2009年02月28日
■馬酔木の花(909) ■2月の作句一覧
★花馬酔木
眺めて吾も
酔ひしごと
*この花には毒成分を含んでいるらしく
牛馬が食べると酔ったような状態になるのだそうな
外見上からはとてもそのような雰囲気はなく
花の美しさにこちらが酔ってしまいたくなるほどの清楚さ
品格をも感じさせる花といえないだろうか
★平成21年2月の作句一覧↓
2009年02月27日
■黄水仙(908)
★皆でしてこちら向くなよ黄水仙
*庭の片隅に黄水仙が咲き出して久しい
香りの良さは抜群だが
このところの天候不順ではモッタイナイ気がする
光線の当たり具合によるのだろうが
顔の向きが同じ方向というのは滑稽でもある
2009年02月26日
■雛飾(907)
★眼差しに亡母(はは)の影見ゆ真多呂雛
*桃の節句を前にして雛人形を飾った
家から独立して離れていった子、孫たちではあるが
年一回の雛人形の顔見世であれば華美さも甦るというもの
人形(真多呂木目込み)の顔の表情を見ていると
亡母の影を想い出すのも例年のことになってきた(下写真@孫娘宅)
続く↓
*当サイトは「写真俳句ブログ」の新システムへの移行作業の間
2009年02月26日
■お知らせ(番外)
★別宅に居住まひ候春うらら
(09/2/20投稿分)
*追記2
『笹舟(旧大丈夫)さんの帰国歓迎会』のお知らせ
今月始め、笹舟さんが南米パラグアイから帰国されたのを機に
氏の帰国歓迎会が開催されることになりました。
いろいろなご経験談を伺えるのではないかと楽しみにしています…♪
詳細は→buenさんのページでご覧頂けます。(09/2/22)
2009年02月26日
■ミモザ(900)
★惜しげなく散らす金粉花ミモザ
(09/2/19投稿分)

*銀色の葉を覆い被さるようにして咲く花
銀葉アカシア(別名ミモザ)が満開となった
眩いばかりの陽光の下で
黄色い房状の花がゆさゆさと揺れる
まるで金粉を撒き散らしているかのようで見事だ
2009年02月18日
■猫柳(899)
★耳掻きて 募る恋慕や 猫柳 (たんと)

*そろそろネコヤナギの花穂が芽吹く頃かと思い
例年楽しませてくれる公園のスポットへ出かけた
周辺を散々探しても見つからないので
管理事務所に聞くと既に枯渇してしまったとのこと
耳を掻くたびに君に会いたい思いは募るのです…♪
*写真:08年3月上旬撮影
2009年02月17日
■青頸(898)
★青頸に 鴨鍋店主 ほくそ笑む (たんと)
*我々ニンゲンにとって親しみやすいカモ
群れをなして佇む風景はまさに「鴨の陣」を思わせ
眺めているだけでも楽しいもの
青頸(あおくび)の別名を持つオス真鴨の羽の美しさは格別なものだが
鴨肉としても絶品…などと不謹慎なことを想像しちゃった
2009年02月16日
■鳰(897)
★尻振りて 逆さ潜りや 鳰の芸 (たんと)

この鳥は陸上で生活することは殆どないそうで
足が身体の後ろ寄りに付いているのは
水かきや潜水するのに便利だからであろう
ダイビングして餌をキャッチする芸当はさすがなもの
2009年02月15日
■都鳥(896)
★我が子をば いざ言問はむ 都鳥 (たんと)

*全身の白色、嘴と脚の赤色が清冽さを漂わす「都鳥」
別名を「百合鴎」という
『伊勢物語』や謡曲『隅田川』でもお馴染みの鳥だ
わが子を捜し求める子にめぐり合えて喜ぶ母親
そして悲劇的結末を迎える物語が脳裏を掠めた
2009年02月14日
■春動く(895)
★発つ日取り 語る番ひや 春動く (たんと)

*秋に北国から渡ってきた鴨たち他の冬鳥にとって
そろそろ引き揚げの時期がやってきたようだ
例年だと3月に入って順に旅立っていたように思うが
最近のこの陽気だとその時期は少し早まりそうな気配
ツガイの語らいも真剣さを帯びてきたようだ
2009年02月13日
■蕗の薹(894)
★蕗の薹 枯色の畑に 萌黄色 (たんと)


*枯れ色一色になっている畑の一角に
ぽつんぽつんと
もえぎ色の蕗の薹が顔を見せ始めた
ほろ苦さを味わう酢味噌和え
春の訪れを噛み締めるサイコーの友が戻って来た
2009年02月12日
■春の鳥(893)
★ぴょんと跳ね また直ぐぴょんと 春の鳥 (たんと)

*明るい春の日差しが野山に満ち満ちてくると
野鳥の動きも活発になり
いろんな鳥の姿が見られるようになってくる
囀りの賑やかさも活発になるが
ちょこまか動き回る鳥を追跡するのは閉口するものだ
*写真上:ハクセキレイ、同下:ツグミ
2009年02月11日
■猫の恋(892) ■09・2月例句会
★恋の猫 細き眼をして 帰り来し (たんと)

*静まり返った真夜中に
恋に落ちた猫がひときわ甲高く鳴き叫ぶ
赤ん坊の泣き声にも似ている独特の発声は
不気味さとともに
哀れさをも感じさせるものだ
*************************
■句会 09.2月例会
■開催 09.2.10
■兼題 「猫の恋」「日脚伸ぶ」「芹」 自由
■席題 「野焼」
[投句]
★恋の猫 細き眼をして 帰り来し・・・(入選)
★も一つの 畝を作らむ 日脚伸ぶ・・・(入選)
★白和えに 芹の香のする 宿の膳・・・(入選)
★梅一輪 早や百輪の 万華鏡
★野を焼きて 走る炎に 魅入りたり・・・(入選)
2009年02月10日
■温む池(891)
★温む池 鳥も浮かれて ダンスショウ (たんと)

*冬の間うら寂しさに覆われていた池が
春の訪れとともに活気付いてきたような気がする
滞在期間の残り少なくなった渡り鳥たちが
春の陽気につられてはしゃいでいるのか
あるいは近づく別れを惜しんでいるのかも知れぬ
*写真撮影場所:相模原貯水池(横浜市水道局)09/2/6
2009年02月09日
■エリカ(890)
★エリカ咲き 歩く背なより 歌聞こゆ (たんと)

*春を告げる花として欠かせない花エリカ
咲き出してかれこれ3週間が経つ
花の見ごろも終盤にかかってきたが
近くを通るたびに口ずんでしまう歌
『♪エリカ~ エリカの花はどこに咲く~♪』だったよなぁ
2009年02月08日
■春寒(889)
★春寒や 膨らみかけて 躊躇せり (たんと)

*立春を過ぎて急に春らしくなったかと思いきや
春は名ばかりの寒さを感じたりもする昨今
春を告げる草花も数ある中で
今なお開き切れない花の蕾を見ていると
未だ「浅き春」を感じざるを得ない
*上写真:ダンコウバイ(壇香梅)、09/2/6撮影
下写真:同、08/3/15撮影
2009年02月07日
■梅(888)
★梅一輪 早や百輪の 宴かな (たんと)


*時折、冷たい風が吹いてはいるけれど
明るい陽光の差す公園
その一角で梅の花が満開に近い状態であった
近くにある別の木はまだ五分咲き程度なのに
種類の違いなのか、立地条件の違いなのかなぁ
2009年02月06日
■チューリップ(887)
★チューリップ うぶな見せ初め いぢらしき (たんと)

*公園の花壇に早くもチューリップが登場した
チューリップといえば
春そのものの代名詞的な花だが
たしかに明るくて、かわいい春の花だと思う
初のお目見えに少しはにかんでいるかのようでもあった
2009年02月05日
■満作(886)
★葉隠れの 満作にょろり 顔出しぬ (たんと)

この種は古い葉に隠れるようにして花を咲かせるので
行き交う人たちも気付かずに通り過ぎているような気がする
時折冷たい風が吹く中で他の花に先駆けて咲くので
「先ず咲く、マンズサク」と付けられた名前も面白い
2009年02月04日
■福豆(885)
★福の豆 年を忘れて 食ひにけり (たんと)

*節分の夜の「鬼は外、福は内…」
邪気を払い新しい季節を迎えるための
我が家でのささやかな「なやらい、鬼やらい」儀式だ
豆を撒いた後、年の数だけ食べる風習
とても数え切れず、食べ切れない数になったものではある
2009年02月03日
■冬果つ(884)
★ひとりづつ 仲間減り逝き 冬果てぬ (たんと)

「春立つ日」の前日とあれば
寒い冬から開放される喜びが先立つようだ
すっかり少なくなった木の実にも
次の明るいステージが待っているかのようでもある
*アメリカ鈴懸の木(プラタナス)の実
(下写真は08年12月下旬撮影)
2009年02月02日
■仏桑花(883)
★紅型に 母の影あり 仏桑花 (たんと)


*沖縄を代表する伝統的な染織技法のひとつである
琉球紅型染の製作工程を見学する機会を得た
「色差し」や「ぼかし」などの過程を目の当たりにして
紅型製作に熱中していた亡母の面影が脳裏を掠めた
館外ではハイビスカス(仏桑花)の朱が鮮やかであった

*写真撮影場所:
「琉球の館」(本島南部・糸満市)
*本日にて「沖縄11回シリーズ」を終わります。
積み残しが少しありそうですが…。
2009年02月01日
■東風(882)
★石垣の 苔むすグスク 東風ぞ吹く (たんと)

独特な曲線を描いて積まれた城壁やアーチ型の石門などから
アーチ石門としては沖縄最古のものと見られている
「グスク」は一般的には「城」を意味するものだが
本土の「城(しろ)」と異なり琉球独自の歴史文化を読み取ることが出来る
(現地案内表示板ほかより)
*座喜味城跡は「琉球王国のグスク及び国連遺産群」のひとつとして、
ユネスコの「世界遺産条約」に基づく世界遺産リストに登録されている。
*写真撮影場所:
「座喜味(ざきみ)城跡」(本島中部・読谷(よみたん)村)








