2008年08月31日
長瀞秋の七草寺-道光寺(尾花)

季節はや動きて尾花開きけり
長瀞秋の七草寺-道光寺。尾花の寺と呼ばれています。夏だ、夏休みだと浮かれている間に、山国の寺ではすすきの穂が開き始めました。
もっとも、後二週間後には十五夜をむかえます。季節の移りを早く感じるのは私だけでしょうか。
兎にも角にも、我が家にとっては無事に8月が終わります。
2008年08月30日
蔓たぐり

長雨の止み間惜しみて蔓たぐり
もう一週間雨が降り続いています。各地に被害をもたらしているようですが、こちらは降ったり止んだりが続いています。
夏の野菜もそろそろ終わりをむかえています。胡瓜は枯れ果て、隠元ももうなりません。そろそろ冬の野菜の種まきの準備の時期ですが、雨が降り続いていて、畑作りができません。
雨が止んだ時間があったので、思い切って夏野菜の残渣を取り除きました。5月に植えてから時間が立っている事は、支柱を縛っていた麻紐の脆さでわかります。また、雨が降り出しました。
農作業の季節は、夏の野菜から、秋の種まきへと移っていきます。
2008年08月29日
長瀞秋の七草寺-法善寺(藤袴)

8月27日撮影

藤袴時空を越えて咲き初むる
長瀞秋の七草寺-法善寺の藤袴が咲き出しました。万葉集にも詠まれ、源氏物語30帖「藤袴」の中で、秘めた想いを藤袴に託して告げた物語があると説明されていました。そう思うと何か特別な感じを受けます。
今年は源氏物語が誕生して1000年を迎えるという事を写真俳句のブログで知りました。1000年の昔から、同じ花を咲かせているのでしょうか。
まだ咲き始めですが、満開になったら、桜餅のような香りは、もっと強くなるはずです。
藤袴は環境省の絶滅危惧種になっているそうです。この寺の藤袴がずっと咲き続けるようにと、お詣りし祈ってきました。
2008年08月28日
下吉田 案山子祭り




世の流行映し立ち濡る案山子かな
秩父市から幾つかの峠を越えて行くと、下吉田という地区があり、フルーツ街道と名付けられた道路が走っています。道の両側はブルーベリーやぶどうが栽培されていて、休日には家族連れの姿が見られます。
そのフルーツ街道で、今年で5回目を迎えた案山子祭りが、8月2日から9月28日まで行われています。介護やデイサービスの団体、小学校、中学校の生徒、個人参加の作品が街道沿いに幾つも並んでいます。コンテストが行われているそうですが、降り続く雨に濡れていました。
オリンピックの年を反映したものや、テレビアニメのキャラクター、荒れた世相から心の温もりを求めたもの等、作った人の気持が分かるようです。
2008年08月27日
長瀞秋の七草寺-遍照寺(葛)

8月26日撮影

葛の葉のトンネル潜る寺の道
葛咲くや雨降る天と向き合ひて
長瀞秋の七草寺-遍照寺、葛の寺とも言われています。雨がしとしと降る中を出掛けて見ました。見学する人は誰もなく、葛の葉のトンネルを抜けて行くと、仮のテントが張ってあって、ボランティアの案内と、お土産を売る老人が手持ち無沙汰で座っていました。
私の姿を見ると、「雨の中を何と物好きな」という顔をしていましたが、土産物の並んだテーブルの雨避けのビニールを外し、「ご苦労様です。ゆっくり休んでいってくんな」と声を掛けてきました。
「葛の花の見頃はこれからですか」と尋ねると、「今が盛りだいね。葛は一遍には咲かねえ。穂のような蕾がだんだん下から咲いていくんだいねえ」と言っていました。下から咲いては散り零し、だんだん上に向かって咲いていくのだそうです。
写真を撮り終えて、「ありがとうございました」と声をかけると、お土産を買わなかったのに、「ご苦労様です」ともう一度声を掛けてくれました。
雨の中を出掛けて良かったなと思いました。
2008年08月26日
長瀞秋の七草寺-多宝寺(桔梗)


縁起良き名の寺に咲く桔梗かな
長瀞秋の七草寺-多宝寺。桔梗の寺とも言われ、たくさんの桔梗が咲いています。大勢の人が訪れていましたが、多宝という、いかにも縁起の良い名前の所以でしょうか。
2008年08月25日
藁葺きの民宿


重たげな藁葺きの宿秋湿り
二週間遊びに来ていた孫が昨日帰りました。
土曜日には、同じ幼稚園の6家族も来て、奥秩父の荒川でバーベキューや川遊びをして、その夜はテレビにも出た、藁葺きの民宿に泊まる事になりました。築300年だという事ですが、折からの雨に藁葺きの屋根が濡れて、重たそうに見えました。
下の孫はまだ6ヶ月なので、河原には連れていかず、夕方民宿まで送って行きました。
生憎の雨で、昼間はみんな震えながら川に入っていましたが、民宿では一軒貸し切りだったので、子供達の騒ぐ声が聞こえました。上の孫もちょっと顔を見せましたが、友達の方が良いらしく、じいじは無視されましたが、これで良いのだと言い聞かせました。
三日間雨が降り続いています。秋の雨は、夏の雨に比べて淋しさを感じます。
2008年08月23日
長瀞秋の七草寺-真性寺(女郎花)


黙々と世話する人や女郎花
秩父郡長瀞町の秋の七草寺、真性寺の女郎花が今見頃を迎えています。写真を撮ろうと出掛けました。ボランティアで女郎花の手入れをする人がいましたが、私の姿を見ると、「ご苦労様です」と顔を少し向けましたが、すぐ顔を元に戻し、黙々と手入れに励んでいました。
こうした人のお陰で、毎年花を咲かせてくれます。
2008年08月22日
秋の蝉


秋の蝉残る季節を鳴き急ぐ
今朝は23・6℃寒いくらいの朝でした。
蝉の声に起こされる朝も、今朝は蝉が鳴かず、不思議な思いでした。
少し日が照ってくると、蝉が一斉に鳴き出しましたが、心なしか急いでいるように聞こえます。まるで季節が移っていくのがわかるようです。
鳴き終えて命を終わらせる蝉はまだ良いのでしょう。先日、電線の上で蝉がギーギー鳴いている場面を見ました。鳥がくわえている蝉を電線に打ち付けていました。
蝉の鳴き声が人里からだんだん山の中へ移っていくようです。これからだんだん鳴き声が小さくなっていって、しばらくすると聞こえなくなります。
2008年08月19日
ゴーヤ熟れる

苦瓜や熟れて葉陰にあるを知る
ゴーヤは、茘枝とか苦瓜と呼ばれるそうですが、ゴーヤと呼ぶのが一般的ですね。ただ五七五の関係で苦瓜としました。
ゴーヤの葉が生い茂っています。葉を掻き分けてゴーヤを探しますが、つい見落としてしまう程です。塀際の畑に植えたので、裏側は特に見落としがちです。
黄色いものが見えたので、裏側に回ると、熟れたゴーヤがありました。黄色くなって口を開けて、中に赤い果肉が見えます。これを乾燥させると、果肉が割れて中の亀の甲羅を小さくしたような種が出てきます。それを保管しておき、来年5月の連休の頃種を蒔きます。
熟れたゴーヤがあったお陰で、もう一本のゴーヤを採る事が出来ました。
2008年08月15日
長瀞船玉まつり


精霊舟瀞に浮かびし火影かな
次々と流燈来ては流れ去る
毎年8月15日に長瀞の船玉まつりが行われます。長瀞の岩畳は立錐の余地のない程の大勢の人で混み合います。
精霊舟が浮かべられ、秩父屋台囃子がうち鳴らされ、囃し子の子供が「ホーリャイ、ホーリャイ」と囃したてます。
祈りを書いた流燈が次々と流され、瀞に光を映しながら、下流へと流れて行きます。
川下りの船頭さんの安全を祈って、水神様をお祭りをしたのが始まりと言われていますが、終戦の日で、お盆の最中に行われる祭りは、魂送りの意味が深いように感じます。
秩父の各地で様々なお盆の行事が行われますが、それが終わると、秋の気配が急に漂い始めます。
2008年08月14日
合歓の盆 秩父音頭まつり


踊りの輪解けずに秩父音頭かな
8月14日の夜、皆野町の合歓の盆秩父音頭まつりが開催されました。踊りのコンクールもあり、多くの団体が競い合っておりましたが、一般の人も踊りに参加し、踊りの輪はなかなか解けませんでした。
それまでの踊りは、卑猥な歌詞等がありましたが、大正末期に医者でもあり俳人でもあった、金子伊昔紅(いせきこう)-金子兜太先生のお父さん-によってこの踊りを本来の姿に近づけ、一般から募集した歌詞を加え、秩父豊年踊りとして、初めて公の場で披露しました。
以来、県内で踊り唄われ、昭和25年には埼玉県の筆頭民踊としてとりあげられ、その名も秩父音頭と改名され、現在に至っていると伝えられています。
この日は昼間雷雨があり、夜も雨が少し降りましたが、老若男女の踊り手が次々と舞台に登場して盛況でした。
140号線を走っていて皆野町に差し掛かると、「秩父音頭発祥の地」という看板が立っています。
2008年08月10日
小さな盆踊



乳歯抜けし子も歯を見せて盆踊
小さき手で小さき灯点す原爆忌
毎年8月9日に、お寺が経営する幼稚園で、「御霊(みたま)まつり」が行われます。上の孫も年長組で最後のまつりなので見に行きました。
乳歯が1本抜けて、みんなの前に行くのが恥ずかしいと言っていた孫も、ドラえもん音頭が始まると、そんな事を忘れて、大きな口を開けて楽しそうに踊っていました。
まつりの最後に、子供達が提灯に灯を点して静かに祈ります。
8月9日は長崎原爆忌。8月6日の広島原爆忌にも合わせたかのように、毎年この時期に御霊まつりは行われていますが、一方では、平和の祭典オリンピックの最中に、戦争が始まったニュースを見ました。子供達が健気なだけに、よけい悲しくなります。
2008年08月05日
蝉の故郷


蝉生まる証しの穴の神秘かな
昔の職場仲間で漫遊会と名前を付け、月一回のペースで、低山や、街中をハイキングしています。今月は暑いので、街中のハイキングにし、温泉と冷たいビールがすぐ手に入る場所にしました。
東京都国分寺市にある黒鐘公園に立ち寄った時、蝉の故郷を見つけました。地面に穴が点々と開いていました。覗いて見ましたが、穴の中は以外と深いのに驚きました。
その深さは、蝉が何年も過ごした事を照明しているようです。別の場所では、穴の側に蝉の抜け殻がありましたが、地面より安全な、木の上にたどり着けないうちに生まれたのでしょうか。
地中の蝉の生態は、まだ知られていない部分が多くあると言われていますが、空蝉といい、蝉の穴といい、蝉には哀れさを感じてしまいます。
2008年08月03日
珍客

不意をつく客の声ある網戸かな
絞り出す如く鳴きけり油蝉
網戸越しにいきなり蝉の声が飛び込んできました。
パソコンと向き合っていて、何時飛んできたのかわからなかったので、いきなりの鳴き声にビックリしました。
行く夏を惜しむかのように、自分の命の短さを知っているかのように、腹を動かして絞り出すように鳴いていました。
そっとカメラを取りに行き、そっと戻って写真を撮りましたが、次の瞬間飛び去って行きました。
いきなりやって来て、すぐに去って行きましたが、あと何日の命なのか、儚さを感じました。
2008年08月02日
赤紫蘇


手を掛ける人なく紫蘇の茂りたり
赤紫蘇やしょっぱい色に見えにけり
勤め先の駐車場のすぐ側の畑に、赤紫蘇が茂っています。強い日差しが照りつけていて、赤紫色に光っています。
春先までは、カラシナを収穫する老人の姿を時々見掛けましたが、今では姿を見掛ける事はありません。
世話をする人がいなくなって、梅を漬ける時期を過ぎても、畑にそのまま放置されています。
元気でいて欲しいと、見知らぬ老人を思う事があります。
青紫蘇はそうめんや冷や奴に刻んで添えて、夏の爽やかな香りを思い起こしますが、赤紫蘇は梅干しを連想してしまいます。
赤紫蘇自体はしょっぱい筈はありませんが、赤紫蘇を見ると何時もしょっぱいように感じてしまいます。





















