2010年02月27日

花粉症

花粉症目よりも鼻にくる気配

 杉林が赤くなってきました。杉花粉の飛ぶ季節です。赤い杉林を見ても、目は感じませんが、鼻の方は敏感に感じ取り、ふがふがしてきました。私の低い鼻も、目よりは高いらしく、早く辿り着いたようです。
 子供の頃は、杉林の中で、杉鉄砲を作って、わいわい言いながら遊んだものです。その当時は花粉症という名前も知らず、袖口で青っ洟を擦りながら遊びました。風邪だったのか、花粉症だったのか、今になってはわかりませんが、4年前に帰郷してから、花粉症の仲間になった事は確かなようです。

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2010年02月26日

節分草

一輪に偲ぶ人ある春の庭

 庭の隅で節分草が一輪だけ咲いていました。
 もう10年も前のことでしょうか。弟だった父が亡くなった後、気落ちして寝込んだ伯父さんの見舞いに行った時に、「節分草をやらあ」と言ってくれたものです。
 庭の隅の楓の木の下の茂みに植えましたが、毎年葉は出てきますが、花(萼片)は咲いたことはなく、いつしか消えてしまったものとあきらめていました。
 ところが、今年はじめて、白い萼が一輪だけポツンと咲いていました。
 もう叔父も亡くなり、叔父のことも、節分草のことも、すっかり忘れていましたが、一輪の節分草は、父と叔父のことを思い出させてくれました。

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2010年02月25日

霞む武甲山

霞立ち山肌奥にかくれゐる

 羽田空港は濃霧の為に視界不良になって、空のダイヤが乱れたとテレビに映し出されていました。
 武甲山を見ると、霞に被われていて、掘削された醜い山肌は、霞の奥に閉じこめられ、かえって美しい山容に見えました。
 
 

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2010年02月24日

長瀞の虎岩

時を超え岩肌春に輝けり

 秩父郡長瀞町にある、埼玉県立自然の博物館前の荒川の川原に下りていくと、岩畳の一角に、大きな褐色の岩があります。
 縞模様の褐色の部分は、スティルプノメレンという鉱物でできていて、白い部分は石英や長石からできていると説明されています。
 虎の毛皮のような模様なので、古くから「虎岩」と呼ばれて親しまれています。
 大正5年9月2日から8日間、盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)2年の宮沢賢治さん(当時20歳)が、地質旅行で秩父を訪れました。
 その時に詠んだ歌が、親友の保阪嘉内さん宛のはがきに残されていて、自然の博物館に展示されています。

 つくづくと粋な模様の博多帯荒川ぎしの片岩のいろ 

 数億年前に、高圧高温でできた片岩だと説明がされていますが、気の遠くなるような話です。
 宮沢賢治さんは、翌年七月にも秩父を訪れ、採取した岩石標本は、死ぬまで手元に置かれたと伝えられています。
 穏やかな早春の光に、虎岩は時空を越えて美しい縞模様を見せています。

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2010年02月23日

春耕

耕せばしやりと鍬鳴る土の裏

 だいぶ日中の気温が暖かくなってきました。冬の間に、日光消毒させる為に冬耕をしておいた菜園を、いよいよ馬鈴薯を植える準備で堆肥を入れて掘り返しました。
 朝の霜が降りた畑は、日がさすと湯気をあげて一気に解けていきますが、土の裏側は、まだ凍っていて、掘るたびに、鍬がしゃりしゃりと鳴りました。
 3月中旬頃に馬鈴薯を植え付けますが、その頃には土の裏の霜柱も消えているものと思います。
 

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2010年02月22日

麦畑

目に浮かぶ麦踏む人の頬被り

 車の運転中、赤信号で止まると、道の脇に麦畑がありました。
 午後から晴れるという予報が外れ、太陽は顔を見せず、寒い一日でしたが、麦踏みの終わった畑は、幾筋もの青い筋が続き、元気に育っていました。 
 こんな寒い日は、手ぬぐいで頬被りをして、手を腰にあて、かに歩きで少しずつ遠ざかって行く、昔の麦踏みの風景を思い出しました。
 麦踏みをする人の姿はありませんでしたが、ホッとした気持になり、そこを後にしました。 

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2010年02月21日

薄氷

投げ捨てて割るのは惜しき薄氷

 バケツに氷が張りました。真冬の厚い氷ではなく、薄っぺらな氷です。寒いうちは、氷を見ると憎々しく思い、放り投げて粉々に割って溜飲を下げたものですが、だいぶ薄くなってきた氷は、何故か愛おしく、庭の隅にそっと置きました。
 

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2010年02月20日

春の霜

日あたりてみるみる消ゆる春の霜

 2月も20日だというのに、今朝も霜で真っ白でした。真冬の間は、日が出てもしばらくの間、霜は消えずに残っていましたが、今朝は日があたるとすぐに消えていきました。
 久し振りに朝から快晴になりましたが、やはり春の光を感じました。

2010年02月19日

秩父学検定合格

幾たびも見返す合格通知かな

 2月13日に受験した、秩父学検定上級試験の合格発表が今日ありました。秩父商工会議所の掲示板に張り出されましたが、見る前は少年のように、胸がドキドキしました。
 103名受験したそうですが、何とか合格できました。試験の出来から無理かと思っていたので、受験番号があった時には、品格?をも顧みず、思わずガッツポーズをしてしまいました。
 これを機会に、故郷の歴史や文化をもっと勉強していきたいと思っています。

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2010年02月18日

花菜

潰されず折れず曲がらず花菜立つ

 二日続きの雪の朝でした。秋に蒔いた花菜が咲き出したところに、雪が積もっていましたが、花菜は真っ直ぐに立っていました。
 花の咲き始めの今頃、先を摘んで、お浸しや天麩羅にすると、春の香りが楽しめます。
 厳しい冬に耐えて育ってきた、瑞々しい春の力を感じました。

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2010年02月17日

ハイキング

湯屋見へて歩み速まる余寒顔

 2月16日、昔の職場仲間と、遅い新年会を兼ねたハイキングを行いました。越辺川(おっぺがわ)という川の白鳥飛来地を見学する目的で、バスに乗りました。バスの中から、田圃でかたまっている白鳥の集団を目にして、いやな予感がありましたが、案の定、飛来地の川には、一羽の白鳥の姿もありませんでした。
 地元の人が通り掛かり、「今は餌をとりに行っているので、まだ戻って来ないよ」と教えてくれました。
 白鳥は諦めて、新年会を予定している温泉に向かって歩き出しました。雨も雪も降りませんでしたが、耳朶が凍るような冷たい風が吹いていました。
 誰もが無口になり、ひたすら歩き続けましたが、温泉のマークが見えてくると、誰の足も自然に速くなりました。
 万歩計は24,509歩を示していて、かなりカロリーを消費したようですが、それ以上のアルコールを補給してしまったようです。
 温泉を出ると、雪になっていました。

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2010年02月15日

遅春

山も田もしづまりかへる遅春かな

 武甲山の登山道の入り口にある、延命水を汲みにいきましが、山裾の水場には、まだ雪がかなり残っていました。舗装されていない山道は、解けた雪が水溜まりになっていて、泥水を跳ね上げながら進んで行きましたが、車のボディーは、たちまち真っ茶色になりました。
 水が流れ落ちる音の他は、鳥の姿や鳴き声も聞こえず、途中の田畑にも人影はありません。
 立春の頃、一瞬訪れたと思った春は逆戻りしてしまい、山国に春が訪れるのは、もう少し先のようです。

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2010年02月14日

バレンタインデー

てづくりのチヨコとてバレンタインデー

 今日はバレンタインデーです。
 一週間前に娘の家に行きました。小学1年生と二歳になる子がいて、世のご多分に洩れず、「こども手当」の支給を心待ちにしておりました。
 そんな中で、買うより安いといって、孫がチョコレートの固まりを少しだけ溶かし、小さな手作りのチョコレートをくれました。後の残りは、バレンタインデーの今日、パパや、友達、友達のお父さんに作ってあげるのだと言っていました。
 一週間冷凍して保存しておき、今日、娘夫婦や孫の心を味わって食べました。

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2010年02月13日

秩父学検定

料峭の試験冷汗三斗噴く

 第一回秩父学検定上級試験が行われました。昨年初級試験に合格したので、こんなものかと、高を括って受験しました。
 ところが、顔の皺に反比例して、脳味噌の皺が減る一方の私にとっては、難しさこの上もなく、1問目から受験した事を後悔する羽目になりました。
 全部で70問ありましたが、気持だけが焦って、1時間30分の制限時間がどんどん過ぎていきました。
 帰ってきてから、ざっと問題を確かめてみましたが、選挙のように当落選上にあるようです。落ちたらまた来年挑戦しようと思っています。
 試験が終わって外に出ると、春の雪が舞っていて、思わず身震いをしてしまいました。

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2010年02月12日

下萌え

下萌ゆというに雨読の日の暮るる

 秩父地方は5㌢~10㌢雪が積もると予報が出ていました。明日は雪が積もっていて、どうせ身動き出来ないだろうと覚悟して寝ましたが、起きて見るとうっすらと白くなっているくらいでした。
 淡雪の中で、水仙の芽がだいぶ伸びていました。そろそろ菜園の春の作業の始まりです。
 雨が止んだら外仕事をしようと思って待っていましたが、一日中冷たい雨が降り続き、結局、外の作業はできませんでした。 

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2010年02月11日

山峡の縁日

縁日の立つ山峡や春寒し

矢の行方どこに向かうや祈年祭

 秩父市から峠を越えた所に、小鹿野という町があります。小鹿野町の中心から山道をしばらく走ると、伊豆沢という耕地に、知恵と勇気を授ける文殊堂があります。今日はその縁日でした。
 普段は人影もない山峡の文殊堂ですが、受験シーズンなので、文殊菩薩様に合格祈願をする受験生や父兄で賑わっていました。
 この文殊堂から沢を隔てた場所で、江戸時代から続く、五穀豊穣を祈願する、諏訪神社の「的矢の神事」と呼ばれる天気占いが行われました。
 宮元と呼ばれる三家が、的に向かって矢を放って、当たった場所で一年の天気を占うという儀式です。
 白い部分に当たるとその月は晴、黒い部分に当たるとその月は雨または曇り。矢がヒョウゲた(外れた)場合は、風が多いという具合に占うのだそうです。
 大勢のカメラマンや、テレビ局のカメラが見守る中で、古式にのっとり矢が放たれました。
 夕暮れが迫り、冷たい雨が霙に変わり掛けていたので、帰りの山道が心配で、結果を聞かないで帰って来てしまいましたが、どういう結果になったのか、明日小鹿野町のホームページを見てみようと思っています。
 案の定、途中から霙になり、フロントガラスがしゃりしゃりと鳴っていました。

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2010年02月10日

明日葉


明日葉や地に抱かれて蘇る

 寒さで溶けてしまったと思っていた明日葉が、固い土を押し退けて、今年も新しい葉を出しました。
 別名、八丈草といわれる明日葉ですが、山国の寒さに順応してくれたようです。寒い中で、こうした生命力を見ると勇気付けられます。

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2010年02月09日

福寿草

早春の庭にちろりと黄の光

 今日は急に暖かくなりました。雪もほとんど消えてしまいましたが、庭の隅で、いつの間にか福寿草の黄色い花が咲き始めていました。
 寒さで固くなっていた大地から、春の使者は季節を違わずにやってきてくれたようです。

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2010年02月08日

残る雪

残る雪剥がして室の野菜掘る

 大根や蕪を埋めて保存してある畑は、日陰になっていて、この間降った雪がまだ残っています。
 雪はこちこちに凍っていますが、土の中はちょうど良い温度が保たれているようで、去年、霜が降りる前に埋めた大根も、瑞々しいままで出てきました。
 埋めて保存する方法は、近所の古老から教わりましたが、長い間培われた生活の知恵に、何時も感心しています。

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2010年02月07日

春北風

待ち人の来ぬ改札に春北風

 6日の夕方に、昔の職場の仲間と久し振りで会う事にしました。転勤で別れ別れになって10年ぶりに会う人もいました。
 東京下町の西葛西駅の改札口で待ち合わせをしましたが、電光掲示板は、次々とJRの遅れを知らせていました。私は娘の嫁ぎ先から出掛けたので、遅れずに済みましたが、遠方から来る友人からは、JRが風で遅れているので、約束の時間に間に合わないという携帯が次々と掛かってきました。
 改札口でしばらく待っていましたが、春北風は容赦なく吹き抜けていき、身震いする事しきりでした。 
 やっと全員が集合し、昔通った飲み屋さんで懇親を深めました。当時は「仕事はこうあるべきだ」「あの上司は駄目だ」とか気炎をあげましたが、退職した今は、何人かの人が物故し、何人かの人が闘病しているという話題になってしまいました。
 身体にはお互いに気を付けようと誓い合いましたが、その舌の根も乾かない内に、昔のように注いで注がれて時間が過ぎ、娘の家まで辿り着いたのは午前様になる少し前でした。

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2010年02月04日

立春

立春やぞうさん歌う児の電話

 今日はもう立春です。一昨日の雪がまだ残っていますが、梅がほころび始め、気持のせいでしょうか、光りも明るく感じます。
 電話が鳴って受話器を取ると、いきなり「ぞうさん」らしき歌が聞こえてきました。もうすぐ2歳になる孫が、覚えたての歌を聞かせる為に、電話を掛けてきたようです。風邪で鼻が詰まっているらしく、ハアハアしながら歌っていました。
 這えば立て立てば歩めの・・・・・・と言いますが、私達がそうだったように、娘も同じことをやっているようです。
 

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2010年02月03日

鬼やらい

長生きをしろと言い置く鬼打てぬ

 秩父神社の節分会の「鬼やらい」が行われました。
 参集殿の前に鬼が現れ、叫びながら金棒で子供や年寄りを押したり?して我が物顔で暴れ回り、年男が豆を撒いて鬼を追うという筋書きになっていて、大勢の人が訪れていました。
 ちょうど特養かデイサービスのお年寄りが訪れていて、赤鬼も、青鬼も記念撮影で引っ張りだこでした。
 「ばあさん、長生きしろよ」と手を握って鬼が励ましていましたが、おばあさんの笑顔が印象的でした。
 

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2010年02月02日

雪の朝

起きてまず雪積む道の気に掛かる

 夕べ降った雪が積もっていました。テレビでは秩父は5㌢と言っていましたが、もう少し深いように感じました。
 車で出掛ける予定があったので、スタッドレスタイヤを履いているとはいえ、まず道路が気になり、道路の様子を見に行きましたが、通勤には支障がないようなので安心しました。

 

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2010年02月01日

雪催

行き来する人も途絶えて雪催

 午後から雪が降るという予報が出ていて、明るかった空が、雲が厚くなってだんだん暗くなってきました。人の行き来も少なくなりました。
 子供の頃、いつ雪が降ってくるかと、何回も窓を開けて外を見ていました。
 「さみいから早く閉めろい」とよく父に怒られました。 
 午後から雨になり、雪に変わりました。この降りだと、明日の朝は通勤に支障を来すほど積もっていそうです。

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