2009年01月31日

■鍾乳石(881) ■1月の作句一覧


★季も知らで 悠久きざむ 鍾乳石 (たんと)

*『30万年の年月が創り上げた自然の造形美…
沖縄の美しい珊瑚礁から生まれた鍾乳洞「玉泉洞」は
幅20m、奥行80m、天井20mで6階建てビルほどの広さに
日本最多の100万本の鍾乳石が…』
(現地案内リーフレットより)

まさに「地下に広がる大自然の芸術館」というのは過言ではない

*無季句になりましたねぇ…♪

*写真撮影場所:
「おきなわワールド<文化王国・玉泉洞>」(本島南部・南城(なんじょう)市)

★平成21年1月の作句一覧↓

2009年01月30日

■春の風(880)


★ウチナーの 咆哮すごと 春の風 (たんと)
 

*沖縄地方に昔から伝わる「家の守り神・シーサー」の起源は
古代オリエントにあり獅子(ライオン)がその原型だとか

大きな口を開けて鎮座している姿をよくよく見れば
沖縄人・ウチナーたちが外敵から身を守ろうと
何やら咆哮しているかのように見えなくもないが…

*写真撮影場所:
上3枚「琉球村」(本島中部・恩納(おんな)村)
下左「琉球ガラス村」(本島南部・糸満市)
下右「 首里城・歓会門」(本島南部・那覇市)

2009年01月29日

■春の蝶(879)


★春の蝶 優雅に舞ひて パラダイス (たんと)
 

*亜熱帯植物や原色の花々が咲き乱れる
沖縄の自然豊かな地に設えられた蝶々園

本土では生息しない蝶・オオゴマダラが乱舞しており
その数2~3000というから、まさに夢の楽園だ

黄金色に輝くサナギは生命の神秘さをも感じさせてくれる

*写真撮影場所:
「琉宮城蝶々園・蝶々ハウス」(本島北部・本部(もとぶ)町)

2009年01月28日

■春の海(878)


★魚の群れ 色を競ひて 春の海 (たんと)

*大自然に囲まれた花と海と緑の文化施設・海洋博公園

その中でひときわ目立つ建物の「沖縄ちゅらうみ水族館」は
世界最大級の規模を誇っている

カラフルな熱帯魚が泳ぐサンゴの海も見事なものだが
巨大なジンベエザメやエイの遊泳する巨大水槽は圧巻だ

*写真撮影場所:
「沖縄美ら海水族館」(本島北部・本部(もとぶ)町)

2009年01月27日

■春霞(877)


★沖縄の おらぶ御霊や 春霞 (たんと) 

*1995年6月、太平洋戦争・沖縄戦終結50周年を記念して
建設された「平和の礎(いしじ)」には
沖縄戦で亡くなられた全ての人々の氏名が刻まれている

地の底から御霊の叫び声が聞こえてくるような錯覚にも陥る
丘の上から望む東シナ海は悲しみに暮れるかのように霞んでいた


*「平和の礎(いしじ)」には、国籍、軍人、民間人を問わず、
沖縄戦で亡くなられた一人ひとりの氏名が刻銘されている。
刻銘者数は24万734名(08年6月現在)、その94%は日本人だ。(現地の案内表示板より)

*写真撮影場所:
「沖縄戦跡国定公園」(本島南部・糸満市摩文仁(まぶに))

2009年01月26日

■春の興(876)


★四つ竹の 琉球舞踊 春の輿 (たんと)
 

*宮廷舞踊と呼ばれる古典舞踊は
首里城に発祥し今日に伝わる伝統芸能の華だ

伝統の要素を取り入れた創作舞踊も最近では盛んなようだが
手、足、目などの動きから「喜び、悲しみ、…」など
細やかな感情を汲み取るのはなかなか容易ではない

*四つ竹:古典女踊りの着付けに花笠をかぶり
手に四つ竹を持って優雅に踊る舞踊

*写真撮影場所:
「料亭 那○」(本島南部・那覇市)

2009年01月25日

■寒桜(875)


★琉球の 栄華偲びて 寒桜 (たんと)
 

*中国や日本、朝鮮などとの外交・交易を通じて
独自の文化を開花させてきた海洋国家「琉球王国」

14世紀末に創建された首里城はその中心的存在として
位置づけされているものだが、沖縄戦で消失したのち
1992年11月に復元。復元化作業は現在もなお続けられている

*首里城の正門とされる「歓会門(かんかいもん)」の脇では
沖縄桜(緋寒桜)がほぼ満開状態であった

*写真撮影場所:
上「首里城(本島南部・那覇市)」
中左「守礼門(同上)」
中右「歓会門(同上)」
下左右「首里城正殿(同上)」

2009年01月24日

■百合(874)


★ひめゆりの 乙女のかほり やすらけし (たんと)

*沖縄戦で戦死した沖縄師範女子部と沖縄県立第一高女の
乙女たちが合祀されている「ひめゆりの塔」

米軍の毒ガス弾攻撃を受け壕内で戦死又は自決し
若き命が絶たれてしまったのは終戦のわずか2か月前…

戦後63年を経てなお献花と千羽鶴が絶えることは無い

*写真撮影場所:本島南部・糸満市
*「百合」は夏の季語でしたかね…♪

2009年01月23日

■春光(873)


★美ら海の 春光きらり 「めんそ~れ」 (たんと)
 

*早や初夏の気配のする沖縄で
美しい海「ちゅらうみ」が「いらっしゃ~い」と迎えてくれた

「沖縄人気No.1コース!! 沖縄大感謝祭3日間」
と銘打つツアーに参加したので
駆け足の沖縄観光旅行で感じたことなどを少々…


*写真撮影場所:
上3枚「万座毛(本島中部・恩納村)」
下左「海洋博公園ビーチ(本島北部・本部町)」
下右「那覇空港」

2009年01月22日

■冬木の芽(872)


★黙々と 醸造してる 冬芽かな (たんと)
 

2009年01月21日

■冬耕(871)


★冬耕の 土踏む足袋の 新しき (たんと)

2009年01月20日

■湯豆腐(870)


★湯豆腐の ぐらぐら踊り 掬ひける (たんと)
 

2009年01月19日

■鳥の恋(869)


★覗き見の 恥ずかしきこと 鳥の恋 (たんと)

*小鳥たちが公園の大きな鳥ケージで
甲高く囀りながら活発な動きをしていた

折からのポカポカ陽気に春到来を勘違いしたのか
睦まじく恋を語るペアの姿も…

カメラ向けるこちらの方が顔を背けてしまいたくなる♪

*今日から3日間、留守します。
頂きましたコメント対応も致しませんで申し訳ありません。

2009年01月18日

■春隣(868)


★白銀の 霊峰富士や 春隣 (たんと)
 

*一面の菜の花、冠雪の富士山、紺碧の海原…

今、話題になっている吾妻山公園(神奈川・二宮)で
これらを肌身で感じることが出来た

立春まであと2週間
たしかに春は隣までやってきている

2009年01月17日

■虎落笛(867)


★首筋の 悲鳴上げたり 虎落笛 (たんと)

*寒風の吹きすさぶ菜園で
取り残された青首大根が寒そうに震えている

ヒューヒューと笛のような音を立てるので
名づけられた"モガリブエ"
聞くからに寒そうな表現だ

2009年01月16日

■霜囲(866)


★藁蒲団 敷きて温く温く 霜囲ひ (たんと)
 

*寒波襲来で閑散となった我が菜園の中で
サヤエンドウが順調に生育している

例年、特別な対策なしで越冬させているのだが
今冬は稲ワラで防寒保護したのでそれが功を奏しているのだろう

今年の収穫が楽しみになってきた
(写真下:08年12月中旬撮影)

2009年01月15日

■枯山吹(865)


★山吹の 枯れて青春 失はず (たんと)
 

*すっかり裸同然となったこの時期でも
幹や枝先の緑色を失っていないのがヤマブキの良さ

晩春から初夏にかけて
美しいコガネ色に輝くために
蓄えているエネルギーの根幹でもあろう
(写真下右:08年4月下旬撮影)

2009年01月14日

■謡初め(864) ■09・1月例句会


★「猩々」を 謡初めして また御神酒 (たんと) 

*先般行われた今年の初謡で「猩々」を謡った

新年の謡初めとしては「高砂」「鶴亀」などと並んで
お目出度い曲として演じられる「猩々」

謡い終わって盃を上げるのもまた格別なものだ

『♪盃も浮かみ出でて友に逢ふぞ嬉しきこの友に逢ふぞ嬉しき~♪』

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■句会 09.1月例会
■開催 09.1.13
■兼題 「雑煮」「隙間風」「息白し」 自由

[投句]
★講釈の 終はるを待ちて 雑煮食ふ・・・(入選)
★隙間風 吹けば無用の 換気扇
★気合入れ 竹刀振る朝 息白し 
★「猩々」を 謡初めして また御神酒・・・(入選)
★巫女の掃く 玉砂利の音 寒椿・・・(入選)

2009年01月13日

■ミモザ(863)


★閑として 出番窺ふ ミモザかな (たんと) 

*鮮やかな黄色で小さいボンボンのような花ミモザ
その蕾が次第に膨らんで色づいてきた

満開になったミモザが春の風にゆさゆさと揺れる光景は
目を見張る美しさがある

早く満開にならないかな、待ち遠しいものだ

(写真下:08年2月下旬撮影)

2009年01月12日

■白梅(862)


★梅咲かば 花なき野辺の 優しくて (たんと)
 

*公園の白梅が咲き出した

枯木ばかりとなって荒涼とした中での花なので
遠くからでもひと際目立つ

頬に触れる空気は未だ冷たいけれど
早春を告げる優しい知らせは確かに近づいてきた

2009年01月11日

■葉牡丹(861)


★だんだんに 葉牡丹の渦 緩み来ぬ (たんと) 

*花の少ない冬の時期の花壇を飾るハボタンは
正月飾りとしても親しまれるものだ

が、時を経るほどにテッペンが盛り上がり
花を咲かせる準備態勢に入ってきたよう

すっくと伸びる黄色い花も捨て難いものではあるが

2009年01月10日

■クリスマスローズ(860)


★クリスマス ローズお前も シャイなるや (たんと)

*公園でクリスマスローズの花が咲き始めた

落ち葉に覆われていた地下茎から
ニョキニョキと長い柄が出て来るのは
季節を感じ取っている証左であろう

やや俯き加減に咲く花の風情もまたよろし

2009年01月09日

■水仙(859)


★水仙や お辞儀作法の 律儀こと  (たんと)
 

*あちこちで水仙の花が咲き始めた

白い花びらの中心に黄色い副花冠(ふくかかん)
と呼ばれるオチョボ口が特徴

首を鋭角に折り曲げて
お辞儀している格好は律儀そのものだ

2009年01月08日

■乾柿飾る(858)


★白き粉 吹きて目出度き 飾り柿 (たんと)
 

*柿は「嘉来」とか「福を掻き集める」という意に通じるため
縁起の良いものとしてお正月の飾りに用いられたりする

一方で、これを食べると病にかかりにくいとされるので
"正月のデザート"に愛用されるということか
表面に白い粉が吹き出たホシガキは確かに美味いものだ

*この画像の干し柿は山梨県甲府市を生産製造地とする甲州名産の
枯露柿(甲州百匁柿)です。

掲載写真の干し柿がタントの自家生産物であるかのように「偽装表示!」の
誤解を与えかねないのではないかと思い、あえて追加説明させてもらいました。

お送り頂いたMさん、有難うございました…(笑)。

2009年01月07日

■初凧(857)


★初凧や 茜の空に 一直線 (たんと)
 

*お正月に凧揚げしたのは何年ぶりになるだろうか
子どもたちが幼稚園、小学生の頃であったろうから
かなりの年数が経ったことになる

正月の習俗としての凧揚げ遊びは江戸時代に遡るらしいが
先人たちの知恵に思い入れするひとときにもなった

2009年01月06日

■紅梅(856)


★ひと粒が 膨らみ切って 紅の梅 (たんと)
 

*外に出し置いていた紅梅

蕾の膨らみ具合から見て
元日には開花するかと期待していたが
正月2日になって一輪が開花した

5日、部屋に取り込んでの記念撮影…

2009年01月05日

■初謡(855)


★今年また 扇は同じ 初謡 (たんと) 

*初謡となった一月の定例謡会は
松の内の正月4日となった

紋付袴の着用とあらば
扇の選定にもいささか気を使うところだが
結局自分の好みは変えられないことが良くわかった

2009年01月04日

■鏡餅(854)


★つつがなく 日の昇りたり 鏡餅 (たんと)
 

*蓬莱の三方に飾る二個一重ねの餅飾りは
お正月を飾り立てるに欠かせない縁起物だ

鏡の形に作るのは三種の神器の一つである
「やたの鏡」を擬しての物らしいのは肯けること

正月11日に鏡開きして汁粉にするのもまた楽しかな

2009年01月03日

■獅子頭(853)


★獅子頭 舞ひを休まば 酔ひし顔 (たんと)
 

*獅子頭をかぶって戸ごとに舞を舞う慣わし

悪霊を退散させ幸福を招き入れるという獅子には
神社の「阿吽の獅子」とともに
何となく魔力が潜んでいるかのような気を抱かせる

獅子の赤ら顔を見ているとお屠蘇の飲み過ぎのようでもあるが…

2009年01月02日

■初夢(852)


★初夢や 写俳千回 鶴と亀 (たんと) 

*「一富士二鷹三茄子」は吉夢の代表格とされるが
「写真俳句(1000)」はそれに相当しないだろうか

06年9月末から始めたマイ写真俳句は今日で852
明日以降、一日一句の連続投句を果たし得れば
148日後には1000に到達する算段にはなる…

2009年01月01日

■新年(851)


★千の歩は 一に始まる うしの年 (たんと)

*干支で丑年に当たる
平成21年、西暦2009年の幕が開いた

諺に『千里の道も一歩より始まる』がある
今年も鈍重な動きながらも
しっかりとした足取りで歩んで行きたいものだと思う

*皆さま、新年明けましておめでとうございます
昨年はいろいろとご厚誼をいただき有難うございました。

今年もこの写真俳句ブログを通じて、自然界で繰り広げられる
四季折々の現象や身近な生活のなかで感じたことなどの一端を
表現できれば良いなと思っております。

引き続きお付き合いの程をよろしくお願い申し上げます。