2008年05月31日
■紫陽花(636) ■5月の作句一覧
★雨降りて 美(は)しき紫陽花 弥増せり (たんと)


*咲き出したばかりのアジサイにとっては
少し冷たい雨が降り続く今日この頃
だがこの花にはやはり雨がお似合いであって
日に日に鮮やかさを増してくるようだ
梅雨が明ける頃まで咲き続ける息の長い花でもあるか
★平成20年5月の作句一覧↓
2008年05月30日
■櫨の花(635)
★櫨の花 咲きて夢見ぬ 蝋細工 (たんと)

黄緑色の小さな花が枝先の葉脇からぶら下がっている
聞けば、花後の実からは蝋(ロウ)が採れるのだそうな
初めて知り得た情報で少し利口になった気分
秋の紅葉の美しさだけではないのだ…
2008年05月29日
■卯の花(634)
★卯の花の 歌口遊み 白帽子 (たんと)

*家の狭庭で良い香りを放つ卯の花
初夏のこの季節に似合う花だと思う
ウ~ノハナ~♪
つい口ずさみたくもなってくるが
こんな唱歌もあったっけなぁ
2008年05月28日
■豆の飯(633)
2008年05月27日
■朴の花(632)
★天空で 舟を漕ぎたり 朴の花 (たんと)

木の高い位置で大きな"葉っぱの舟"を漕ぎながら
風に揺れているサマは存在感がある
大きな朴の葉を見ていて味噌風「ほおば焼き」の
味を思い出した
2008年05月26日
■鴨の雛(631)
★鴨の雛 引き連る親を 翻弄す (たんと)

*今年もカルガモ親子の可愛いショーが始まり
公園の池周辺が賑々しくなってきた
ヒナの一挙一動はなんとも愛くるしいものだが
怖いもの知らずのヤンチャ坊主たちを心配して
後を付いて回る親の挙動も面白いものだ
2008年05月25日
■苺(630)
★鍬休め 苺かじるや ビタミンC (たんと)

炎天下での水分補給は不可欠となるが
重宝するのはイチゴのつまみ喰いだ
ビタミンCとやらがタップリでこれサイコー!
2008年05月24日
■山法師の花(629)
★臍出して 鎮座せします 山法師 (たんと)

白い花のように見えるが
これは四枚の総苞片であって
芯にある丸い緑黄色のものを花というらしい
秋に紅色の丸い実がぶら下がる景は愛嬌そのもの
*写真下右は昨年10月撮影
2008年05月23日
■草いきれ(628)
★撒き散らす 草のいきれや 三分刈 (たんと)


*ムンムンした独特の匂いを放ちながら
"散髪"が進められる公園の芝刈り風景
仕上がりはさっぱりとした"三分刈り"風で
バリカンで虎刈りするのとは大いに違う
立派な出来栄えである
2008年05月22日
■素麺(627)
★千の糸 素麺延ぶや 昼餉どき (たんと)

*葛西臨海水族園の正面を入って直ぐ
目の前に広がる"水の広場の滝"
延々と200mほどもあろうかと思われる滝の幅は
まるで"白いソーメン"が流れる
涼味満点の"流し素麺"のようでもある…
2008年05月21日
■天使魚(626)
★天使魚や 原色競ふ 海底ショー (たんと)


*初めて訪れた「東京・葛西臨海水族園」で
初夏のひとときを園内散策して過ごした
左前方にディズニーランドのシンデレラ城を
右前方には羽田空港を離着する飛行機を遠望する
絶好のスポットで気に入った
*翌19日には愛子さまが学校の遠足で来られた様子で
一日違いだったのだぁ
*「天使魚」=「熱帯魚」の傍題季語
2008年05月20日
■檀の花(625)
★亡き師匠 偲ぶ舞台や 檀(まゆみ)咲く (たんと)


*決して派手な花とは言えないが
淡い緑色の小花はよくよく見ると可愛いもの
花後につける四角形の実は
秋になると見事な淡紅色に色づく
来年の「檀(まゆみ)の会」は早や十七回忌追善となる
*写真下右は昨年11月撮影
2008年05月19日
■えごの花(624)
★山の幸 天よりどさり えごの花 (たんと)


*枝の先に乳白色の花を鈴なりにつける
その様子は見事なものだ
エゴの名はこの果皮が喉を刺激して
"えごい"ところから付けられたものらしいが
この実もまた見ごたえのあるものといえる
*傍題季語「山苣(やまじさ)の花」:ヤマジサは「山の幸の木」の意味
*写真下右は昨年6月撮影
2008年05月18日
■天道虫(623)
★水玉で 踊るサンバや 天道虫 (たんと)

*恋人同士と思しきテントウムシが
わが菜園でアスパラガスと戯れ合っていた
今晩の食卓に、と思ったが
折角のお楽しみ中でもあったので
しばらく様子を見ることにしてやめた…
2008年05月17日
■ラベンダー(622)
★ラベンダー 香を放ちて 惹き寄せり (たんと)

*お気に入りの散歩道で
ラベンダーが良い香りを撒き散らしている
通りすがりの人もみな立ち止まり
腰を屈めて香りを嗅ぐ
シベに寄り添う蝶や蜂もまた例外ではない…
*花の正式名称は「フレンチラベンダー」
もしくは「ストエカスラベンダー」
2008年05月16日
■馬鈴薯の花(621)
★馬鈴薯(じゃが)咲きて 蒸かしの味や 蘇る (たんと)

*久しぶりに晴れ渡った空の下で
ジャガイモの可愛い花が心地よさそうに揺れていた
野菜類の花の中でも有数の美を誇るといって良い
この花を見ていると
ホクホクの新ジャガの味が強烈に蘇ってきた
2008年05月15日
■虞美人草(620)
★円らなる 君の瞳は 虞美人草 (たんと)

楚王項羽の寵愛を受けていた虞(ぐ)が
死後にこの花に化けて出てきたということで
名付けられた名前らしい
ツブラな瞳はまさに"名は体を表す"だ…
*「虞美人草(ぐびじんそう)」=「雛罌粟(ひなげし)」の傍題季語
2008年05月14日
■蚕豆の花(619) ■08・5月例句会
★空向けば 蚕豆もぐと 農は謂ふ (たんと)


*ソラマメのサヤが
次第に「空へ向って直立」し始めたので
収穫の時期が近づいてきたことをうかがわせる
名前の由来そのものも面白いが
花の"黒い目"もなかなかの愛嬌ものだ
*************************
■句会 08.5月例会
■開催 08.5.13
■兼題 「麦秋」「柏餅」「石楠花」 自由
[投句]
★麦秋や 木蔭うれしき 野良仕事・・・(入選)
★柏餅 頬張る吾が子 早や四十路
★平泳ぎ 立ち泳ぎせし 五月鯉・・・(入選)
★追善の 謡ひ納めて 薄暑かな・・・(入選)
★空向けば 蚕豆もぐと 農は謂ふ
2008年05月13日
■桜の実(618)
★実ざくらに はしゃぐ子の声 賑やかし (たんと)

*小学校の校庭の道沿いにある大きな桜の木に
子供たちが木登りしてはしゃいでいた
桜が散った後に実った青い実は
赤く熟れて、今や"赤い実の花盛り"の様相
摘まんで口にしたら酸っぱくて渋いものであった
2008年05月12日
■姫女苑(617)
2008年05月11日
■満天星の花 (616)
★追善の 謡ひし宵や 満天星花 (たんと)


*謡会で長年お付き合いを頂いていたK女史が
急逝されておよそ一月が経つ
昨日10日の例会は女史を偲んでの「追善の会」
お稽古場に向う道すがらにドウダンツツジが
寂しげな表情で咲いていた
2008年05月10日
■栃の花(615)
★赤燈の 道しるべ咲く 栃の花 (たんと)

*長さ20センチほどもある大きな花
ベニバナトチノキが咲き出した
花は円錐形をしているのであたかも赤提灯が
木の枝に幾つも突っ立っているかのよう
遠くからでも際立つ明るい花だ
*風のぶ子さんの「575写」が
福岡・天神の「橡の花」を紹介しておられたのを
思い出し、私も取り上げたくなってちゃった…。
2008年05月09日
■紫蘭(614)
★老いの背の しゃんと伸びたり 紫蘭咲く (たんと)

*紫紅色をした清楚な美しい花だ
花の美しさと相俟って
緑色の瑞々しい葉もまた上品さを引き立てる
背筋をぴ~んと伸ばした姿勢を見ていると
こちらまで背を伸ばしたくなる…
2008年05月08日
■檸檬の花(613)
★白き花 咲きて夢見る 檸檬(れもん)かな (たんと)

*古庭のレモンが可愛い花を咲かせ始めたとの
故郷からの便り第2弾
管理が行き届かないせいもあるが
実生りに成功する確率は極めて低そうだ
精精、たわわに実るレモンを夢見ることにするか
*写真下は4月24日撮影
2008年05月07日
■躑躅(612)
★血の川の 流るるごとく 躑躅咲く (たんと)

*公園に咲く真っ赤なキリシマツツジが
鮮やかに咲き出して久しい
管理事務所に聞くとヤマツツジとミヤマキリシマ
との交雑種で別名クルメツツジとも呼ぶらしい
何だかどれもこれも同じに見えて困っちゃうな…
2008年05月06日
■さくらんぼ(611)
★さくらんぼ 熟れて見上ぐる 老いの声 (たんと)

*色づいてきたサクランボが
日に日に鳥の餌食になって来ている
との便りが郷から届いた
実が寄り合って生る姿は可愛いらしく風情あるものだが
亡き主はこの姿を見届けているのだろうか
*写真下は4月24日撮影
2008年05月05日
■著莪の花(610)
★鳥の群れ 羽根を休めて 著莪の花 (たんと)

*群生している陰地に明るさが広がる著莪の花
鳥の群れが純白の羽根を広げて休んでいるようだ
アヤメに似ているが
繊細さ、素朴さ、優雅さなどの点で
こちらが格上のような気がする
2008年05月04日
■五月鯉(609)
★五月鯉 泳ぎ不得手の 友やある (たんと)


*端午の節句に男児の健康を願って
鯉のぼりを立てるのは古くからの慣わし
相模川高田橋際では恒例となった鯉の大群が
薫風に乗って気持ち良さそうに群泳している
中には上手く泳げない"立ち泳ぎ"鯉も見られるが…
2008年05月03日
■白山吹(608)
★色添ひぬ 白山吹の 実の黒さ (たんと)


*冬期中に黒い実をつけていた白山吹に
白い4弁花が咲き始めた
裸木にぶら下がっていた真っ黒な実は
異様な感じでもあったが
今や純白を引き立てる黒ダイヤのように輝く
*写真下右は1月下旬撮影
2008年05月02日
■石楠花(607)
★石楠花や 顔のはじけて 笑ひこぐ (たんと)

強い日差しを受けて眩しく光るさまは
烈火のごとく怒っているようであり
腹の底から笑いこげているようでもある
花の女王と呼ばれるのは肯けることだ
2008年05月01日
■茂(606)・森村誠一 文芸展
★師の曰く 一日一句 繁茂せり (たんと)

*当「写真俳句ブログ」の監修者で
"写真俳句"の提唱者である森村誠一氏の文芸展が
昨30日から今月3日まで東京町田市の小田急百貨店で
開催されている
町田市市制50周年記念協賛事業の一環として
町田市の作家である氏のこれまでの取材ノートや
生原稿など貴重な資料などが公開されている
初日の昨日は午後2時から先生のサイン会も行われ
運よく購入できた価値ある「最後の一冊」に
サインをゲットすることが出来た
書き入れて頂いた「一日一句」の四文字が
一山の茂りを目指すべく示唆されているようで
胸にずし~んと響いてくる
















