2008年08月31日

■オクラ(728) ■8月の作句一覧


★美花なれば 美味となりたる オクラかな (たんと)

*とても美しい花で芙蓉や黄蜀葵に似ているのは
この野菜がアオイ科たる所以であろう

収穫を怠っていると直ぐに大きくなり
固くなってしまうので早めに食べてしまいたいもの
「梅肉との和えもの」が良いなあ…

★平成20年8月の作句一覧↓

2008年08月30日

■鮎(727)


★鮎食ふや 腸も頭も がぶりつき (たんと)

*アユは川魚の王とか女王と呼ばれるだけあって
お味のほうもさすがだと思う

アユ料理の定番といえばやはり塩焼きとなるが
なかでも炭火焼のそれはひとあじ違うようで
ワタやカシラの丸かじりはこたえられないものだ
(8月中旬、故郷にて)

2008年08月29日

■焼栄螺(726)


★焼栄螺 吹きこぼる香に 歓喜あり (たんと)

*炭火で焼くサザエに醤油をたらすと
ジクジクと煮上がって汁が吹きこぼれ出す
汁の焦げる匂いに奇声が上がる瞬間でもある

花火を眺めながらのバーベキュー
夏の代表的風物詩といってよかろうか
(8月中旬、故郷にて)

*焼栄螺(やきさざえ)=春の季語。サザエは春の産卵前が美味しいと
されるためであろうが、真夏のこの時期だってケッコー美味しいのだけどぉ…。

2008年08月28日

■栴檀の実(725)


★栴檀は 黄色なるべし 青二才 (たんと)

*センダンの実とくれば
黄色く色づいた実が鈴のようにぶら下がる光景を
連想するものだ

大きな栴檀の樹の下から見上げる青い実に
些かの新鮮さを覚えたのはどういうわけだったか
(8月中旬、故郷にて。下右は06/11撮影)

2008年08月27日

■茘枝(724)


★青き香の 茘枝の汁や ビタミンC (たんと)

*ニガウリ特有の苦みを苦手とする人も多いようだが
含んでいるビタミンCの豊富さは特筆すべきであって
東洋医学にも利用されているほどらしい

蜂蜜やリンゴ、トマトなどとミックスしたゴーヤジュースは
我が家の特製ドリンクとして愛用している…♪

*茘枝(れいし)=「苦瓜(にがうり)」の傍題季語

2008年08月26日

■蜘蛛の囲(723)


★蜘蛛の囲や 幾何を描きて 五角形 (たんと)

*クモが尻から糸を出して網を張っている

昆虫を捕えて自らの食糧とするためであろうが
人間さまの顔にかかると煩わしいこと限りない

しかし網をよくよく見ると
等間隔の幾何学模様になっており素晴らしいものだと思う
(8月中旬、故郷にて)

2008年08月25日

■鰻(722)


★名物の 鰻食ひたり うめもんじゃ (たんと)

*宮崎・西都原古墳群に程近い名物うなぎやは
創業120年の老舗で県外客を含め連日の大賑わいだ

素材に独特のこだわりを持つ店主の味自慢が
客の心を打っているのであろう

良質の大豆を使用した「呉汁(ごじる)」も伝統の味だ
(8月中旬、故郷にて)

2008年08月24日

■稲の花(721)


★日の光 全身に浴び 稲の花 (たんと)

*念願かなって「稲の花」との出会いが実現した

「花の命は短くて」というが
炎暑の中で咲くわずか3時間ほどの短命花らしいので
他にこれほど短い命の花があるだろうか

ふるさと産の味絶品ヒノヒカリ、コシヒカリや万歳!
(8月中旬、故郷にて)

2008年08月23日

■風鈴(720)


★さ揺れする 風鈴聞きつ 郷離る (たんと)

*軒下に吊るしている風鈴がさ揺れし
網戸越しに涼風が入ってくる

早や秋の匂いを感じるところであるが
留守家を守ってくれる風鈴を見やりながら
郷を離れることにした

2008年08月22日

■向日葵(719)


★向日葵や 日向の空に 共存す (たんと)

*夏を代弁するような明るい花、ヒマワリ

明るい太陽の下に咲くさまは
別名の「日輪草」とともにまさに「日に向かう花」だ

南国「ひむかの国」で向日葵を眺めていると
何か共通性を感じざるを得ない

2008年08月21日

■かなぶん(718)


★ぶんぶんと かなぶん寄り来 門扉灯 (たんと)

*夜、周囲が暗くなるにつれて
羽音をブンブンさせながら飛んでくる

体の背中が金緑色や赤銅色など
光沢のある金属的な色彩を帯びているのは
コガネムシ科の代表的甲虫といえるか

2008年08月20日

■金柑(717)


★金柑の 小さき実の生る 日照雨(そばえ)かな (たんと)

*小さな白い花が咲き終わって結実する
緑色の可愛い実が折からの日照雨に濡れていた

生い茂っていたうえに虫食い状態にあったので
バッサリ切りつめたのは3年前

今年はどうやら実生りが良さそうだ

2008年08月19日

■西瓜(716)


★地のマグマ 熟成されて 西瓜割る (たんと)

*従兄が自家生産の西瓜を届けてくれた
重量が4kgに達しようかとするジャンボだ

包丁で真っ二つに割ると
真っ赤な果肉が弾け甘い香りが漂った

まるで地の底のマグマが燃えたぎるよう…

2008年08月18日

■桔梗(715) ■08・8月例句会


★寂しげに 主(あるじ)を送る 桔梗かな (たんと)

*秋の七草の一であるキキョウ

亡き父母が殊のほか愛でていた花は
精霊の盆帰りの間咲き続けた

送り火とともに主を見送る花の表情に
心なしか寂しさを感じたのは思い過ぎであろうか

■08・8月例句会

2008年08月17日

■土用浪(714)


★忘れまじ 君の勇気の 土用浪 (たんと)

*2007年8月11日、インドネシアからの漁業研修生
エンダン・アリピン君は宮崎県日向市伊勢が浜で溺れた
日本人中学生を助けようと荒れ狂う海に飛び込み2人の
中学生を無事救助したが、自分自身は21歳の短い生涯を
閉じることになってしまった。

突然の訃報に悲しむインドネシアの家族、恋人、また懸命の捜索活動に携わった日本人たちの
思いを綴る一連の出来事がドキュメンタリー映画として完成。
その上映会が彼の一周忌に当たる8月12日、宮崎市の市民プラザホールにて開催された
(前日は日向市にて上映)。

映画はインドネシア在住の日本人教師、井上実由紀さんが中心となって制作されたもので、
上映後、彼女による映画製作に纏わる裏話などについての講演を聞く機会を得るなど感動的な
ひと時を過ごすことが出来た。

*掲載写真はいずれも「宮崎県インドネシア友好協会事務局」作成の資料からの複製です。

2008年08月16日

■花木槿(713)


★花木槿 今を限りの いのちかな (たんと)

*清楚で優しさに溢れるムクゲの花

花は朝に開き夕べには萎んでしまうので
哀れさを感じさせる

栄華の儚さに例えられる
「槿花一日の栄」の語が成程と思う

2008年08月15日

■魂迎(712)


★久しきの 時を語らむ 魂迎(たまむかえ) (たんと)

*盂蘭盆に精霊を迎えるための儀式として
門前で迎火を焚き
亡き父母兄ならびにご先祖一行さまを迎えた

身内だけのささやかなものではあるが
久しぶりの語らいの時を過ごせて嬉しい

*皆様へ
せっかくコメントを頂きながら音沙汰なしのご無礼を続けて
いまして申し訳ありません。連日、雑用に追われているうえに
マイパソが自由に使えない環境下に置かれていまして
思うようにお宅訪問が出来ずヤキモキしております(笑)。
どうかご勘弁ください。

2008年08月14日

■盆(711)


★母の愛づ 人形拭きて 盆支度 (たんと)

*お盆を迎えるに当たって
亡き母の木目込み・真多呂人形のスス払いをした

製作後かなりの年数を経ているので傷みがひどいが
人形の数々の表情を見るにつけ
在りし日の母の面影が浮かんでくる
(8月句会投句分)

*→母の作品集

2008年08月13日

■花火(710)


★天孫の 神話の花火 宙に燃ゆ (たんと)

*宮崎市街地を流れる大淀川で行われた
恒例の納涼花火大会は第60回目を迎えた

打揚花火、仕掛花火は全部で5000発だそうだから
必ずしも大きな大会ではなかろう

でも、神話の里に相応しい花火であったと云えるのかも知れない

2008年08月12日

■夜見世(709)


★足止むる 老いも若きも 夜見世の灯 (たんと)

*宮崎市街地を流れる大淀川で行われた
恒例の納涼花火大会に併せて河畔に設けられた
露店のかずかず

昔ながらの夏の風物詩の雰囲気が漂い
大勢の老若男女で賑わっていた

2008年08月11日

■空蝉(708)


★空蝉や 掴みし吾(あ)の手 しがみつく (たんと)

*土中に数年を過ごした蝉の蛹は
早朝に地上に出て木の幹などに登り羽化する

羽化した後の抜け殻(空蝉)はからだ全体を
爪の先端まで見事に外形を残している

手のひらに乗せると哀れなまでに軽かった

*下右写真:「セミの穴」が左下と上方に見える(ボケ画像)

2008年08月10日

■蝦蟇(707)


★ようこそと 蝦蟇(がま)の挨拶 律儀なり (たんと)

*古庭でガマガエルと突然のご対面となった

風態の気味悪さに加え動きが鈍重なので
不気味なことこの上なく一瞬ギョッとさせられた

でも、両手ついて丁重に挨拶しているようだし
"善人の家守"と見るべきであろうか…

2008年08月09日

■海紅豆(706)


★日に向かふ 国の色なり 海紅豆 (たんと)

*枝先から長い花序をぐ~んと伸ばしている
鮮やかな緋赤色の花だ

南国的な情熱を感じさせるのは
周辺の環境がなせるためかもしれない

強い太陽の光はとにかく眩しい…

*海紅豆(かいこうず)=「梯梧(でいご)」の傍題季語

2008年08月08日

■蝉(705)


★蝉の朝 庭の古木に 父の声 (たんと)

*蝉の鳴き声で目覚めた郷の朝

古庭から聞こえる"大合唱"は相変わらずの煩さで
古木から亡き父のウルサ声が聞こえてくるようでもある

折しも今日は「秋立つ日」となって
吹く風にも幾分涼しさを感じさせるのは気のせいか(8/7)

2008年08月07日

■韮の花(704)


★首伸ばし 天に届けと 韮の花 (たんと)
 

*ニラを収獲しないまま放置していると
テッペンから花茎がぐんぐん伸びてくる

茎の頂きに白い小さな花が球状に咲くさまは
清楚で親しみやすさをもたらしてくれる

チョウさんもニラ独特の香りを好んでいるかのよう…
(7月下旬撮影)

2008年08月06日

■羊草(703)


★花愛でつ 午後のコーヒー 羊草 (たんと)

*古い火鉢に水を張り庭の片隅に置き放しの睡蓮が
今年も花を咲かせてくれた

水底の泥の中から葉を水面に浮かべ咲かせる清楚な花だ

「羊の刻(午後2時頃)」に開花するからという
ネーミングが面白い

*羊草(ひつじぐさ)=「睡蓮」の傍題季語

*本日午後より暫くの間留守にします。
お返事が遅くなったりお宅訪問が充分にできなくなりますが
出来るだけ接触するように心がけますのでご了解のほどを…。

2008年08月05日

■花火(702)


★ニッポンノ 空ニ轟ク ザマ花火 (たんと)
 

*米軍・座間キャンプ内での花火
規模はさほど大きくないが"BON ODORI FESTIVAL"を
締めくくるものとして盛り上がる

日本上空に敵機あらわる、などとは
よも云はじ…

2008年08月04日

■盆踊(701)


★盆フェスタ 炭坑節の 異人さん (たんと)
 

*米軍の座間キャンプ内で行われた
「盆フェスタ」"BON ODORI FESTIVAL"に出かけた

日米友好親善の一環としてキャンプ内が開放されるもので
露天での買い物やアトラクションなど楽しめる

浴衣姿で巧みな踊りを披露する光景も微笑ましい

2008年08月03日

■布袋草(700)


★腹膨れ 弾け出でたり 布袋草 (たんと) 

*植物が花を咲かせるには
やはり時宜に適したタイミングがあるようだ

なかなか咲かないと思っていた布袋草(布袋葵)に
薄い藤紫色の花が咲き出した

暑い最中にわずかな涼をもたらしてくれる花や良し…

2008年08月02日

■冷索麺(699)


★たかがこれ されどこれなり ひやさうめん (たんと)
 

*たかがヒヤソウメンというが
夏はやはりこのツルツルそうめんに限る
汗かいた後の昼餉でこれに勝る馳走はないようだ

我が家即席の大盛冷索麺の出来上がり
涼味万点、更にお腹への充足感このうえなし

2008年08月01日

■玉黍(698)


★玉黍(とうきび)の 茶髪となりて 湯を沸かす (たんと)
 

*トウモロコシ(トウキビ)がほど良く実って
銀白色だったヒゲは茶色に変色してきた
一見、チャバツの長髪若者のうしろ姿のようにも

トウモロコシの味は捥ぎ立てがイチバン
湯を沸かしてから畑に捥ぎに行くんだって…