗い」ことと「真実、闇である」こととの間には、無辺の距離があるはずなのです。
 そこに気付くことが出来るや否や。
 これこそが、俺と“彼”とを分けた分水嶺だったようにも思うのです。