2009年07月31日
■百日紅(1062) ■7月の作句一覧
咲きて散り
散りてまた咲く
百日紅

*蕾が次々に出て花を咲かせるサルスベリ
100日もの間咲き続けるというのは
必ずしも誇張されたものでもなさそう
木の幹がスベスベなので
木登り上手なサルでも滑ってしまうのだとか
■平成21年7月の作句一覧
《平成21年7月》
No.1032 (えご) えごの実の群がり垂るる山の霊 (090701)
No.1033 (楊梅) 楊梅を踏んで背伸びの父子(おやこ)連れ (090702)
No.1034 (蓮の花) ふっくらと古代匂ひて蓮の花 (090703)
No.1035 (青芝)芝青し虎刈りも無き大地かな (090704)
No.1036 (花梯梧)花梯梧日向の海に垂るるごと (090705)
No.1037 (蓮の葉) 雨止みて珠玉の光る蓮葉かな (090706)
No.1038 (短夜) 短夜の明けて紫ひそと咲く (090707)
No.1039 (浅沙) 朝ぼらけ黄の浅沙の池に這ふ (090708)
No.1040 (木槿) 悔いの無き一ト日終へむや花木槿 (090709)
No.1041 (梅雨の月)雲間より逢瀬照らして梅雨の月 (090710)
No.1042 (梔子)梔子の朽ちるは早やし雨しとど (090711)
No.1043 (忘草)サロマ湖を思ひ出づなり忘草 (090712)
No.1044 (昼寝)長椅子を独り占めする昼寝かな (090713)
No.1045 (ビール)カンパイ(完敗)のうねり溢れて乾すビール (090714)
No.1046 (葵) 天辺に届かぬ葵雨しとど (090715)
No.1047 (冷奴)酌み交はす友は懐かし冷奴 (090716)
No.1048 (擬宝珠)生き様はゴーイングマイウェイ花擬宝珠 (090717)
No.1049 (熱風)熱風に弥生の人の目の笑ふ (090718)
No.1050 (青柿) 青柿の臍は丸出し餓鬼大将 (090719)
No.1051 (はちす) 花散りて如露で水差すはちすかな (090720)
No.1052 (提灯花) 提灯花雨を厭はず灯しをり (090721)
No.1053 (布袋草) 布袋草ぷかぷか浮きて古火鉢 (090722)
No.1054 (日の盛) 太陽が月に喰はれて日の盛 (090723)
No.1055 (大暑) 渇く喉水に手を出す大暑かな (090724)
No.1056 (芙蓉) 飲みたきはワインレッドか芙蓉咲く (090725)
No.1057 (向日葵) 向日葵や重き首振り呵呵大笑 (090726)
No.1058 (凌霄) 凌霄の屋根に上りて垂れ下がる (090727)
No.1059 (繍線花) 妖精の髪の濡れゐて繍線花 (090728)
No.1060 (月下美人) 月下美人妖気を撒きて咲き御座す (090729)
No.1061 (野豌豆) 野豌豆君も矢つ張り豆の花 (090730)
No.1062 (百日紅) 咲きて散り散りてまた咲く百日紅 (090731)
《7月例句会・7月14日》
兼題 (汗) 歓びの本塁セーフ汗まみれ・・・(入選)
兼題 (立葵) 天辺に届かぬ葵雨しとど
兼題 (涼し) 晩涼や鎮守の森の肝試し・・・(入選)
自由 (草引く) 草引きて小花一輪残しけり・・・(入選)
席題 (昼寝) 邯鄲を謡ひて確と昼寝せむ・・・(入選)
2009年07月30日
■野豌豆(1061)
野豌豆
君も矢つ張り
豆の花

(インゲンの花)
*野豌豆(浜豌豆)が狂い咲き?していた
梅雨前に開花するのが通例なので
何故か季節感覚を狂わせているのだろう
花の形がインゲンやエンドウに良く似ているのは
マメ科たる所以で面白い
野豌豆君も矢つ張り豆の花
2009年07月29日
■月下美人(1060)
月下美人
妖気を撒きて
咲き御座す
22:00 (09/7/27)
21:00 (09/7/27)
*27日朝、月下美人の花がぐったりしているのに気付いた
どうやら前夜(26日)の開花ショーを見過ごしていたらしい
開花寸前となっているもう一つの蕾は何としても見届けねばなるまい
軒下に鉢を移動させて観察することにした
夜が更けるにつれて「女王花」の香気が周辺に漂った
19:00 (09/7/27) 05:30 (09/7/28)
月下美人妖気を撒きて咲き御座す
2009年07月28日
■繍線菊(1059)
妖精の
髪の濡れゐて
繍線菊花

*小花を寄せ合って咲かせるシモツケの花
まるで人参の花を大きくしたよう
よくよく見ると
長い雄しべにどこか床しさを覚える
雨に打たれた様子が特に美しいように思う
妖精の髪の濡れゐて繍線菊花
2009年07月27日
■凌霄(1058)
凌霄の
屋根に上りて
垂れ下がる


*ノウゼンカズラ、これまた夏向きの花
よっぽど高いところを好むとみえて
樹木や塀、壁などをよじ登りながら
次から次へと咲き誇る
元気のある鮮やかな花だ
凌霄の屋根に上りて垂れ下がる
2009年07月26日
■向日葵(1057)
向日葵や
重き首振り
呵呵大笑

*ヒマワリが大きな顔をして笑っている
いかにも生命力旺盛な夏の花
最近、戻り梅雨のような天気が続いて
元気なさそうに見えていたが
日差しが強くなって俄然元気を取り戻したよう
向日葵や重き首振り呵呵大笑
**皆さまのところへの"訪問&コメ"を失礼しています。
コメントを頂いた方のところにはお伺いするよう努めますので
悪しからずご容赦下さい。
2009年07月25日
■芙蓉(1056)
飲みたきは
ワインレッドか
芙蓉咲く
*芙蓉(西洋芙蓉)が咲き出した
例年に比べ早いように思うが
「酔芙蓉」などと種類が異なるのであろう
鮮やかなワインレッドに
ワインの香りがちらつく
飲みたきはワインレッドか芙蓉咲く
**季語としては「秋」に属するようです。
***皆さまのところへの"訪問&コメ"を失礼しています。
コメントを頂いた方のところにはお伺いするよう努めますので
悪しからずご容赦下さい。
2009年07月24日
■大暑(1055)
渇く喉
水に手を出す
大暑かな


*昨23日は二十四節気の一「大暑」
厳しい暑さの盛夏の時節に当たるが
幸いにも幾分過ごし易い一日であった
夏向きの真っ赤な「姫檜扇水仙」の花が
吹き上げる噴水の飛沫を気持ち良さそうに受けていた
渇く喉水に手を出す大暑かな
**皆さまのところへの"訪問&コメ"を失礼しています。
コメントを頂いた方のところにはお伺いするよう努めますので
悪しからずご容赦下さい。
2009年07月23日
■日の盛(1054)
太陽が
月に喰はれて
日の盛
*昨22日昼前、皆既日食の天体ショーが繰り広げられた
太陽が月によって完全に隠されてしまうのだから
明るい真昼間が真っ暗闇になる
まるで天変地異が起こったかのような神秘さだ
インドなどヒンズー教の「太陽の神」への忠誠心も頷けることだ
(写真はいずれもNHKテレビ生中継画面から)
太陽が月に喰はれて日の盛
**皆さまのところへの"訪問&コメ"を失礼しています。
コメントを頂いた方のところにはお伺いするよう努めますので
悪しからずご容赦下さい。
2009年07月22日
■布袋草(1053)
布袋草
ぷかぷか浮きて
古火鉢

*暑い夏にあって涼しさを感じさせる浮草
葉柄の付け根部分がぷくっと膨らむ
布袋さんのお腹のようでもある
浮かばせている"水槽"は昔ながらの火鉢
学生時代からのものだから骨董品テキ存在なのだ!
布袋草ぷかぷか浮きて古火鉢
**「火鉢」は冬の季語なれど、それはそれということで。
***皆さまのところへの"訪問&コメ"を失礼しています。
コメントを頂いた方のところにはお伺いするよう努めますので
悪しからずご容赦下さい。
2009年07月21日
■提灯花(1052)
提灯花
雨を厭はず
灯しをり

*「蛍袋」の別名「提灯花(ちょうちんばな)」
鐘型の花はまさに提灯そっくりだ
この花の中に蛍を入れて遊んだという風流な話の
真偽の程は分からない
雨に濡れた提灯花もそれに劣らず風情がある
提灯花雨を厭はず灯しをり
**皆さまのところへの"訪問&コメ"を失礼しています。
コメントを頂いた方のところにはお伺いするよう努めますので
悪しからずご容赦下さい。
2009年07月20日
■はちす(1051)
花散りて
如露で水差す
はちすかな
*神秘性を漂わせていた蓮の花が散り始めた
ハラハラと散るさまはいかにも侘しいものだが
花後の花托が成長して
"蜂の巣"のような姿になってしまうのも面白い
水差し用の"ジョウロ"の目にも見えないだろうか
花散りて如露で水差すはちすかな
**皆さまのところへの"訪問&コメ"を失礼しています。
コメントを頂いた方のところにはお伺いするよう努めますので
悪しからずご容赦下さい。
2009年07月19日
■青柿(1050)
青柿の
臍は丸出し
餓鬼大将
*淡くて黄色い柿の花が落花して
その後に実った青い実が
日に日に大きくなってきた
へその緒が取れたばかりの初々しさ
青い腕白小僧の声が聞こえてくるよう
青柿の臍は丸出し餓鬼大将
**皆さまのところへの"訪問&コメ"を失礼しています。
コメントを頂いた方のところにはお伺いするよう努めますので
悪しからずご容赦下さい。
2009年07月18日
■熱風(1049)
熱風に
弥生の人の
目の笑ふ
*梅雨明けして熱帯夜が続く
サラサラ状態の畑のサトイモは
水を欲しがって飢えている
室内に取り込んだ"水栽サトイモ"の葉が
扇風機の熱い風に揺れていた
熱風に弥生の人の目の笑ふ
**皆さまのところへの"訪問&コメ"を失礼しています。
コメントを頂いた方のところにはお伺いするよう努めますので
悪しからずご容赦下さい。
2009年07月17日
■擬宝珠(1048)
生き様は
ゴーイングマイウェイ
花擬宝珠

*花の命名は蕾の形が橋の欄干についている
ギボシに似ていることによるらしいが
あまり似ているようにも思えない
背高く穂状に咲く花は倒れても美しさを失わない
まるで気の向くままに生きているかのようだ
生き様はゴーイングマイウェイ花擬宝珠
**お詫び
野暮用に追われ、皆さまのところへの"訪問&コメ"は失礼しています。
原則として、コメントを頂いた方のところにはお伺いするよう努めますので
悪しからずご容赦下さい。
2009年07月16日
■冷奴(1047)
酌み交はす
友は懐かし
冷奴
*旧友と久しぶりに飲む機会を得た
つまみも"恒例となる"冷豆腐だ
ネギ、ショウガ、ルッコラ、鰹節などを薬味とし
醤油かオリーブ油をかけるだけ
これ以上に庶民的で夏向きな料理があろうか
(写真、後ピンになっちゃいました…♪)
酌み交はす友は懐かし冷奴
**お詫び:
このところ皆さまのところへの"お宅訪問"を失礼しています。
生来の出不精癖?に加え自身の野暮用も出来まして
原則としてコメントを頂いた方々だけに限らせて頂いています。
申し訳ありません。
2009年07月15日
■立葵(1046) ■09・7月例句会
立葵
天辺届き
雨上がる
*葉の付け根から長い花茎を伸ばす立葵
花は茎の下から上へと咲き登って行き
梅雨の終わり頃になると天辺に辿り着くとか
関東甲信地方では昨14日明けたとのことだが
どうやら間違いなさそう…(写真撮影:09/06/25)
立葵天辺届き雨上がる
*************************
■句会 09.7月例会
■開催 09.7.14
■兼題 「汗」「立葵」「涼し」 自由
■席題 「昼寝」
[投句]
★歓びの本塁セーフ汗まみれ・・・(入選)
★立葵天辺届き雨上がる
★晩涼や鎮守の森の肝試し・・・(入選)
★草引きて小花一輪残しけり・・・(入選)
★邯鄲を謡ひて確と昼寝せむ・・・(入選)
2009年07月14日
■ビール(1045)
カンパイ(完敗)の
うねり溢れて
乾すビール
*九州南部で梅雨明けとなった12日
東京で行われた都議会議員選挙は
民主党の圧勝、自民党の完敗という結果に終わった
8月30日に行われる衆議院議員選挙までこの勢いは続くのか
まだひと波乱あるような気もする
カンパイ(完敗)のうねり溢れて乾すビール
2009年07月13日
■昼寝(1044)
長椅子を
独り占めする
昼寝かな
*散歩中に思い浮かんだ俳句をメモしようと
ベンチに腰掛けようとしたら
先着さまがお昼寝中であった
起こすのもナンなので写真を撮るにとどめた
おかげで句のメモ内容を忘れてしまった…
長椅子を独り占めする昼寝かな
2009年07月12日
■忘草(1043)
サロマ湖を
思ひ出づなり
忘草


*そろそろ見納めとなった公園に咲くカンゾウ
橙赤色の鮮やかな花を見ていると
かつてオホーツク海を背にワッカ原生花園で眺めた
橙黄色の鮮やかな蝦夷萱草(エゾカンゾウ)を思い出す
あの一大群生地の素晴らしさが忘れられない
**「忘草」=「萱草」の傍題
サロマ湖を思ひ出づなり忘草
2009年07月11日
■梔子(1042)
梔子の
朽ちるは早やし
雨しとど
*雪白色がとても清新な感じを与えるクチナシの花
独特な香気もすこぶる良いものだが
傷みやすいのは難点
降り続く雨に打たれて
黄ばんでくる様子は見るに忍びない
梔子の朽ちるは早やし雨しとど
2009年07月10日
■梅雨の月(1041)
雲間より
逢瀬照らして
梅雨の月
*七夕の夜、牽牛と織姫は天の川を挟んで
無事に会うことができただろうか
見上げる空は折からの厚い雲に覆われていたものの
ふと見るとまん丸お月さんが顔を覗かせていた
二人の逢瀬を手助けしていたのかもしれない(撮影:09/7/7の夜)
雲間より逢瀬照らして梅雨の月
2009年07月09日
■木槿(1040)
悔いの無き
一ト日終へむや
花木槿
*あちこちでムクゲの花が咲き出した
朝に咲き夕に萎むので栄華の儚さに喩えられる花
「槿花(きんか)一日の栄」とか
「槿花一朝の夢」との諺が浮かんでくる
韓国では国花になっているとか
悔いの無き一ト日終へむや花木槿
2009年07月08日
■浅沙(1039)
朝ぼらけ
黄の浅沙の
池に這ふ
*写俳ブログ仲間のkemmさんが09/7/4付けブログ「浅沙kemm」で
浅沙(あさざ)の写真俳句をアップされているのに接し
お蔵入りになっていた我が「浅沙写真」を思い出した
記録によれば「05/09/02」とあるので長い間眠っていたことになるが
印象深い黄色い花を思い出させて頂く良い機会となった
(kemmさん、ありがとうございました♪)
朝ぼらけ黄の浅沙の池に這ふ
2009年07月07日
■短夜(1038)
短夜の
明けて紫
ひそと咲く

*高貴な名?を持つ紫式部(小式部)に
薄いピンクの花が咲き出した
秋になると紫色の実が鈴なりに生る様子は
平安朝の才媛・紫式部を髣髴とさせるに充分だ
自然界では早や秋口の準備に入っている
短夜の明けて紫ひそと咲く
紫式部(06/10/4)小式部(08/9/4)
2009年07月06日
■蓮の葉(1037)
雨止みて
珠玉の光る
蓮葉かな
*ハスが咲き出すと
大きく開いた花が主人公となるのは当然だが
丸い楯型の葉や蓮の浮き葉もなかなか情緒あるもの
葉の中心に集まる雨の滴が
風にコロコロ揺れる様も格別なものだ
雨止みて珠玉の光る蓮葉かな
2009年07月05日
■梯梧(1036)
花梯梧
日向の海に
垂れをるや
*真っ赤な色、緋赤色というのだろうか
いかにも南国的な情熱を感じさせるアメリカデイゴ
この花を見ると郷の青島海岸を思い出す
別名「海紅豆」は鹿児島県の木
ちなみに沖縄県の花は「梯梧」だとか、へえっ…
花梯梧日向の海に垂れをるや
2009年07月04日
■青芝(1035)
芝青し
虎刈りも無き
大地かな
*春に芽吹いてきた若芝は
梅雨時を迎え
青々と繁ってきた
芝刈り機での散髪、整髪が進む公園広場
虎刈りの部分はさすがに見られない
芝青し虎刈りも無き大地かな
2009年07月03日
■蓮の花(1034)
ふっくらと
古代匂ひて
蓮の花
*2000年以上も前の物と推定される"古代ハスの実3粒"が
1951年3月に発掘され、これが"大賀ハス"の起源だという
"古代のロマン"をまさに現実化させたものだが
これを期に大賀博士が世界に一躍注目されたのは当然のこと
降り続く雨滴の重さにうなだれる姿が健気であった
ふっくらと古代匂ひて蓮の花
2009年07月02日
■楊梅(1033)
楊梅を
踏んで背伸びの
父子(おやこ)連れ
*ヤマモモの実を獲って口にした
甘酸っぱくて郷愁を覚える味
郷に置いてあるヤマモモ酒を思い出した
程よく熟成していることであろう
木の下には沢山のヤマモモが落果していた
楊梅を踏んで背伸びの父子(おやこ)連れ
2009年07月01日
■えご(1032)
えごの実の
群がり垂るる
山の霊
*5月中旬頃に楽しませてくれた「えごの花」が
見張るばかりの実りとなって垂れている
実には発泡作用があるので石鹸の原料にもなり
「シャボン玉」遊びにも使われるとか
でも魚毒性もあるらしいのでご用心だ
えごの実の群がり垂るる山の霊
