2008年10月30日
秋惜む
おうかせし すずなりのみ あきおしむ

ご覧のとおり,超小粒の柿(だと思いますが)ですが、まだ一個も落ちていません。生り誇っています。
そこで、浅野内匠頭の辞世「ーーーーーはるの名残をいかにとかせむ」を思い出しました。
季節は違いますが、この柿も、歳時記の季語を恨めしく思っていることでしょう。
(21世紀の森自然公園にて、10月30日撮る)
謳歌せし 鈴生りの実 秋惜しむ(漫歩)
別れはいやじゃ 袖ひく未練 阿国さま 連歌ありがとうございます。
子犬のコロも まとわりついて しじみさま 連歌ありがとうございます。
鈴生りの 柿鈴鳴らし 神送り ヒコさま ありがとうございます。
2008年10月29日
2008年10月26日
アメリカヤマゴボウ
ざっそうを かりてのこせし あきのたま


春に、刈り取った雑草や木の葉などを埋めて、土饅頭に盛り上げました。そのうちそこに背の高い雑草が密生しました。 月初めに土饅頭をスッキリさせようと思い、雑草を抜いていましたら、サツマイモ色の太い茎が出てきました。茎を手繰っていくと先端に青い実の付いた房がぶら下っていました。とりあえずそれだけ残したのが、現在この姿になっています。
(調べた結果)
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡) 別名 アメリカヤマゴボウ(亜米利加山牛蒡)
根は有毒だそうです。
黒紫の実は、軍手に付いた色は赤紫で洗っても落ちませんでした。
背の君と 情け交じわす 玉いだく 阿国さま ありがとうございます。
土饅頭 破り天突く 秋の草 流星さま ありがとうございます。
2008年10月25日
からすうり
はなみずに ことしもあかき からすうり


わが恋の妖精 (植物図鑑より)
からすうりの花は図鑑だけで実物を見たことがありません。
「あの花を見たい!」。
秋になって赤い実を見ると来年は絶対見逃すまいと思うのです。しかし、有思不実行が2年続いています。
花期は夏、しかも夕方の開花だそうですから、そこを覚えていないとまたの繰り返しです。
恋人よ! 来年夏の黄昏どきに必ず逢いに行くからな。待っててくれよな。
はな見ずに 今年も赤き からすうり(漫歩)
どれほど待って 待ちくたびれて 阿国さま 連歌ありがとうございます。
娘ざかりに 振り向きもせず イワンさま 連歌ありがとうございます。
恋文ひとつ 結ぶ枝先 あかねさま 連歌ありがとうございます。
君とらふ 糸を紡ぎし からすうり 流星さま ありがとうございます。
夜風まで 妖しき烏瓜の花 しじみさま ありがとうございます。
2008年10月24日
蒲の穂わた
うらがれや いまだほわたの とばぬぬま

いなばでは がまはほわたに なりしかや


フランクフルトソーセージのような穂が崩れて白い綿のようなものが出ます。
(写真は植物図鑑より)
自然公園の蒲の穂はまだ崩れそうにありませんでした。
「蒲の穂」だけですと、季語は夏です。「蒲の穂わた」とすれば秋の季語になります。
折角撮ってきた写真は、今月中に使いませんとお蔵入りです。
日々の題材に苦労しているのに使えないのは如何にも勿体ないので、うんうん唸りながら何とかUPに漕ぎつけました。
白兎 消えて因幡の 蒲穂わた 流星さま ありがとうございます。
うんうんと 力みて飛べず 蒲の絮 うららさま ありがとうございます。
因幡では 蒲は穂わたに なりしかや(漫歩)
大黒様の 慈悲の穂わたに 阿国さま 連歌ありがとうございます。
2008年10月21日
野菊の墓 その2
たみこまつ まさおのつみし のぎくさく

まつひとは のぎくのごとき きみなりき

ゆくあきや やぎりのさとの ぶんがくひ

渡し場から文学碑のある台地まで歩いている途中で、文庫本を広げて、本と辺りの景色を交互に見ながらすれ違った若い女性がいました。恐らく作中のシーンを確認していたのだろうと思い、微笑ましく彼女を見送りました。
すれ違う 乙女の姿 たおやかで 君を思いて 胸ときめいて 阿国さま
ありがとうございます。
待つ人は 野菊のごとき きみなりき(漫歩)
手に手を取りて 汽車に飛び乗る しじみさま 連歌ありがとうございます。
手折りし花を 挿頭(かざし)にぞせむ イワンさま 連歌ありがとうございます
2008年10月18日
秋灯
しゅうちょうや かのひとゆきし けいじばん

輪廻転生
今このときも、生れ出ずる子あれば死に行く人が居る。
生きるものの定めとは言え、同じ地域の知人の死は感慨を呼ぶ。
顔見知りがだんだん少なくなり、住民の顔ぶれも変ってゆきます。
秋灯や かのひと逝きし 掲示板 (漫歩)
涅槃の船で 弘誓の海へ ぼたんさま 連歌ありがとうございます。
故山に夢の 通い来るらん イワンさま 連歌ありがとうございます。
幼馴染の その人もまた しじみさま 連歌ありがとうございます
またひとり 散って己の 歳を知る れいもんさま ありがとうございます。
2008年10月17日
2008年10月16日
昨日見た月
とじまりを するへやごとに つきありぬ

十五夜の月は見ず、勿論発句なし。
十三夜の月も見ず、勿論発句なし。
これで写俳をやってますとは、我ながら情け無いと思っていましたところ、昨夜、二階の戸締まりの際、正面に月が煌煌と私を見ているではありませんか。「さあ漫歩、お撮りよ」、と言いながら。
戸締りは毎晩やっていたのに今まで何処を見ていたんだ!
拙さはともかく、これで肩の荷がおりました。
戸締りを する部屋ごとに 月ありぬ(漫歩)
天津少女が 誘ふが如し 阿国さま 連句ありがとうございます。
(あまつおとめが いざなふごとし)
名月や 部屋を巡りて 夜もすがら れいもんさま ありがとうございます。
2008年10月15日
いのこずち
ジャンケンを しながらかへる いのこずち

小学6年生は野球に夢中な日々でしたが、それまではよく近くの山で遊びました。今頃の時期は山栗を採って腹の足しにしていたかなぁ。小遣いなど貰える時代ではありませんでしたから。今の子供に比べると素朴で他愛ないことをしていたと思います。
カラスと一緒に帰らずに、暗くなって家に帰り、いのこずちを畳に零して母親に叱られ、脱いだ服とズボンを持って表に出されたものです。
いのこずち カバン持たされ 前後 ヒコさま ありがとうございました。
なつかしや 立ってなさいと しかられて しょぼんと立つは 思い出の俺 阿国さん
ありがとうございました。
ジャンケンヲ しながら帰る いのこずち(漫歩)
村のはずれは 夕焼けこやけ しじみさん 連歌ありがとうございました。
2008年10月14日
2008年10月13日
大内宿
ようしょくも ちゅうかもいらず いなかそば

南会津に大内宿という宿場が在り、近年観光客で賑はうようになりました。
木曾街道の宿場などに比べ知名度が低いですが、本陣や脇本陣も一部残っていまして、ご覧のような風情があります。
名物は「ねぎそば」。箸の変わりに長葱が二本付いてきて、それを齧りながらそばも掬うという変わった食べ方をします。
袖引きが ちょいとにいさん お泊りは ここは大内 あんたのそばよ 阿国さん
をありがとうございました。
洋食も 中華もいらず 田舎そば(漫歩)
妻にせかされ 銀婚の旅 しじみさま 連歌をありがとうございました。
2008年10月12日
おどろおどろし
あらはれて おどろおどろし きのみかな


ほったらかしの庭木の中で。白木蓮は形が崩れないようにしていました。 今年もそう思いつつ例の如く先送りしていましたが、幹の中間から出た枝葉が伸び過ぎて、すっきりしていた樹形がむさ苦しくなってしまいましたので、重い腰をあげました。
切り落としを終え、すっきりした木の下で見上げていると、赤い奇妙なものが目に入りました。脚立を立て直して撮ったのがこの化け物です。
何十年も付き合っていて初めて見たものです。
どなたかこの化け物の正体を教えてください。
(「花の歳時記館」のKUMIさまが早速下記コメントのように教えてくださいました。 ありがとうございました。)
現れて おどろおどろし 木の実かな(漫歩)
醜女うらぶる 吾を抱く吾兄 御国さま 連歌をいただきました。ありがとうございます。
美しき 花にも隠し たきものが KUMIさま ありがとうございます
古木の下に夕映え匂う しじみさま ありがとうございます。
2008年10月11日
丸齧り
みょうれいの ルージュがかじる りんごかな

山からの帰途、林檎園の横に車を停めて、お土産に写真を撮りました。
そのお土産が今日の材料になってくれました。
信州の林檎園に感謝! 林檎を買わなくてゴメンナサイ。
妙齢の ルージュが齧る 林檎かな(漫歩)
紅のやさしさ 知るや知らずや 阿国さま 連歌をいただきました。ありがとうございます。
甘酸っぱさに 想う初恋 イワンさま 連歌をいただきました。ありがとうございます。
ウインクおくる それは人妻 しじみさま 連歌をいただきました。ありがとうございます
スーパーで 買って味わう リンゴかな れいもんさま ありがとうございました。
真白な 前歯の齧る 林檎かな ヒコさま ありがとうございました。
2008年10月10日
中央アルプス(終章)
まんげつの ごときくもわき せんじょうだけ

アルプスを おびまくごとく あきのくも

さりぎわの いけになごりの あきのみね

下山する方向の遥か彼方に、南アルプスが、モノクロ写真のように連なっていました。
拙きものを三回に亘ってご覧戴き、ありがとうございました。
アルプスを 帯巻くごとく 秋の雲(漫歩)
主の思ひで 解く帯こころ 阿国さまより 連歌頂戴しました。ありがとうございます。
2008年10月09日
中央アルプス(その2)
ひょうがきの くちしほうけん あきのみね

ななかまど もえてさんぷく あきふかむ

きんしゅうの やまにしゃはいの とものこと

画面で緑色をした部分はハイマツです。
武士(もののふ)の 魂持ちて すくと立つ 阿国さまより ありがとうございました。
2008年10月08日
中央アルプス(その1)
もみじせる はこにわのごと 岩の山

ほうけんざん まといしすその もみじして


中央アルプスの宝剣岳に登ってきました。
裾野に広がる地帯を千畳敷カールと言います。見ずらいでしょうが案内板画面を参考になさってください。
紅葉は真っ盛りでしたが、天候とカメラマンの腕の関係でそのものをお見せ出来ず残念です。
宝剣山 纏ひし裾の 紅葉して(漫歩)
諸恋願う 思ひ事成る( 阿国さま)
阿国さまより連歌を戴きました。 ありがとうございました。
宝剣山 纏いし裾の 紅葉して(漫歩)
揚巻の恋ふ 粋な助六(イワンさま)
イワンさまより連歌を戴きました。ありがとうございました。
2008年10月05日
2008年10月03日
満席
あずまやは いつもまんせき あきびより

東京都立「小石川後楽園」。 東京ドームすぐ近くです。
水戸徳川家の祖である頼房が、江戸の中屋敷(後に上屋敷となる。)の庭として造ったもので、二代藩主の光圀の代に完成した庭園です。
近くまで来たので昼飯はここにしようと思いました。平日で紅葉には早い時期なのに結構な人がはいっていました。昼食には少し早い時間でしたが、お目当ての四阿は満席でした。仕方なゆっくりく一回りして戻りますと、同じメンバーで満席でした。空く気配がありませんでしたので、別のところで済ませて、すごすご退散しました。
天気良し 景色良し 腹の空き方これも良し されど座がなし つまらなし いっそ印籠翳そうか
阿国さまより ありがとうございました。
座すとこなし 四阿よこめに 腹なりぬ 博多のたけしさまより ありがとうございました。
2008年10月01日
すすきみみずく
ほすすきや みみずくつくる こうしゅうかい

休日に珍しく娘夫婦がやってきました。
「お父さん、いい物を持ってきたわよ」と言って取り出したのがこの「すすきみみずく」でした。
これは!懐かしい
私が幼少を過ごした東京の界隈に、雑司が谷鬼子母神という古い神社があり、遊び場の一つでした。その神社の境内の一軒だけの茶店(今でも残っているそうです)にこれが売られていました。母親と買って帰ったことも覚えています。
後に知ったことですが、これは江戸時代からこの近辺だけで作り続けられ、この茶店にしか置かなかった物だそうです。
いまは講習会まで開かれて人気があるとか。
赤い葉っぱの耳と尻尾と紐に違和感があったので、そのことを言うと
男寡だから女の子にしたのだそうです。
みみずくに 童友達 なつかしむ 阿国さまより ありがとうございました。
穂薄の 工芸品の 素朴さよ ヒコさまより ありがとうございました。





















