秋水にひらめく空のありにけり
季語;秋水(しゅうすい)(秋)
秋霖に山並み煙ぶるダム湖かな
つかの間の晴間うれしき山の色
季語;秋霖(しゅうりん)、山の色(秋)写真は奥只見湖、時々雨が上ると周囲の紅葉が目に沁みる・・・三枚目はダム下流の風景。
名峰の汚れ落すや秋の雨
破芭蕉今頃花を咲かせをり
季語;破芭蕉(やればせう)(秋)「芭蕉の花」は夏の季語だがこの時期に綺麗に咲いていた。葉などは既に「破芭蕉」の状況だったが・・・
旅立ちの朝晴れやかや草の絮
季語;草の絮(秋)写真は朝日を浴びて輝く鬼田平子(オニタビラコ)の絮・・・
・・・・・・・・・・28日まで所要のため休みます。
満山錦繍秋闌鏡池
(まんざんきんしゅうあきたけなわのかがみいけ)
季語;秋闌(秋)最も好きな紅葉の撮影ポイントの一つがこの戸隠高原の「鏡池」です。今年もタイミングよく素晴らしい紅葉に出会えました。
行く秋や笑み温かき石仏
季語;行く秋(秋)写真は立山登山道の石仏です。登山者の安全を見守る如く室堂までの道沿いに三十三の石仏が祀られている。
亡者らの名残りの餓鬼田暮の秋
季語;暮の秋(秋)弥陀ケ原の泥炭湿原は、多量の積雪や低温多湿な環境で発達したもので多数の池塘(ちとう)が見られる。この池塘は「餓鬼田」と呼ばれ、立山の餓鬼道地獄に堕ちた亡者達が作った田んぼとされている。ここに生えているのは、ミヤマホタルイというカヤツリグサ科の植物で、周囲にはワタスゲの群落やモウセンゴケなどの湿生植物も見られる。
身に入むや風の道なる弥陀ヶ原
季語;身に入む(秋)写真は木々の紅葉がほとんど終わった弥陀ヶ原高原(標高1800m)、一面は草紅葉の海だったが・・・。
木道は行けども尽きず草紅葉
季語;草紅葉(秋)写真は弥陀ヶ原高原(標高1800m)です。
秋の霜こは高原の華なりや
季語;秋の霜(秋) (撮影場所 立山室堂高原)
ななかまど熱き一杯山小屋で
季語;ななかまど(秋)写真は7竈(ななかまど) バラ科 ナナカマド属 分布 北海道~九州名前の由来は、とても燃え難い木で七回も竈に入れても燃え残ってしまうとの意。
秋小寒迷へる花ぞ咲きにける
季語;秋小寒(秋)写真は山茶花の花で季語は冬。このところの寒さからか庭の山茶花が早くも咲き始めた。が、一方ではシャクナゲやオオデマリなど初夏の花もまた咲き始めている。
称名滝もみづる衣を纏ひをり
(しょうみょうたきもみづるきぬをまとひをり)
季語;もみづる(秋)「もみ」とは、揉んで染め出す紅の色のことで、紅葉することを「もみいづる」「もみづる」という(新日本大歳時記)写真は称名滝で紅葉は色づき始めたところ。全体は写っていないが4段構成で総落差350m、東京タワー(333m)とほぼ同じでこれは日本一。滝の音が称名(念仏)に聞えるところから称名滝と名付けられたという。
立山の峰しらじらと秋の雪
季語;秋の雪(秋)先日立山が初冠雪。平地からも美しく見られたが思い立って室堂(標高2500m)へ行ってきた。始発のケーブルに乗り現地に着いたのが8時半頃、気温は零下2度、所どころに雪が残り池も一部凍結し冬そのもの。写真の手前の池は「みくりが池」で立山火山の火口湖。山の頂上に見えるのは雄山神社の「峰の本社」とその社務所です。紅葉も見られると思っていたが今年はほとんど染まらないまま終わったとのことで既に枯れ木であった。
山姥の攀じ登る崖山葡萄
(やまんばのよじのぼるがけやまぶどう)
季語;山葡萄(秋) ブドウ科 ノブドウ属 (落葉つる性) 写真上は綺麗に紅葉した山葡萄の葉 分布 北海道、本州、四国 最近はワインの原料として注目されており山間地へ行くと「山葡萄ワイン」をよく目にする様になった。
蓮の実や飛んでこそ花咲かせなむ
季語;蓮の実・蓮の実飛ぶ(秋)
日が落つや俄かに鳴ける虫の声
季語;虫の声(秋)
断崖を彩る雑木紅葉かな
季語;雑木紅葉(秋)写真の滝は称名滝の横にある「ハンノキ滝」で落差は500m。涸れる時期があるため公式には認められていないが落差は実質日本一。この滝の上部(標高1600m位)はすでに紅葉が始っている。
秋茱萸やはしゃぐ父と子河原道
季語;秋茱萸(あきぐみ)(秋)グミ科の落葉低木で樹高は2m~4mで、こちらでは河川敷に群生している。初夏に筒状の小花を付け、秋に6~8mmの実を付け10月頃紅熟する。葉実とも白い斑点が沢山あり、甘酸っぱく少し渋みがあるが食べられる。ぐみ酒、ぐみジュースや最近はぐみワインも作られている。
匂ひ立つ銀杏の実りたわわなる
季語;銀杏の実(秋)敷き詰めた様に実を落としながら木の上にもまだ美しい実が残る。決して良いとは言えない独特の匂いが立ち込めていた。
旅心くすぐる釣瓶落しかな ☆
季語;釣瓶落とし(秋)
何となくほのかな希望朝の秋
季語;朝の秋(秋)
暁の露の呟き聞きゐたり
季語;露(秋) 昨日は二十四節気で言う「寒露」、冷気が次第に深まり草に宿る露も霜となる頃という・・・ (写真は昨年のもの)
入相の風の囁き秋桜
(いりあいのかぜのささやきあきざくら)
季語;秋桜(秋) キク科 コスモス属 原産地 メキシコ(幕末から明治の中頃までに渡来) 花言葉 乙女の純潔・真心・調和
移ろひも明日の息吹きか敗荷 (うつろいもあすのいぶきかやれはちす)
季語;敗荷(やれはす・やれはちす)(秋)
芋秋の浮雲走る日の出かな
季語;芋の秋(秋)
十六夜の照らす山河をわれ独り
季語;月光(秋)十六夜の今夜も澄んだ月が見られた。その月光は剣岳など遠き山並みをも照らす・・・
帰心その思ひや嬉し雁来る
季語;雁来る(秋)写真は真雁(まがん) 10月2日に初雁を待ちながら「雁金草」を投稿していたがこの日に飛来していたらしい。平年より1週間早いと言う。翌3日にお目見えしてきたが、長旅の疲れも見せず元気で「雁行」とまではいかないが飛ぶ姿も見せてくれた。雁たちがこの地を忘れずに帰ってきてくれたことを喜びたい・・・
うれしやな予報外れの名月よ
季語;名月(秋) 雲の流れが早かったので時々美しい月が見れた・・・
秋光や隠沼照らす瑠璃の花
(しゅうこうやこもりぬてらするりのはな)
季語;秋光(秋)
雁渡し吹く山里の雁金草
季語;雁渡し(秋) 陰暦8月頃に吹く北風をさし、この頃雁が渡ってくると言う・・・写真は雁金草(カリガネソウ) クマツヅラ科 カリガネソウ属 分布 北海道~九州の山地 花言葉 穏やかさ・優しさ名前の由来 花形を雁の飛ぶ姿に見立てたものとか・・・
突然の鳥一群や柿の秋
季語;柿の秋(秋) 写真は椋鳥(ムクドリ) 木の実が色付きはじめるとこの鳥の群れを良く見かける様になる。