2009年09月30日

■朝露(1123) ■9月の作句一覧

幾千の
朝露零れ
郷の川


*頂きましたコメントへの対応などご無礼しております。


幾千の朝露零れ郷の川


■平成21年9月の作句一覧
《平成21年9月》
No.1094 (露草) 一輪の露草挿して今朝の青 (090901)
No.1095 (女郎花) 一ト本を折りてシテ舞ふ女郎花 (090902)
No.1096 (小式部) 小式部のむらさき増してアメジスト (090903)
No.1097 (芒) 悠然と芒の揺れて吾は今 (090904)
No.1098 (朴の実) 朴の実の潜む葉隠れ手榴弾 (090905)
No.1099 (とんぼう)  とんぼうと遊ぶ老農鍬を置く (090906)
No.1100 (萩) 萩咲いてが蜂のじゃれ飛ぶ野道かな (090907)
No.1101 (秋茗荷) 暗がりを白く灯して秋茗荷 (090908)
No.1102 (秋茜) 農ひとり鍬を休めて秋茜 (090909)
No.1103  (生姜)薄紅の香り立ち込め生姜引く (090910)
No.1104 (酢橘)送られし酢橘搾れば友の声 (090911)
No.1105 (鳳仙花)口ずさむ島倉千代子鳳仙花 (090912)
No.1106 (南瓜)鎮座せし南瓜ばっさり仕留めたり (090913)
No.1107 (韮の花)薹立てど千客絶へぬ韮の花 (090914)
No.1108 (山帽子) 三つ編みにぼんぼん下げて山帽子 (090915)
No.1109 (独活)独活咲けば千手観音お在すごと (090916)
No.1110 (コスモス)コスモスに逢ふて背筋を伸ばしけむ (090917)
No.1111 (雁来紅)海渡り飛び来る頃や雁来紅 (090918)
No.1112 (蜻蛉) 仲良きは美(は)しきことなり蜻蛉飛ぶ (090919)
No.1113 (唐辛子) 口紅の炎ゆるが如く唐辛子 (090920)
No.1114 (秋刀魚) はらわたに酢橘を搾り秋刀魚食ふ (090921)
No.1115 (蓮の実) 蓮の実の飛んで痘痕(あばた)の宇宙人 (090922)
No.1116 (間引大根) ひしめける大根間引き朝餉汁 (090923)
No.1117 (秋の雲) 白き刷毛青地に梳かれ秋の雲 (090924)
No.1118  (秋の空) 見上ぐればふるさとの色秋の空 (090925)
No.1119  (鬱金の花) 枕頭に父母(おや)の影あり鬱金咲く (090926)
No.1120  (曼珠沙華) 生霊の血より濃き声曼珠沙華 (090927)
No.1121 (オフ会) 爽やかにヒコさん笑みて杜静か (090928)
No.1122 (文旦) 枝撓み文旦ずしり古き庭 (090929)
No.1123 (朝露) 幾千の朝露零れ郷の川 (090930)


《9月例句会・9月8日》
兼題 (鰯雲) 天空に巨魚の泳ぎて鰯雲
兼題 (鹿) 夕暮れてぴいと牡鹿のすがる啼く
兼題 (蓮の実) 古代へと夢乗せ飛ばむ蓮の実・・・(入選)
自由 (秋茜)農ひとり鍬を休めて秋茜
席題 (花野)花野ゆく先は天上鳥の啼く

2009年09月29日

■文旦(1122)

枝撓み
文旦ずしり
古き庭


*頂きましたコメントへの対応などご無礼しております。


枝撓み文旦ずしり古き庭

2009年09月28日

■オフ会(1121)

爽やかに
ヒコさん笑みて
杜静か



 

*写真俳句ブログ仲間のヒコさんご夫婦と宮崎神宮前の菓子房で半年ぶりの再会を
果たしました。尽きせぬ話に時は瞬く間に過ぎて、次なる再会の機会を待つことに
なりました。ご都合悪くてお会いできなかった陽だまりさん、次の機会を楽しみにしています。

**頂きましたコメントへの対応などご無礼しております。


爽やかにヒコさん笑みて杜静か

2009年09月27日

■曼珠沙華(1120)

生霊の
血より濃き声
曼珠沙華


*頂きましたコメントへの対応などご無礼しております。


生霊の血より濃き声曼珠沙華

2009年09月26日

■鬱金の花(1119)

枕頭に
父母(おや)の影あり
鬱金咲く


*頂きましたコメントへの対応などご無礼しております。


枕頭に父母(おや)の影あり鬱金咲く

2009年09月25日

■秋の空(1118)

見上ぐれば
ふるさとの色
秋の空


*頂きましたコメントへの対応などご無礼しております。


見上ぐればふるさとの色秋の空

2009年09月24日

■秋の雲(1117)

白き刷毛
青地に梳かれ
秋の雲


*本日より暫くの間留守にします。
頂きましたコメントへの対応などご無礼しますことご容赦ください。


白き刷毛青地に梳かれ秋の雲

2009年09月23日

■間引大根(1116) 

ひしめける
大根間引き
朝餉汁



*貝割菜の状態だった大根の葉が
次第に大きくなって密生してきた
一本立ちさせるまでに
何回か間引きせねばならぬ
美味しい間引き菜を食できる楽しい作業


ひしめける大根間引き朝餉汁

2009年09月22日

■蓮の実(1115)

蓮の実の
飛んで痘痕(あばた)
宇宙人



*蓮の花が終わって久しい
蜂の巣のような孔が
行儀良く並んでいるのは滑稽なもの
この巣孔に出来た実は黒く熟して飛び出し
月面のアバタだけが後に残っている


蓮の実の飛んで痘痕(あばた)の宇宙人

2009年09月21日

■秋刀魚(1114)

はらわたに
酢橘を搾り
秋刀魚食ふ


*秋の代表的な味覚の一つであろう
サンマが美味しい季節になった
脂の乗ったサンマを塩焼きにして
スダチを搾ってアツアツを食べる
ハラワタのほろ苦さがまたよろしい


はらわたに酢橘を搾り秋刀魚食ふ

2009年09月20日

■唐辛子(1113)

口紅の
炎ゆるが如く
唐辛子



*唐辛子の小さな白い花が散って
その後に付けた青い実が
眩いばかりの真っ赤に色づいてきた
派手な色でお化粧した唇が並んでいるようで
かなりヒリヒリの激辛みたい…♪


口紅の炎ゆるが如く唐辛子

2009年09月19日

■蜻蛉(1112)

仲良きは
(は)しきことなり
蜻蛉飛ぶ



*トンボのアベックであろうか
池の水面を戯れながら
忙しく空中遊泳していた
カメラ持つ手が右に左に
翻弄されてしまった


仲良きは美(は)しきことなり蜻蛉飛ぶ

2009年09月18日

■雁来紅(1111)

海渡り
飛び来る頃や
雁来紅



*鮮やかに色づいてきた大きな葉
まるで花が咲き競っているかのよう
でも"本当の花"は小さく葉腋に隠れているので目立たない
雁が渡ってくる頃に葉が染まることからの命名らしい
洒落た名前があるものだ


**雁来紅=「葉鶏頭」の傍題


海渡り飛び来る頃や雁来紅

2009年09月17日

■コスモス(1110)

コスモスに
逢ふて背筋を
伸ばしけむ



*あちこちで見られるコスモス
この季節ならではの親しみやすい花だ
そよ風に吹かれてすっくと立つ
こちらも背筋を伸ばしたくなる
郷のコスモス高原も間もなく見頃を迎えるだろうか


コスモスに逢ふて背筋を伸ばしけむ

2009年09月16日

■独活の花(1109)

独活咲けば
千手観音
お在すごと



*茎の高さが2mを越すほどの"大木"となるウド
茎のテッペンに小さな白い花が群がり咲く
四方八方に広がっている様子は
花火のようでもあり
千手観音の姿に見えなくもない


**独活の花=夏の季語


独活咲けば千手観音お在すごと

2009年09月15日

■山帽子(1108)

三つ編みに
ぼんぼん下げて
山帽子



*山法師の丸い緑黄色の花に魅了されたのは
5月中頃のことであった
その球状の実は今、見事な紅色になって
高い木の枝からブラブラとぶら下がっている
三つ編みに組んだ髪にボンボンをぶら下げた女学生のように


**山帽子=「山法師の花」の傍題、夏の季語


三つ編みにぼんぼん下げて山帽子


山法師の花(090525)

2009年09月14日

■韮の花(1107)

薹立てど
千客絶へぬ
韮の花



*長さ30cm程の長い花茎を伸ばし
その先端に白い小花を密着させて咲かせる
清楚さがあり見事なもの
花に寄り来る蜂や蝶など
先客万来の賑わいを見せている

 
**韮の花=夏の季語

薹立てど千客絶へぬ韮の花

2009年09月13日

■南瓜(1106)

鎮座せし
南瓜ばっさり
仕留めたり



*畑のカボチャを捥いだ
夏の間逞しく伸びていた蔓や
大きな葉っぱも色褪せ黄ばんでいる
収穫の適期はとっくに過ぎているのかも
包丁で真っぷたつに切るのに難儀した


鎮座せし南瓜ばっさり仕留めたり

2009年09月12日

■鳳仙花(1105)

口ずさむ
島倉千代子
鳳仙花



*ホウセンカの花が咲いていたのは一か月程前
今や花が終わって実を結び始めた
指で実を挟んで弾けるのを楽しむ
幼い頃の思い出でもある
島倉千代子の歌にもあったっけ…

『♪鳳仙花 鳳仙花
はじけてとんだ花だけど
咲かせて欲しいの あなたの胸で…♪』(吉岡治作詞)

口ずさむ島倉千代子鳳仙花

2009年09月11日

■酢橘(1104)

送られし
酢橘搾れば
友の声


*スダチといえば古くから名高いのが徳島県産品
そのスダチに添えて我が嗜好物の贈物が思いがけない友から届いた
『浅漬けの水ナスに搾って…』
『冷麺の上に薄切り輪切りを並べて…』
"料理の鉄人"の声を耳にしながらのサイコーの夕餉となった♪

 

 


送られし酢橘搾れば友の声

2009年09月10日

■生姜(1103)

薄紅の
香り立ち込め
生姜引く



*ショウガを掘り起こした
白っぽい根にほんのりとした紅色を差し
香りがぷ~んと立ち込める
スカッとした辛味が
秋の到来を感じさせる肴となる


薄紅の香り立ち込め生姜引く

2009年09月09日

■秋茜(1102) ■09・9月例句会

農ひとり
鍬を休めて
秋茜


*畑でアカトンボが飛び交っている
なんとなく郷愁を感じさせる光景
『♪夕焼小焼の、赤とんぼ
負われて見たのは、いつの日か
…とまっているよ、竿の先♪』(三木露風作詞)


農ひとり鍬を休めて秋茜


*************************
■句会 09.9月例会
■開催 09.9.8
■兼題 「鰯雲」「鹿」「蓮の実」 自由
■席題 「花野」


[投句]
★天空に巨魚の泳ぎて鰯雲
★夕暮れてぴいと牡鹿のすがる啼く 
★古代へと夢乗せ飛ばむ蓮の実・・・(入選)
★農ひとり鍬を休めて秋茜
★花野ゆく先は天上鳥の啼く
 

2009年09月08日

■秋茗荷(1101)

暗がりを
白く灯して
秋茗荷



*茗荷の子がニョキニョキと顔を出し
美しい花を咲かせ始めた
陰湿で暗くなった根元付近が
急に明るくなったような錯覚を覚える
清楚な花穂がとても良い


暗がりを白く灯して秋茗荷

2009年09月07日

■萩(1100)

萩咲いて
蜂のじゃれ飛ぶ
野道かな



*秋の七草の一つ、ハギ
万葉集での花のトップは「萩」らしいので
古くから日本人の心を揺さぶる何かを
持ち備えているということだろう
花の蜜を求める蜂だってご多分に漏れないようだ


萩咲いて蜂のじゃれ飛ぶ野道かな

2009年09月06日

■蜻蛉(1099)

とんぼうと
遊ぶ老農
鍬を置く


*スイスイ泳ぐトンボが
あちこちで見られるようになった
我が菜園でもしきりに遊泳しており
農作業のしぶりを観察しているようでもある
こちらも手を休めトンボを追いかけることにした


とんぼうと遊ぶ老農鍬を置く

2009年09月05日

■朴の実(1098)

朴の実の
潜む葉隠れ
手榴弾



*黄白色の花が芳香を放ちながら
大きな葉に抱かれるように咲いていたのは
初夏の頃であった
初秋を迎えた今
結実した実は赤みを帯びて不気味に膨らんできた


朴の実の潜む葉隠れ手榴弾


朴の花090521

2009年09月04日

■芒(1097)

悠然と
芒の揺れて
吾は今



*秋の七草の一つ、芒
涼しくなるにつれて何故か
寂しさみたいなものを感じさせる
風と光の中で悠然と靡いている
その心境に達するには遠すぎる気がする


悠然と芒の揺れて吾は今

2009年09月03日

■小式部(1096)

小式部の
むらさき増して
アメジスト



*平安朝の才媛、紫式部になぞられた命名らしい
葉の腋に固まって結ぶ紫の実が
なんとも雅さを醸しだす
落葉して実だけになってしまうと
その美しさがさらに増してくる


小式部のむらさき増してアメジスト

2009年09月02日

■女郎花(1095)

一ト本を
折りてシテ舞ふ
女郎花


*秋の七草の一つ
女郎花が咲き出した
この花を見るたびに思い出す
頼風(よりかぜ)の故事
謡曲「女郎花」の名場面だ

 


一ト本を折りてシテ舞ふ女郎花

2009年09月01日

■露草(1094)

一輪の
露草挿して
今朝の青



*畑の雑草に紛れて
露草の可憐な花が
あちこちに顔を覗かせていた
引く草とともに処分するのは気が引ける
家に持ち帰って花瓶に一輪挿しした


一輪の露草挿して今朝の青