2008年02月29日

■桜草(543) ■2月の作句一覧


★るんるるん スキップ軽やか 桜草 (たんと)

*サクラソウが咲き出した
真っ直ぐに伸びた花茎に多くの花が付く

桜に似ていることから「乙女桜」の
傍題季語も頷ける

とにかく、可憐で明るいところが佳い

★平成20年2月の作句一覧↓

2008年02月28日

■おでん(542)


★おでん鍋 がんも探して 箸つつく (たんと)

*無性におでん鍋を
つつきたくなる時がある

良く滲みた大根や
はんぺん、こんにゃく…などなど

好物のガンモドキは何処に在る…

2008年02月27日

■冬菜(541)


★啄ばまれ 哀れ姿の 冬菜かな (たんと)

*ヒヨドリの大群がフロッコリー、白菜、ホウレンソウなど
畑に居残っている冬野菜を喰い始める時期が来た

数年前まではあり得なかった現象だが
鳥たちにも食の変化が起こりつつあるということか
唖然とするばかり

2008年02月26日

■雛飾り(540)


★手作りの 平安醸す 雛飾り (たんと)

*木目込み雛人形の飾りつけをした
年一度の出番とあれば新鮮さも感じられる

雛飾りの元来の起源は「祓え」の行事らしいが
「桃の節句」とも呼ばれる如く、手作り物でも
平安朝時代の晴れやかさを醸し出すのも確かだ

2008年02月25日

■仏の座(539)


★雑草と 呼ばずにおくれ 仏の座 (たんと)

*畑に蔓延る"雑草"取りをした

植物学的には「宝蓋草(さんがいぐさ)」という
歴とした別名をも持っているのに
雑草呼ばわりするのは申し訳ないところ

何せ、紫紅色をした清楚そのものの花を咲かすのだから

*春の七草の「ホトケノザ」は「タビラコ(田平子)」のことで
この「仏の座(宝蓋草)」とは別種

2008年02月24日

■青木の実(538)


★くれなゐの 唇濡れて 青木の実 (たんと)

*鮮やかな口紅の格好をした青木の実を見つけた

常緑の葉陰から覗かせる真っ赤な実は
色彩に乏しい冬を彩る貴重な植物といえる

でも、そろそろ終焉の時期を迎える筈だ
花蕾は既に準備段階に入っているのだから

2008年02月23日

■犬ふぐり(537)


★犬ふぐり 瑠璃の輝く 星座かな (たんと)

*陽だまりの野に散りばめられた
瑠璃色の小花

見下ろす足元は
まるで星座の中を歩いているかのよう

極々小さい花、集団の美だ

2008年02月22日

■蕗味噌(536)


★蕗味噌の 小皿盛らるや いざ酌まむ (たんと)

*蕗の強い香りが広がると
食卓が春っぽくなる気がする

テンプラにしても良いが
やはり味噌味がイチバンみたい

ほろ苦い風味がたまらない

2008年02月21日

■耕(535)


★耕(たがやし)の 鍬を休むや 土笑ふ (たんと)

*春の農作業を始めるべきときがきて
久しぶりに鍬を握った

あるじの足音と鍬の音を聞いて
畑の土は喜んでくれただろうか

主が爽快感を味わったのは確かだが

2008年02月20日

■雪柳(534)


★ 米粒と えくぼと呼ばれ 雪柳 (たんと)

*ユキヤナギがポツンポツンと咲き出した

花弁が米粒に似ていることから「小米花」
花弁のくぼみがエクボに似ていることから「えくぼ花」
との別名を持っているらしい

全体が白一色に枝垂れるにはまだ少し先のこと…

雪柳(070324)

2008年02月19日

■雪嶺(533)


★雪の嶺 肌に厚めの 化粧せり (たんと)

*まるで雪国に居るかのような
峰々に被った雪山を眺める

くっきり鮮やかな山肌ラインが
アイシャドーで強調されているかのよう

気象条件がもたらしてくれたプレゼントだ

2008年02月18日

■枇杷の花(532)


★ふるさとの 匂ひ運ぶや 枇杷の花 (たんと)

*伸び放題で茂っている枇杷の木に
散歩道で出会った

覆い繁っている枝葉に隠れて
黄色を帯びた白っぽい花が群がって咲いている

ふるさとの古い家を思い出した

2008年02月17日

■ミモザ(531)


★戸惑ひつ 外気うかがふ ミモザかな (たんと)

*ミモザの黄色い粒状の蕾が膨らんで
木全体の黄ばみ具合が増してきた

今にも咲き始めそうだが
寒さに戸惑って
躊躇しているような気配もある
(満開画像は昨年2月下旬)

花ミモザ(070308)

2008年02月16日

■クロッカス(530)


★先駆けの クロッカス黄や 眩し顔 (たんと)

*公園のクロッカスが顔を覗かせ始めた

黄、紫、白の種類がある中で
例年のことながら一番早いのは黄色種だ

他に先駆けての顔出し
地上の気配を窺っているのかも知れない

クロッカスの競演(070312)

2008年02月15日

■霜柱(529)


★霜柱 踏めば聞える 脆き声 (たんと)

*朝散歩で霜柱を見つけた

柱頭にうっすら土を乗せ
繊細なガラス細工が突き立つ芸術品だ

足で踏み込むと脆くも崩れるが
発する華奢な音がすこぶる良い

2008年02月14日

■バレンタインの日(528)


★本命が 届きし バレンタインの日 (たんと)

*2月14日はローマの聖バレンチノが殉教した日で
伝承により愛の日ともされる

今年は"義理チョコ"もないかと諦めかけていたところ
嫁たちからのパックが届いた

これぞ本命チョコなり、うれしい

2008年02月13日

■風光る(527)


★風光る 包装解くや サイン本 (たんと)

*「みんなの写真俳句」の優秀賞賞品として
森村誠一氏(同ブログ監修者)のサイン入り本が
送られてきた

氏の人気力作である「非人道別長シリーズ」の第6巻
「流行(はやり)心中」

冒頭は『江戸の町に秋風が立つようになると、不幸な事件が相次いで発生した。…』
の書き出しで始まる。
「祖式弦一郎」の八面六臂の活躍場面にワクワクとなる今夜の読書だ

2008年02月12日

■雪崩(526) ■08・2月例句会


★轟音の 雪崩打ちたり 車庫の屋根 (たんと)

*この場面で「雪崩打つ」の季語は適切かな…
雪国や雪山体験の方々から「コッケイ!」の声も聞えるが
そこはご容赦願ってのお遊び俳句

車庫の屋根に積った"大雪"は
春の陽を浴びるや否や"大雪崩発生!"と相成った次第

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■句会 08.2月例会
■開催 08.2.12
■兼題 「梅の花」、「雪崩」、「麦を踏む」、「自由題」

[投句]
★梅が香の 満つる絵馬あり 合格子
→★梅が香の 満つる絵馬あり 合格す(先生の添削例)
★轟音の 雪崩打ちたり 車庫の屋根
→車庫の屋根 轟音立てて 雪しずる(先生の添削例)
嬰児や 健やかなれと 麦を踏む・・・(入選) 
★春めきて バリトン調の シテの舞
→★シテ舞の バリトン調の 春めきて(先生の添削例)
★力満ち 大地蹴破る 蕗の薹

2008年02月11日

■蕗の薹(525)


★陽を浴びて 衣脱ぎたり 蕗の薹 (たんと)

*頭上にすっぽり覆われていた雪が融けて
フキノトウが再び顔を出した

明るい日差しが眩しそうなようすで
外衣を剥ぎ
今にも咲き出しそうな気配だった

2008年02月10日

■梅(524)


★梅咲きて 吉報届く 写俳かな (たんと)

*盆梅が満開状態になったのを見届けるように
"写真俳句入選"の吉報が届いた

「第1回みんなの写真俳句」・「自由部門」で
優秀作5句の一つに入選させてもらったのだから
ウメサクバンザイ なんてことにしとこう!

みんなの写真俳句(「写真俳句ブログ」主催)↓
「第1回みんなの写真俳句優秀作発表」

応募作品↓
「伊勢海老2007/10/04」

2008年02月09日

■春めく(523)


★春めきて 謡ふ『羽衣』 酔ひし夜 (たんと)

*『げに花鬘色めくは春のしるしかや。
面白や天ならで。ここも妙なり天つ風。
雲の通路吹き閉じよ。
をとめの姿。暫し留まりて。この松原の。
春の色を三保が崎。…』

(今日の定例謡会は「羽衣」の勉強会に終始して
酔い痺れた宵であった)

2008年02月08日

■福寿草(522)


★寄り添ひて 一家だんらん 福寿草 (たんと)

*「今年も顔を出してきたよ~」
知人からの電話連絡で早速出かけた
この時期恒例のランデブーは楽しみの一つだ

充実した株だからこそ開花する
オーナーの管理丹精さにも併せカンパ~イ!

2008年02月07日

■雪原(521)


★雪原に 屹立すなり 小盆栽 (たんと) 

*朝の窓開けてびっくり雪景色
またも雪の朝となった

狭庭で育てている実生の小盆栽も
雪原に林立する貫禄ある
大樹のような風情に見えなくもない

2008年02月06日

■蕗の薹(520)


★満を持し 大地蹴破る 蕗の薹 (たんと)

*畑の一角の残雪に埋まっているフキノトウ

この辺りにあるはずと
雪を掻き分けると一発命中の当たり

大地を蹴破って顔を出したフキノトウ
春到来の使者、第1号というべきか

2008年02月05日

■雪解(519)


★あゝ無残 栄華は終はる 雪消かな (たんと)

*華やかな純白の装束に覆われた雪景色は
見事なものだが
雪どけ後の泥んこ姿は頂けない

雪合戦やダルマ造りに興じた
つわものどもの夢の跡ということか

*「雪消(ゆきげ)」=「雪解(ゆきどけ)」の傍題季語

2008年02月04日

■残る雪(518)


★白無垢の 居並ぶ菜畑 残る雪 (たんと)

*一面が雪景色に覆われた畑

白袴や白無垢姿に扮した
菜の列が続く

天然冷蔵庫に入ってるようだけど
受ける陽射しは暖かい

2008年02月04日

■春立つ(517)


★春立ちて 眩しく光る 朝の畑 (たんと)

*節分が明けて今日は
二十四節気の一つ「春が来る、立春」

昨日の雪が残る畑では
柔らかい朝日を浴びて
眩しく輝いていた

2008年02月03日

■年の豆(516)


★年の豆 外へ投ぐるに 小さき声 (たんと)

*今日は四季の節の変わり目、節分
「鬼は外、福は内」を唱える

窓を明け発声する「鬼は外!」は
なぜか控えめな声だ

年の数を食べるのもタイヘン

*「年の豆」=「豆撒」の傍題季語

2008年02月02日

■春隣る(515)


★光彩を 浴びるがごとく 春隣る (たんと)

*日の光の明るさが確かに違う2月

木々の芽も膨らみ始め
何となく春の気配が漂う

充電が進むハクモクレンの
膨らみは次第に増す

2008年02月01日

■鷹の爪(514)


★雪降りて 宙を掻くなり 鷹の爪 (たんと)

*畑に置き去りにされていた唐辛子が
白い雪景色の中で
鮮やかな朱色を放っていた

雪を引っ掻いているかのような「鷹の爪」
その名は言い得て妙だ
(立春近くになって巡って来たこの画像、やっとの出番)

*鷹の爪=「唐辛子」の傍題季語(秋)