2009年11月30日

柊南天

 
  
 

 
 

 

 
 
 
 
 

 
 
  
廃校の花柊や兎小屋

 

 
 
 

  
 
 
 
 

誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。

http://www.youtube.com/watch?v=LDH1gcr7tVM
 

 

 
 
  
「 流離の歌 七連 」
 
  

流離ひの旅路の宿の窓開けて
月招き入れ二人(ににん)の宴
落陽の何もかも連れて行く時の
我を置き去る夕の哀しさ
時雨るればきっぱりと発つ用意あり
涙のことは既に終れり
朝に会い宵に別るる人の世は
無情にあらず艶めくほどに
骨皮の母の顔(かんばせ)耐えられず
三病棟の暗き廊下よ
月の下枇杷の花咲き卒塔婆は
残す言の葉何ひとつ無き
魚油匂ふ祖母の港のことなどを
思い出づる日軽(かろ)きトランク

 
 
  
 

** ふと思い立って短歌を七つ詠んでみたが、
  シャッフルしてどれとどれを組み合わせても似合いそうだ。
 
 

2009年11月29日

薪割

 

 
 
 

 

 
 
 

 
 
  

残り香の付いて離れぬ牡丹焚

 

 
 

 
 
 
 
 

誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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http://www.youtube.com/watch?v=SR1a5VJqF8w

もしかしてギドン・クレーメルを知らない ?
はっきり云ってそれはバイオリンのもぐり愛好家である。


 

 
 
 
 
 

「 武蔵境駅頭 」

  

武蔵境の貯水池に
夜の帳が降りる頃
寒星さらに輝きて
深奥にある青春の
何ほどの事でありませう
愛しい人まで裏切り続け
手にしたものは一片の
黄泉に誘ふ(いざなう)赤い紙
慙愧と云うも恥ずかしく
懺悔と云ふも程遠く
嘘をひたすら
糊塗すれば
身も世もあらず啼くの虫
小さな駅の前にいて
あなたを探す
私を探す

 
 
 

  

 

 
 

 
 
 

2009年11月28日

穴施行(あなせぎょう)

 
 
 
 
 


 
 

 

 
 

 
 
 
 

 
 

 
  
鬼婆も神経痛の寒施行

 
 

 
 
  
 

 

 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。 
 

昨日は急用にて誠に失礼致しました、申し訳ありませんでした。
  

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http://www.youtube.com/watch?v=MIRFE_1huMc

今日の一曲。

映画の話しだけど、まぁ殆んどの人は知ってるだろうが、

「天使にラヴソングを」と

「我が道を行く」だけは是非見て欲しいなぁ。

 

 
 
 

 

「 私の作句法 」

 

私は推敲をしない、それをすると出会いのときめきが失われるような気がする

その代わりに日頃目に付くものは常に575で詠む、厖大に詠む

もちろんメモも何にも残さない、ただ詠む

一句を成す時に案外これが役に立つ

出来たものは

もちろん以前のままの事もあるがたいていは全く別物になっている

俳句の貯金とはそんなもの

詩と俳句の共通点はまさに「一語」で

一語が琴線に触れたなら詩も句も既に完成している

今日は何でこんな話しをしたのだろう

たぶん一語が降りて来なかったんだねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

2009年11月27日

夢見た日々は

 
 
 
 
 


 
 

 
 

 
 

咳すれば花落ちさうな一葉忌
 

 
 

 
 
 
  
 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
急用が発生!本日はこれから出かけます
皆様の所にお伺い出来なくなりました、ごめんなさい。

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今日の一曲。 
 
http://www.youtube.com/watch?v=imOd3hwgnrE
 
 

 
 
 
 
「 一葉哀歌 」

 
 
私を捨てて行くのなら
どうか殺してくださいね
笑って云ってはいたけれど
あれはほんとの気持ちです
風の噂にあなたを聞けば
飛んでゆきたい未練髪
本郷丸山菊の坂
今年の花も霜に果てました

 
 

結ばぬ恋と知るなれば
何で出会ってしまったか
愚痴になるけどそうだもの
どうせ貴方がいないなら
私永くは生きたく無いわ
追えぬ我が身が恨めしい
根津の社に奇妙な鳥が
血を吐くまでもあたし歌います
 

 
下谷龍泉身も売れず
奈津には明日がもう見えません
 

 

 
 

2009年11月26日

雪丸げ

 

 
 

 

 
 
 

 
 

 
  
 
 
少年の大きくならぬ雪の玉

 

 

 
 
 

 

誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。 
  
http://www.youtube.com/watch?v=vCTvP5nmTwY
 

 

 
 
 
「 待ちぼうけ 」
 

 
兎を待ちし少年の
五度(ごたび)の干支をば
数えけむ

紅顔哀れ衰えて
天突く怒髪もありもせず
我が失いし子の歳を
今も数ふるばかりなり
ただばりばりと霜を踏む
哀しきものは蒼空の
色を映せる霜柱
霜は昔の音ぞする
 

 

 
 

2009年11月25日

アロエ

 
 
 

 
 

 

 
 

 
 

 
 
 
到来の鰤はひたすら厚く切る
 

 

 
 

 
 

 
 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。
 

http://www.youtube.com/watch?v=dwGmHZ8XgeU

 
 
 
 

「 メタノイア 」

 

悔い改めるが難しい
千年も座す菩薩さえ
なかなか至らぬこの道は
転回禁止の札があり
明日明日と躊躇ううちに
もはやにっちも行かぬ道
馬に乗るより牛にして
大いに揺れる我が尻は
納めるところのあらずなり
戯れ放題に戯(ざ)れて来て
今更チェンジは聴きませぬ
叶うことならもいちど世界で戦して
皆で一緒に手を繋ぎ
仲良く死んで行きますか 

 
 
 
 
 
 

   
 

 
 
 

 
 
 
 

 
 

2009年11月24日

朝陽

 

  
  

 
 

 
 
 
 
 
 
  
  
  
  
 
交番に猩猩木(ポインセチア)の鉢ひとつ

 

 
 

 
 

 
 

誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。
  
http://www.youtube.com/watch?v=OFcGgmWStnM
 

 
 
 

「 鉄橋の雪 」
  

 
零れる滴のその訳を
夜汽車の誰も尋ねない
故郷を捨てて発つときは
愛も恨みも皆捨てた
もしも帰れるものならば
まだ母ある日々の幼い頃に
一夜帰って見たいもの
砂に寝転び夢見た国は
無法英雄闊歩する
ワイオミングの赤砂漠
指絡ませて歩いた浜の
錆び鉄橋に
雪が舞う

 
 

 
 
 

2009年11月23日

冬鳩

 
 

  

 
 
 

  

  
  
 
 
冬鳥やあちらで高くまた低く
 

 
 
 

 

 
  
  
 
 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。

http://www.youtube.com/watch?v=hga1GalqYo4

 

 
 
 
「 地デジ 」 

  
 
街は高層の楼閣
電車では誰も皆携帯に中毒
そうして貧困は悪か
はたまた善良の狐の恣意か
差別と侮蔑に満ちて
殺戮しあう世の方が
まだしも真っ当ではないのか

蒟蒻のような政治に操られるまま
真っ直ぐに国を家族を愛して
散った者への
報恩の姿がこれか
真なる憎しみの対象を
もう若者は知ろうともしないのか
これでいいのか
電線の上と藪の中で
冬の鳩が鳴き交わしている
2011年7月24日
貧乏人の命だけが
デジタルになる

 
 
 

 

 

 

 

 

2009年11月22日

かじけ猫

 
 
  
 

 
 

 
 
 
 
 
 
  

  
それぞれに賜る命やかじけ猫

 
 
 
 
  
 
  
 
 
 
 
 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。
 
http://www.youtube.com/watch?v=FpORpKDhSSY
 
  

 

 
  
 

  

 
「 ショーペンハウエル 」 
 

唇噛んで故郷を捨てた
浜に鴎が鳴いていた
夢のひとつもありはせず
山は霞みの空の先
何に追われていたのだろ
何を探していたのだろ
明日を捨てた少年が
固い列車の窓辺の席で
夜中泣いてくちずさむ
裏のおせどの紅葉うた
迷い流れて行く先は
いずれ他人の場末の街で
酔って潰れて寝るばかり
母の願いは地に立って
貧しく生きよと云うなれど
馬鹿は死ななきゃ分からない
今も夢見る送別に
友の歌ったでっかんしょ

 
 
 
**  知は力なり ? とんでもない!
きわめて多くの知識を身につけていても
少しも力を持っていない人もあるし
逆になけなしの知識しかなくても
最高の威力を振るう人もある。

  ~ショーペンハウエル~

  

2009年11月21日

神の留守

 
 
 
 

 
 
 
 

 

 

 
子等駆ける毛糸手袋宵夷 

 

 
 
 

 
 
 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。

http://www.youtube.com/watch?v=hCo1iBkcta0

 
 
 
 
 

 

「 震える指 」
 
  

別れた朝
鳥は落ちて
海は涸れた
大地にあるのは
弔いの風
僕が撫ぜる
君の頬は冷たくて
幾筋も涙が零れ続けていた
去ってしまった全て達
そうしてこの世に
居場所も無く
佇むとき
僕は永遠と云う
言葉を始めて知った
生きながらえるには
あまりにも時は永く
死んでしまえば
失うに惜しき想い出たちよ
屈した膝を伸ばし
立ち上がる時に
歌が聞こえた
葬送の唄は
あくまでも未来へと
僕の背中を押すように
流れ続けていたから

 
 
 

 

 
 
 
 

 

2009年11月20日

十夜粥

 

 
 
 

 

 

 

 
 
 
  
朱の冴えて誰も買わぬは十夜柿

 

 
 
 
 
 

 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲 
 
http://www.youtube.com/watch?v=qRtp0jtohmc
 
 
 

 
 

 
「 インベンション#7 」

 
 
 

やがて私が
死ぬる時も
人は歌うだろう
喜びと悲しみの唄は
綾織のように
紡がれてゆく
悔いはなけれど
希望には至らず
希み尽きても
なおその歌は去らず
愛した者たちは限りない
憎しみのそれらは
覚えてもいない
海を越え山を飛ぶ頃
私には
確信に似た
その倍音が
いつまでも
聞こえるに
違いない

 
 
 
 

  

2009年11月19日

ねんねこ

 
 
 
 

 
 

 

 

 
 
 
 
冬衣朝の電車が狭くなる

 
 

 
 
 

 
 

 

 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。
  
http://www.youtube.com/watch?v=V4m6giCNOd8
 
 

 
 
 

 
「 手から漏れる 」
 
 
 
どんなにきつく指を閉じても
掌から夢が漏(ぼ)る
願っても願っても希望は潰える
意志強く死ねる人が
また三万人を越えた
もしもし私は大丈夫ですか
弱虫小虫はいけません
そんな勇気の持ち合わせがありません
私は朝日が大好きで
私は夕陽が大好きで
私は雨の日大好きで
私は空の蒼さが大好きで
私は子猫がとても好き
私は老いた犬も好き
逝った親さえ大好きで
縊れた兄が大好きで
月の兎も好きだけど
月の無い夜も好いている
何しろ欲が限りなく
何でもかんでも好きだから
弱い私は死ねません

天狼孤独どうせ死んでも星になる

 
 

2009年11月18日

冬ざれ

 
 
 

 

 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
遠離一切生きるも果てるも皆嬉し
 

 

 
 
 
 
 
 

 
 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。
  
http://www.youtube.com/watch?v=grxAiRy4A48
 

 
 

 

 
  
「 海胆 」
 

  
君はいいな沢山の足がある
一本二本さぼってもちゃんと歩ける
潮が満ちればねむに就き
月が昇ればゆらゆらと
何煩わず波枕
我が身を食べるの趣味はなく
毀誉褒貶は埒の外
コンチキコンコン
殊に嵐の夜なんて
君はいいな
くるくるころころ
転がって
いつも明日を向いて立つ

 
 
 
 
 

 

 
 
 

2009年11月17日

枯野宿

 
 
 

 

 
  

 
 

 
 
 
 

 
襖戸を閉めて他人の顔を脱ぐ

 

 
 

 
 
  
 
 
 

 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。
 
http://www.youtube.com/watch?v=VgWGtXBtS78

 
 
 
 
 

  
  
「 詩人の孤独 」 

 
 
遠浅の郷の砂浜に
蟹をからかい貝を探した
あの頃は
未来永劫の春を疑うことはなかった
どうせ貰い子拾い子だから
行く当てもなく
メジロを追って
野山を彷徨い
タコに梃子摺り
海に佇んだ
恩愛限り無き知り人は皆去り
誰の耳にも私の声は届かない
ただ尾鈴の山だけが
億年の笑みを浮かべている
 

 
 
 
 
 

2009年11月16日

笹鳴

 
 

  

 
  

  

 
 
 
   
  
 
 
  
 
愛しきは母の掌玉子酒

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。
 
 

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今日の一曲。   
 
http://www.youtube.com/watch?v=8GWXJ8SJ1zs
 
 

 
 
 
 

 
「 不思議 」

生まれたるの不思議
恋するのそれ
憎むのあれ
子はかつて母の御手
父の髭にて育つなり
永劫の幸も不埒もなかりせば
のんべんだらりが
丁度いい
ころりとこけるも人の世で
剥がして落ちぬも
またそれなれば
何を憎むの源は無き
何を許すの因も無し
そもそも愛は浪花節
頃合にて去ればこそ
ああ惜しきかなと云われるものを
五指を繰るならば愛の数
諸手を挙ぐるは誰が恩
頑なに誰を責むるの愚は止して
ジャンケンポンで
あい子でしょ
 

 
 

 
 
 

 
 

 
 

2009年11月15日

榠樝

 

 
 

 

 

 
 
 
 
 

 
 
 
 

  
俺なんか放っといて呉れ寒の凪

 

 
 

 

 
  

  
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。 
 

http://www.youtube.com/watch?v=lkPe2niAgo8
 
 
 
 
今日で半月は休みがありません、息も絶え絶え、
コメントも次第に手抜き状態のこと何卒お許し願います。
それもこれもサボッタ故の報いなれば誰に文句も云えません
ワシャやるときにはやるのだど、と訳の分からない事を
娘にぼやき、ふんと白い目で見られながら
今日も今日とて一筋にハンドルを握るのではありました。

 

 
 
 
「 真っ直ぐな道 」
 
  
 
アルゼンチンの
真っ直ぐな道を
見ていたら
たまに
俺い等だって死にたくなるさ
何でこんなに自分だけ
うねうねくねくね曲がるのか
そう思ったら
縊れたくもなるものさ
希みもしない
この世に生まれ
次から次と辛苦に逢えば
誰でも嫌になっちまう

吾等は誰も
一粒の麦
一粒の木の実
艱難辛苦を身に纏い
やがては地に落ち腐るもの
自然に落ちて朽ちてこそ
新たな命の育つもの
未熟に落ちたら
それまでで
苦労も涙も水の泡
雨風も肥やしの例えもあるからは
自分で落ちてはなりませぬ
明けぬ夜は無し
止まぬ嵐の無きものを
 

 
 
 

 

 

 
 
 

 

 

2009年11月14日

酉の市

 
 

 

 
 

 
 
 
 

 
 
 
小熊手は上着に隠し一の酉
 
 
 

 

 
 
 

 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。
 
http://www.youtube.com/watch?v=deurwQVud6g
 
 

 

 
 
 
 
「 邪破心 」 

  
 
理非曲直を問う莫れ
無垢の赤子(せきし)と世に零れ
などてや愛を覚えしか
荒野に光る北斗を目指し
高波(こうは)寄せくる巌に立ち
身に千万の邪を受けて
貧苦に溺れかかるとも
清き心のあるなれば
やがて至るの狭き門
意気軒昂と潜るべし

 
 

 
 
 

2009年11月13日

かく咲きかつ散る

 

  

 

  

  

 
  
 

  
 
生まれたを悔いてはおらじ木の葉散る
 
 
 
 
 
 

 
 
 

誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。
 
 
今朝はすっかり寝坊してしまい、皆様のところにお伺い出来ません、
そのうえPCも画面がぷっつん、ブッツン切れまくり、
余命幾ばくもないかも知れません。
  
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今日の一曲。   
 
 
http://www.youtube.com/watch?v=P2FnOh37660
 
 

 
 

 

 
 

  
「 君が泣けば 」

 
 

君が泣けば僕は淋しい
いくら寄せても君は遠い
僕は海月のようなものだから
立ち位置が常に無い
いつもゆらゆらゆらゆら揺れている
僕が寄せれば君は引くので
君が来ないと僕はもう
どうしていいか分からないのです
黄色い月の浜だから
蟹の巣穴にじくじくと
泡の混じりの息をつくばかりで
洗い過ぎたの恋の衣は
すっかり色が醒めました

ただ繰り返す溜め息は
8点鐘を飲み込んで
そろりと尻から漏れて行くかも
知れません

明日が雨でも晴れたって
天気は天気であるからに
予感に慄くことはないから
あたしは夜に従いてゆこうと思います
そうでなければ朝が来ないし
そうでなければまず
何よりも眠れないのですから
 
 

 
 
 

 

2009年11月12日

冬の蝶

 
 

 
 
 

 
 
 
 
 
 
  

 
見えぬ目に誰が恋しや冬の蝶
 
 

 
 
 
  

  
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。 
 
http://www.youtube.com/watch?v=sbQwQetKm2g
 

 
 

 
 
 
  「 凍 蝶 」 

~ 美しき老醜 ~
 
  
 
僅かに
残る
視野の隅に
蝶は
友の姿を
見つけた
もうそこに
停まって
動こうとしない
それが
たとえ
今まさに
散ろうとする
木の葉の
老いの
染みで
あろうとも

 
 
 

 

2009年11月11日

山眠る

 
 
 
 

 

 
 
 

 
 
 

寄鍋や二度とまみえぬ友が席

 

  

  
  
 

 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。  

http://www.youtube.com/watch?v=nofGuqrioQg

 
 
  
 
 

 
 
 
 「 爪 」

 

私の爪は親父似で
小指のそれが頼りない
私の口も親父似で
大言壮語は限りない
猫と犬とを従えて
林の中で空を見て
さてあの町に行こうかと
言えば僅かに信じたもので
熟柿の息も
それなりに許してやった事もある
一歩動くも世の中は
金がなければ法螺男
信じることも十三までで
裏切り続けた男の背なを
許さず生きて来たものの
笑えぬものは血の紅さ
可笑しきものは血の暗さ

 
 
 
 

 
 

2009年11月10日

息白し

 

 
 

 
 

 
 

 
 
 

  
日短の頃と謂えども朝は良き

 
 

 
 

  
  

  
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。   
 
http://www.youtube.com/watch?v=RQoe6Z2W25k
 

 
 
 
 

「 それっぽっち 」

 

まぁそれなりに頑張った
怒って泣いたこともある
歓喜に湧いた夜もあり
死のうと立った海もある
権現崎の朝焼けは
悔しいほどに美しく
つきいれ餅を買うて来て
涙の塩と食うたもの
月の船出の夜なれば
それ人は皆心細
東に出でて世を統べる
我は神武の末なれば
あるべきものに迷わずに
己の道を行くばかり
強情と涙脆さが同居して
情け無き夜の月の面
それっぽっちと
兎が笑う
 
 
 
 
 

 
 
 

 

 

2009年11月09日

水烟る

 
 

 
 

 
 
 
 
 

 
 

  
我ともに世に零れ落つ冬山家(ふゆやまが)

 
 

 
 
 

 

 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。

  
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今日の一曲。
  

http://www.youtube.com/watch?v=hOKQ1gG9ACw

 
 

 
 
 「 夜汽車 」

 

ねぐら無き身の
浮き寝の旅に
窓に置きたる青蜜柑
夏の衣に打ち震え
今まだ遠き終着ぞ
連れ添うものは冬の月
振り返り
明日見たれども
涙かな

 
鉄橋を声の哀しき冬列車
 
 

 

 

 
 

 

2009年11月08日

冬日向

 

  

 
 
 
 
 
 
  
 
 

 
  
寒晴れや二升の酒に負くる齢(とし)

 
 
 

 

 
 
  
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。 
  
http://www.youtube.com/watch?v=90RhVIwux5k
 

 
 
 

 

「 醜いのは誰 」
 
 

時雨の朝に蝶々が死んだ
まだ誰も起きない朝に
ちょうちょが死んだ
翅を押しやる路上の水は
渦巻き躊躇いひん曲がり
それでもやれと運ぶのだ
生きてる者が意志を継ぐ
誤解百回誰かを指して
あいつが悪いと云うからに
早く逝ったら情けない
のたれるまでは生き尽くし
さんざか皆に嫌われて
下や何かを垂れ流し
それでも命にしがみ付く
それが確かに生きたの証し
若くさっさと行く方が
余りに卑怯で醜いぞ

 
 
 
 

2009年11月07日

ちゃんちゃんこ

 
 
 
  

 
 

 
 
 
 

 
身じろがぬ冬の金魚の紅さかな 

  

 
 
 

  
 

誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
  
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今日の一曲。
  
http://www.youtube.com/watch?v=Dagrn_9V4jE
 
 

 
 
 

「 祖母の綿入れ 」
 
  

 
市松の祖母の綿入れ
霜を踏む音
鼻につんと刺さる風
音痴な癖に歌が好き
得意なものは
昔々のお話で
布団を叩いて続きます
親に疎まれ嫌われて
身の置き所無き幼子の
愛しきものはただひとつ
皴に垂れたるばばの乳
郷を発つ日の寂しい駅で
見えなくなるまで手を振った
声をころして泣いていた

 
 

  

  
 
 

 
 

2009年11月06日

懸念あり

 
 
 
  

 

 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
  
疑わずただ真っ直ぐな花八ツ手 
 
  

 
 
 

 
 

 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。   
 
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今日の一曲。 
  
http://www.youtube.com/watch?v=whhpnDy2hDM

 
 
 
  

「 ロードショウ 」

  
 
午前2時
シネマの階段を降りると
外は雪
何故溜め息をつくの
マジシャンズショットバーを過ぎれば
駅はすぐ
僕は捨て猫
行く宛てはない
何もかも終ってしまえば
過去は全て虚しいだけ
身を寄せ合う鳩の群れ
残り少ない電車の音
ああせめて
この手の温もりを
忘れないように
背中を丸めて
振り返らずに手を振るよ
さよならだけは云わないで
 
 
 
 

 
 
 
 

 
 

2009年11月05日

山の芋

 
 

 
 
 

 
 
 
 
 

 

  
   
  

憎まれの婆も去にけり桑括る

 
 
 

 
 
 

 

 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。
 
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今日の一曲。
  
http://www.youtube.com/watch?v=C2SBePZtfVg
 
 

 

 
  

「 極 致 」 
   acme

  
 

さすがの陽気も長続きしない頃
私は 遠く置き去りにした日々を
にわかに眼前にして うろたえていた
兎の踏みしめた道を いまさら辿り
このひねくれた 身体と心で
あの杜をくぐれるはずもないというのに
人は常に何かに至り そこから零れ
すぐにまた どこかに 至ろうとする
その極に触れては 凍傷を負いながら
 
 

 
 
 

 

**  またしても古い詩でごめんなさい、
   早、詩人は冬眠に至らんとするか。

 
 

  

2009年11月04日

石蕗咲く

 
 

 

 

 
 
 
 
 
   
 

 
 
二杯まで首の伸びけり燗の酒

 
  
 
 

 
 
 
 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。  
 
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今日の一曲。
 
http://www.youtube.com/watch?v=JtA9Js-22ko
 
 
 
 

 
 

「 言葉遊び 」

  
 
嗚呼愛を抱き
会うが始めと敢えて云う
青き宇宙を旅すれば
銅の色に塗(まみ)れんか
秋莽莽の飽くなきを
明けも知らずに眠る吾子
朝の祈りを明日に繋ぎ
飛鳥の夢路を発ちにしが
やがては安蘇に至らんか
與わぬ阿知の熱きの当て与う
穴惑う兄と阿免楼駄(あぬるだ)
愛しき姉とさても戻らぬ

あの日々よ

 
 
 
 

 
 

何にも言葉が来ないとき未熟な詩人はこんな言葉遊びをします、
あから順に言葉を繰って行くだけですがこれが案外行き詰まるのよねぇ。
 
 

 
 
 

2009年11月03日

寒柝

 

  
  
  

 
 
 
 

 
 
火の番の酔うて小便の長きこと

 
 

 
 
 
 
 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。 
 
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今日の一曲。  
 

http://www.youtube.com/watch?v=532QWBqMl_Q

 
滝 千春と云う若きバイオリン弾きは覚えておいてください、
まだ音源は探せなかったが、素晴らしい音を鳴らします、
きっと数年後には名前を聞く事になるでしょう。

 
 

 
 
 

「 地蔵峠 」

 

 
国見峠の夕暮れに
真っ赤に焼ける地蔵菩薩
山陰の川は闇に溶け
遠見の郷も翳るなり
初恋の文を袂に忍ばせて
今こそ我はいざ行かむ
行きてあまたの寄る辺なる
黄泉人にこそ云わんかな
絞り尽くした涙のそれの
顎に滴る日のことを
蒼と紅との門扉を叩き
いざ開けよとぞ
訪(とな)うべし
 

 

 
 
 

 
  

2009年11月02日

秋燈

 
 
 
 

 
 

 
 

 
 
 

  

 
秋灯や婆の守れる閻魔堂

 
 
 

 
 
 

誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。 
 
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今日の一曲。
 
帝王カラヤン、まさに輝いていたベルリン・フィル。

http://www.youtube.com/watch?v=ViLfcmIAxRo

 
 

 
 
 

 
  
  

いつも
always

この道では いつも
涙が止まらない
あの暖かな日も 凍てつく夜も
幾度も走った あの林の匂いがする
隣のシートに 君が居ない事に慣れなくて
たびたび 死ぬ事を願っていたのに
こうして 季節の中に 置き去られて
今は唯一 私の心が泣く場所だ
あれは 夢を見たのだろうか
梢に黒い鳥が口を開けて
白い月に吠えていた

 

  

** 今日は昔の詩を眺めていた、あの頃はまだ詩が呼吸していた。

 

 

 

 

 

 

2009年11月01日

惜秋

 
 

 
 
 
 

 
 
 
ネバーランドをまだ探しゐる雁渡

 
 

 
 
 
 
 

 
誠に勝手ながらここではコメントの返事をご容赦願っております。
 
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今日の一曲。  

http://www.youtube.com/watch?v=x6Kq0qMMpgU
 

 
 
 

 
 
「 ガルフストリーム 」

  
 
夜明け間近の
カウンター
ウォッカの息が
背なを押す
足を引き摺る
樫のドア
鳩の鳴かない
時計の下に
おい等の帽子が
掛ってる
今夜はどこかに
頭を忘れ
置いて来たから
用が無い
床に散り敷く
玻璃の色

 
  
 
 

**  ガルフストリームとは「メキシコ湾流」という海流のこと、
    またカクテルの名前にもあります。