2009年06月30日
■捩花(1031) ■6月の作句一覧
真っ直ぐに
素直に捩れ
捩花
*「ねじばな」「ねじればな」
か細くも可愛い花は名前の通りで
茎の上方が螺旋状に捩じれながら咲いている
花は捩れていても
茎は直立不動なので素直な性格なのだろう
■平成21年6月の作句一覧
《平成21年6月》
No.1002 (茄子の花) 耳を打つ親父の小言茄子の花 (090601)
No.1003 (刺繍花) 今朝の顔昨日と違ふ刺繍花 (090602)
No.1004 (栗の花) 夕暮れて匂ひ散りけり栗の花 (090603)
No.1005 (桑の実) 少年の唇(くち)は紫桑熟るる (090604)
No.1006 (麦の秋) 憂国の先行き見えず麦の秋 (090605)
No.1007 (蝸牛) 角出してあはれででむし薄き殻 (090606)
No.1008 (茄子の花) 茄子紺の茄子の色なり茄子の花 (090607)
No.1009 (蛇苺) 名付け親怨みもしたき蛇苺 (090608)
No.1010 (夏袴) 朗々と高砂謡ひて夏袴 (090609)
No.1011 (夏柳)夏柳映ゆる川面の舟下り (090610)
No.1012 (夏館)白秋の息づく詩魂夏館 (090611)
No.1013 (鰻)柳川の匂ひ溢れてせいろ蒸し (090612)
No.1014 (南風)南風(はえ)吹きて弥生の声の聞こえけり (090613)
No.1015 (らあめん)さて食はん御当地らあめん赤のれん (090614)
No.1016 (不如帰) 菅公の夢を覚まして不如帰 (090615)
No.1017 (燕の子)声聞きて口をあんぐり燕の子 (090616)
No.1017-1 (燕の子)子燕や順番を待つ饅頭屋 (090616)
No.1018 (梅雨の晴)真っ赤なる日輪弾け梅雨の晴 (090617)
No.1019 (実梅) 触るるほど生唾ごくり実梅もぐ (090618)
No.1020 (十薬) 裏庭の十薬抜けば祖母の影 (090619)
No.1021 (桜桃忌) 歪曲の青き果実や桜桃忌 (090620)
No.1022 (百合の花) 捧ぐるは君への祈り百合の花 (090621)
No.1023 (梅雨空) 梅雨空の鬱陶しきは煙の木 (090622)
No.1024 (枇杷) 少年の舌で転がす枇杷の種 (090623)
No.1025 (泰山木の花) 泰山木咲きて献杯溢れたり (090624)
No.1026 (合歓の花) 夕暮れて寝ん寝んころり合歓の花 (090625)
No.1027 (ジギタリス) 薬草と聞けば魅入らるジギタリス (090626)
No.1028 (箒草) 緑なる大地もこもこ箒草 (090627)
No.1029 (旱梅雨) 恋しきは甘き水なり旱梅雨 (090628)
No.1030 (マンゴー) 国盗りの高値マンゴー売り上手 (090629)
No.1031 (捩花) 真っ直ぐに素直に捩れ捩花 (090630)
《6月例句会・6月9日》
兼題 (夏山) ゴンドラをひたすら追ひて夏山路・・・(入選)
兼題 (蛍) せせらぎに拍子合はせて舞ふ蛍
兼題 (沙羅の花) 僧の掃く庭に箒目沙羅落花
自由 (夏袴) 四海波謡ふ船出の夏袴・・・(入選)
席題 (田植) 田を植ゑて夕餉楽しきおはぎかな・・・(入選)
2009年06月29日
■マンゴー(1030)
国盗りの
高値マンゴー
売り上手
*衆議院の総選挙が近づいて
我が故郷の県知事がまたまたマスコミを賑わしている
ノコノコ訪れた政党選挙責任者の行動も如何かと思うが
色気まんまんの知事の対応ぶりには首を傾げたくなる
お互いの本性、ホンネ丸出しでガッカリ

**「マンゴー」は季語として認知されていないようです。
ま、お粗末な「時事川柳」ということで…♪
2009年06月28日
■旱梅雨(1029)
恋しきは
甘き水なり
旱梅雨
*カラツユというのかヒデリツユというのか
このところ真夏の暑さが続く
降れば降ったで太陽が恋しくなり
晴れば晴れたで雨を欲しがる
勝手といえば勝手なものなり
2009年06月27日
■箒草(1028)
緑なる
大地もこもこ
箒草
*こんもりと円錐状に繁る
ミドリの鮮やかさが際立って美しい
秋にピンク色に紅葉する様はさらに美しい
実の「とんぶり」は秋田地方の名産
枝や茎を乾燥させて「ホウキ」を作る楽しさもあるか
2009年06月26日
■ジギタリス(1027)
薬草と
聞けば魅入らる
ジギタリス
*釣鐘状の花が「手袋」に似ているところから
別名を「狐の手袋」と呼ぶらしいが
それほど似ているとは思えない
茎の下から順に咲き上がる様は美しく
薬草としても利用されるのだそうだ
2009年06月25日
■合歓の花(1026)
夕暮れて
寝んね寝んねと
合歓の花

*合歓の花が咲き出した
いかにも繊細で優しさを感じさせる花
美智子皇后作詞の子守歌が聞こえてくるようだ
『小さなささやきねむの声
ねんねねんねと歌ってた…♪』
2009年06月24日
■泰山木の花(1025)
泰山木
咲きて献杯
溢れたり
*蓮のような白色の大輪花が
高い木の枝葉にちょこんと鎮座している
大木なので真下を歩いても気づかぬ場合が多い
「泰山」とは中国にある霊山でその名に相応しい花
香りを放つ大きな盃のように見えなくもない
2009年06月23日
■枇杷(1024)
少年の
舌で転がす
枇杷の種
*枇杷の実が店頭に出回ってきた
産毛で覆われている薄い皮を剥く
口に放張り実の肉を啜る
口に残った大きな種を舌で転がす
手のひらに乗せて弄んだ少年の日は遠い
2009年06月22日
■梅雨空(1023)
梅雨空の
鬱陶しきは
煙の木
*どんよりとした梅雨空の公園に
モヤモヤと煙っている木がある
標札を見ると「煙の木」
別名を「スモークツリー」というらしい
去年よりひと回り大きくなったようだ
2009年06月21日
■百合の花(1022)
捧ぐるは
君への祈り
百合の花
*当写真俳句ブログ仲間でかつ同郷の友でもある
ヒコさんが入院手術することになったと告白されている
四度目の手術になるとは全く痛ましい限りだけど
今回も必ずや乗り越えられるものと信じている
2ヶ月前に郷でご一緒した「和菓子&抹茶」をまたやりたいもの…
**本日6月21日は第1回「がん支えあいの日」(NPO法人キャンサーリボンズ)
である。→http://www.ribbonz.jp/
2009年06月20日
■桜桃忌(1021)
歪曲の
青き果実や
桜桃忌

*6月13日、作家太宰治の忌日
発見されたのが同19日で奇しくも39歳の誕生日
そして今年は生誕100年に当たる
今なお衰えることを知らない人気だ
我が菜園の「曲がり胡瓜」を手にしてふと頭をよぎった
2009年06月19日
■十薬(1020)
裏庭の
十薬抜けば
祖母の影
*日陰や湿った場所を殊のほか好むドクダミ
梅雨時になって一層繁ってきた
葉や茎に触れると悪臭を放つが
白い十字架のような苞片は清純そのもの
この花を見ると決まって郷の祖父母の家を思い出す
2009年06月18日
2009年06月17日
■梅雨の晴(1018)
真っ赤なる
日輪弾け
梅雨の晴
*大輪の孔雀サボテンが咲いた
月下美人とは別種で
雨の少ない梅雨の晴れ間に
太陽が真っ赤に燃えているかのように開花する
孔雀が羽根を広げたように見えるのかも
2009年06月16日
■燕の子(1017)
声聞きて
口をあんぐり
燕の子
子燕や
順番を待つ
饅頭屋

*大宰府の参道沿いにある"梅ヶ枝餅"の店先が
長蛇の列になっていたので列の最後尾に並んだ
店の軒下を見上げると
今にも巣から零れそうな子燕たちが口をあんぐり
アツアツの餡餅を頬張りながら店を後にした
**昨日、陽だまりさんから「大宰府名物・梅ヶ枝餅は食べなかったか?」とのコメを頂きましたので、
レスを兼ねて「梅ヶ枝餅の店構え」だけですが、番外編として追加することにしました♪
2009年06月15日
■不如帰(1016)
菅公の
夢を覚まして
不如帰
*学問の神・菅原道真を祭る全国天満宮の総本宮・大宰府天満宮
国の重要文化財となっている現在の本殿は1591年に建立
華麗な天満宮の裏山辺りからホトトギスがしきりに囀っていた
裏手にある「九州国立博物館」は
わが国最大規模の国立博物館とされるだけあって威容を誇る
(開催中の「聖地チベット展」に続いて「阿修羅展」の予定)
**2泊3日の駆け足・九州の旅「7回シリーズ」はこれにて終わりとします。
2009年06月14日
■らあめん(1015)
さて食はん
御当地らあめん
赤のれん
*博多の夜といえば屋台ラーメンが定番コース
若かりし頃を思い出して繰り出そうとしたが時間がない
已む無く飛び込んだのは「博多駅地下街店」
「秘伝のたれ」「とんこつスープ」「自家製製麺」
とにかく、自慢しても良いお味であった
(当店の回し者ではありませぬが気に入ったので少々のPRを)
**「らあめん」なんて季語はなかったようですが…♪
2009年06月13日
■南風(1014)
南風(はえ)吹きて
弥生の声の
聞こえけり
*国内最大規模を誇る弥生時代の集落遺跡
吉野ヶ里遺跡を訪れた
物見櫓、竪穴住居、高床倉庫や甕棺墓列などなど
環壕集落群の数々を見て廻ると
弥生時代にタイムスリップするような錯覚に陥る
2009年06月12日
■鰻(1013)
柳川の
匂ひ溢れて
せいろ蒸し
*柳川を旅しての食の楽しみは言わずと知れた
「うなぎのせいろ蒸し」であろう
『硬めに炊いたご飯にタレをまぶして蒸し、芳ばしく焼いたうなぎの蒲焼を
乗せて再度蒸し、その上に錦糸卵を散らす…』(当店のチラシ)
市内には数十軒のお店でそれぞれの秘伝を守り続けているという
ごちそうさま…(元祖○吉屋にて) うなぎ供養碑
2009年06月11日
■夏館(1012)
白秋の
息づく詩魂
夏館
*『待ちぼうけ待ちぼけ ある日せっせと野良かせぎ…♪』
なまこ壁で復元された北原白秋の生家は
今、北原白秋館として数々の著書や遺品が展示されている
白秋の命日である11月2日前後の白秋祭では
「どんこ舟」の水上パレードなどで賑わうとのことだ
「帰去来」 「待ちぼうけ」
2009年06月10日
■夏柳(1011) ■09・6月例句会
夏柳
映ゆる川面の
舟下り
*城下町の名残をとどめる「水郷柳川」で川下りを楽しんだ
旧柳河(柳川)藩主が城の防御のために
幾重にも掘をめぐらせたことに始まる掘割
川端に下垂した柳の下を潜りながら
また水辺の花菖蒲を愛でながらの詩情豊かな舟下りであった
*************************
■句会 09.6月例会
■開催 09.6.9
■兼題 「夏山」「蛍」「沙羅の花」 自由
■席題 「田植」
[投句]
★ゴンドラをひたすら追ひて夏山路・・・(入選)
★せせらぎに拍子合はせて舞ふ蛍
★僧の掃く庭に箒目沙羅落花
★四海波謡ふ船出の夏袴・・・(入選)
★田を植ゑて夕餉楽しむおはぎかな・・・(入選)
2009年06月09日
■夏袴(1010)
朗々と
高砂謡ひて
夏袴
*甥の結婚式が福岡・櫛田神社で行われ
ホテル日航福岡で開かれた結婚披露宴の冒頭で
謡曲高砂の一節を披露、若い二人を祝福した
百名を超す参列者の前での朗吟
心地よい緊張感もあって宜しいものだ
2009年06月08日
■蛇苺(1009)
名付け親
怨みもしたき
蛇苺
*留守中にご来訪いただきました皆さまには大変失礼をいたしました。
早く平常の生活ペースを取り戻そうと努力中ですので、どうかよろしくお願いいたします…♪
2009年06月07日
2009年06月06日
2009年06月05日
■麦の秋(1006)
憂国の
先行き見えず
麦の秋
*黄熟してきた麦の刈入れ時期が近づいてきたが
先日の強風雨の仕業だろうか
一面は無残な姿になってしまって台無しだ
金融危機に端を発した経済の行方
国の将来を暗示しているように見えるのは思い過ぎか…
2009年06月04日
■桑の実(1005)
少年の
唇(くち)は紫
桑熟るる
*我が周辺で貴重な存在となってきた桑の木
年経るほどに数少なくなって寂しい限りだが
今年もどうにか健在な姿を確認できてうれしい
緑から赤紫へ、そして紫黒色に熟していく
くちびるを染めながら食べていた少年期が甦る
2009年06月03日
■栗の花(1004)
夕暮れて
匂ひ散りけり
栗の花
*まるで花火が打ち上げられたように垂れる花穂
見事なものではあるが
青臭い独特の強い匂いはどうにかならないか
雨降りの鬱陶しさが
余計に強まるような気がしてくる
2009年06月02日
■刺繍花(1003)
今朝の顔
昨日と違ふ
刺繍花
*梅雨入りの前後の頃から咲き始めるアジサイ
雨に濡れて一層鮮やかさを増すのは
梅雨時に似合う花といえそう
日ごとに変わる色の変化を見るのも楽しく
別名を「七変化」と呼ばれるのはもっともなことだ
**刺繍花:「紫陽花」の傍題季語
2009年06月01日
■茄子の花(1002)
耳を打つ
親父の小言
茄子の花
*淡紫色の可愛い花が下向きに咲く
茄子の花が咲き出した
『茄子の花と親の意見は千に一つも仇はない』
無駄なく結実するのはまさにその通りだ
ある日のオヤジの小言を思い出した



