2009年03月31日

漫歩・彼岸過ぎ

(にわのはなにぎりめしせにひがんすぎ)

無信仰な私の墓との拘わり方はあくまでも自己流です。
とは言っても、何か目安が無いと、怠惰な人間ゆえ草生してしまうので、世間の皆様の
行事を目安に、後か先に出かけて行きます。

2009年03月30日

漫歩・大魚

(ひたすらにねらうはたいぎょはるのせき)

筑波山麓は癒しの場所です。
筑波山は賑わっていますが、付近の田園はのんびりしたものです。
小野小町終焉の場所と伝えられる旧家に苔むした墓があります。
画面のおじさんと私の根競べは私の負けでした。
付き合っていたら日が暮れてしまいます。

ひたすらに狙ふは大魚春の堰  (漫歩)

 太公望に小町のささやき          阿国さま     ありがとうございます。

 つられまほしやぬしのかいなに       遊子さま     ありがとうございます。

2009年03月29日

漫歩・矢の如く

(やのごとくなすのがはらのつばくらめ)

著名なバードウオッチャーから御下問がありました。
「そちのよく行く自然公園に燕は来ていたか?」
燕は銀座を飛ぶものと思っていましたからまるで意識していませんでした。
しかし、このお方の御下問は御下命と同じなので翌日公園の職員に尋ねますと、
観鳥舎の窓際に案内され、指さして教えてもらいました。
まだ枯れたままの蘆原の上を黒いものが矢のように飛んで行きました。

(画像は自然公園ではありません)

2009年03月28日

漫歩・春の水

(ひとりいやばんのよりくるはるのみず)

公園の池にバンが沢山来ていました。
嘴の上の白が祭り装束の幼子を思わせ、動作にも愛嬌が感じられて好きな水鳥です。
眺めていましたら、仲間を離れた一羽がこちらに向かってきました。
カメラを取り出しましたが、構はずに彼はどんどん近づいてきました。
話し相手になろうというのか、愛い奴よ。

独り居やバンの寄りくる春の水   (漫歩)
 主には鳥と我が見ゆるか          阿国さま     ありがとうございます。

2009年03月27日

漫歩・野点

(こうらくのひとよるのだてりきゅうのき)

明日28日は利休忌です。
いまや茶は、諸人が楽しむものになりました。
利休も秀吉も天界で目を丸くしてこの光景に見入っていることでしょう。

(花咲き初めた東京上野公園です。)

行楽の人寄る野点利休の忌  (漫歩)
 何処の国や下界の賑わい       阿国さま     ありがとうございます。


2009年03月26日

漫歩・君子蘭

(るすかなとのぞくがらすどくんしらん)

このところ会っていないので、散歩の途中寄ってみた。
何時ものように横の木戸から庭に入り込んで声を掛けたが誰の応答もない。
見事なクンシランが留守番をしていた。 大事に育てられているのが一目瞭然だ。
我ながら早業の撮影だったので、お隣さんに気付かれずに済んでよかった。

留守かなと覗くガラス戸君子蘭  (漫歩)

 柑子色にて微笑返し             阿国さま    ありがとうございます。

  うららうららと鶯も鳴き                     しじみさま    ありがとうございます。 

2009年03月26日 »

2009年03月25日

漫歩・迂闊な男

(めでもせでうかつなおとこきすいせん)

去年はもっと株数も多く丈も高かったのです。
その後、枯葉が積もり、長靴で歩き回ったりしたので駄目にしてしまったと諦めていました。
それが、この寂しい姿で、おまけにそっぽを向いて咲いているのを見つけました。
懺悔の気持ちをこめて撮りました。

愛でもせで迂闊な男黄水仙  (漫歩)
 いつか我が身をそっと腕(かいな)に    阿国さま     ありがとうございます。

2009年03月24日

漫歩・辛夷咲く

(きたくにのかれのぼくとつこぶしさく)

辛夷と木蓮は同時期に咲きますが、
強風に散らされてしまった木蓮にくらべ、辛夷はしぶとくまだ春を楽しんでいます。

北国の彼は今何処でどうしているだろうか。
♪ 辛夷咲く 北国の ああ 北国のお はある ♪

北国の彼の朴訥辛夷咲く  (漫歩)
 天を突く気に強き君みる       阿国さま     ありがとうございます。


2009年03月23日

漫歩・観鳥舎

(じょうれんのさりししゅんちゅうかんちょうしゃ)

この風だから観鳥舎は混んでいるだろうと思いきや、がらがらでお一人さんのみ。
座席の位置や見ている方向からして常連さんでないことが判ります。
散歩が目的の人は此処に長居することは先ずない。 逆にバードウオッチャーは
此処に根をおろして、散歩はしません。 人はそれぞれの目的に沿って過ごします。

常連の去りし春昼観鳥舎  (漫歩)
 影法師なく残り香もなく         阿国さま      ありがとうございます。  

2009年03月22日

漫歩・白木蓮(つづき)

(しろもくれんあのひのきみはまぶしすぎ)

咲いて間もない白木蓮なのに、花散らしの無常の嵐が暴れています。
無残に散らされた、まだ黄ばんでいない白い花びらが土の上で哀れを誘います。
まさに、「花の命は短くてーーーー」。

白木蓮あの日の君は眩し過ぎ  (漫歩)
  
  もういいかいと目隠しはずし       阿国さま      ありがとうございます。
    
   すれ違いざま 振り返り合い           イワンさま     ありがとうございます。            

    恋知り初めし亜麻色の髪         しじみさま     ありがとうございます。

2009年03月21日

漫歩・白木蓮

(しろもくれんばすていにたつしゅうどうじょ)

実際に修道女を見たわけではありません。
花を見上げたときの幻影です。

白木蓮バス停に立つ修道女   (漫歩)
 口々歌うドレミの歌を           阿国さま      ありがとうございます。

2009年03月20日

漫歩・考える人

(われおもふゆへにわれありはるのそら)

                             
          

           ロダンの「考えるひと」。

          実作を拡大鋳造したものだそうです。
          国立西洋美術館の前庭に展示されています。

                                             
                                           
                                            

2009年03月19日

漫歩・大道芸

(しゅんこうやだいどうげいのパイプいす)


(上野公園)

東京都は審査に合格した者に認定証を発行して大道芸の興行を正式に許可しています。
ですから、彼(彼女)らは、いわゆるお墨付きを持つ大道芸のプロなのです。
美術館・博物館・動物園などが集中していて、いつも人出が絶えないでいる上野公園は、
彼らの最適の舞台でしょうね。

2009年03月18日

漫歩・角出す

(つのいでてみずべはひそかはるなりし)

歳時記はいろいろなことを教えてくれる楽しい書物ですね。
蘆・荻・菰・菖蒲など水辺の草の新芽を角と言うことを知りました。
なるほど、よく見れば裸足で歩いたら突かれるような芽が沢山出ていました。

(某国の貴賓レイモン卿がわが庭にご来園中なので、
 私めは池の外れで目立たずにSPをしています。)

角出でて水辺は密か春なりし  (漫歩)
  角の声聞く友よ何処に          阿国さま      ありがとうございます。
    木陰の椅子にいつかまどろむ         しじみさま     ありがとうございます。

2009年03月17日

漫歩・涅槃西風

(しんちくのセレモニーホールねはんにし)

近くのガソリンスタンドが廃業して、暫くすると何やら建築が始まり、やがて姿を現した
のはセレモニーホールでした。
これには驚きました。
最寄の駅から300メートルに1館、500メートルに一館在るところに、100メートルの
ところに更に新規オープンとは。
わが町でセレモ館が熾烈な競争、いやはや言うべき言葉が出ません。

新築のセレモニーホール涅槃西風  (漫歩)
  現し世ゆえに煩悩数多            阿国さま      ありがとうございます。

2009年03月16日

漫歩・土筆

(しりつきしあたりのつくしだらけなる)

一休みしようと草むらに腰を下ろすと、すぐ目の前の土筆に目がとまりました。
見回すと、在るは在るは、周りは土筆だらけ、殆どが伸び過ぎていました。
後ろについた両手の下に何本も潰してしまった。
この春初めて目にしたものです。 お陰で春の気分が盛り上がりました。

尻つきし辺りの土筆だらけなる  (漫歩)
 恋歌したため楷・行・草書で         阿国さま      ありがとうございます。

2009年03月15日

漫歩・生きる

(いきるとはえをとることよはるのさぎ)

鷺は常に単独行動です。 
腹が空けば独り餌場に向かい、浅瀬に舞い降りて黙々と水底を足で掻く、駄目なら
また探しに飛ぶ。

ー 白鷺は馬鹿な奴だよね 小首傾げて 一足一足深くなるよ ー

「人間共は粋な唄などにしてわれ等を茶化しおる。昔の飢えを忘れて太平楽な輩よ」

生きるとは餌を獲ることよ春の鷺  (漫歩)
 喰う寝るそして少しの恋も             阿国さま     ありがとうございます。
  嵐過ぎれば気持ち良く晴れ                    しじみさま     ありがとうございます。

2009年03月14日

漫歩・西行忌

(さんごうのこめとぐゆうべさいぎょうき)

明日15日は西行忌です。
彼が晩年に詠んだ歌
「ねかはくは 花のしたにて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ 」(山家集)
はよく知られていますね。

諦観の法師と、怠惰に生きる俗人中の俗人との大いなる差はいかんともしがたい。
ところで、西行も米を研いで飯を炊いたことはあるだろう。 それでよしとしようか。

我とても 怠惰の川にゆらゆられ 先を知らずに 行くも楽しき       阿国さま
                                           ありがとうございます。

2009年03月13日

漫歩・ドクターヘリ

(はるほこりきゅうきゅうさぎょうのてぎわかな)

(みおくりしドクターヘリやはるいのち)

公園に入ると池の辺りが只ならぬ気配でしたので急いで池にむかいました。
池の前の広場に消防車が停まっていて、その前方にヘリコプターが着地寸前でした。
ヘリの胴体を見てドクターヘリと判りました。
ご存知と思いますが、緊急の専門的手当てを必要とする患者を遠方の専門病院等に
移送する、県のヘリコプターです。

2009年03月12日

漫歩・春めきし

(はるめきしあかぎのくものうごかざる)

上毛三山(赤城・榛名・妙義)の一つ赤城山山麓にある「ぐんまフラワーパーク」です。
私は、沼田から日光に向かう道筋の椎坂峠から見下ろす広大は赤城の裾野の眺めが
好きですが、このパークからの穏やかな山容にも心癒されます。
皆さんご存知の国定忠治が、「今宵限り」と眺めた山です。

春めきし赤城の雲の動かざる    (漫歩)
 腰の虎徹も切っ先眠る           阿国さま      ありがとうございます。

2009年03月11日

漫歩・有終の美

(ゆうしゅうをかざれりばいかくさのうへ)

ほぼ終った梅ノ木の近くで拾い物をしました。
紅梅が一輪、咲いている姿のまま草の上に座っていたのです。
「おお!お疲れさん。よくそのままで待っていてくれたな。楽しませてくれてありがとう」
梅花よもって瞑すべし。


有終を飾れり梅花草の上  (漫歩)
 美しき君まみえる日まで                     阿国さま      ありがとうございます。 
 ごきげんようごきげんよう土にかへるも悔ひのなき    風のぶ子さま    ありがとうございます。

2009年03月10日

漫歩・大木

(おおききのおそきめぶきやたじろがず)

自然公園の木々の芽吹は、遠目には霞がかかったように見えます。 近づけば明らかに
新しき装いが始まっています。
この一本木も内には春の動きが始まっているのでしょうが、遠目には枯れ木のまま。
「そう慌てなさんな。 自然の移ろいに身を委ねていればそれでよいのさ」
悠揚迫らず、ということを、この大木に教えられました。

大木の遅き芽吹やたじろがず  (漫歩)
  人間界などまだまだ赤子よ        阿国さま         ありがとうございます。

2009年03月09日

漫歩・地蟲

(じむしいずはやまりたりしちじょうかな)

啓蟄も過ぎたのであばら家を這い出しましたが、行った先はこの有様。
一旦出てしまったので戻る穴はもう有りません。 仕方なく何か落ちてはいまいかと。
わが同類はみな手袋をして歩いていました。

2009年03月08日

漫歩・らんの集い(終回)

(わのはなのあそびこころやはるのよい)

このように小鉢をちりばめたコーナーも幾つかありましたが、
和のらんは、やはり一鉢を観賞するものだというのが私の見物感想でした。

飽きずに見て戴きありがとうございました。

和の花の遊び心や春の宵    (漫歩)
  おにぎやかにと雌花揃いて       阿国さま       ありがとうございます。


2009年03月07日

漫歩・らんの集い(5)

(はないけるごとしゅんらんのはちおきし)

(ひとはちをよはくにおきてはるのらん)

東洋蘭は殆どが鉢植えの出展で、鉢の観賞も一つの要素になっているようです。 
そして、背景に対していかに一鉢を置くかに心配りをしているのがよく判ります。

和と洋では、同じ蘭でも花そのものが違いますし、愛で方の違いも見せてくれました。

ひと鉢を余白に置きてはるのらん  (漫歩)
 
   思いの余白どなたに託す                 阿国さま       ありがとうございます。

   午後の静寂に揺るる花影                しじみさま       ありがとうございます。

2009年03月06日

漫歩・らんの集い(4)

(よろこびにふるへしドレスはるかどで)

(しきおえしふたりをつつみはるがすみ)

「蘭人形」のコーナーです。 去年は和装の花嫁でした。

2009年03月05日

漫歩・らんの集い(3)

(だんそうのかれいなるひとはるごろも)

「有名人とラン」のコーナーです。 今年は宝塚のスター蘭寿とむさんでした。

人垣はありませんでした。多くの人は、歩きながら一応見やって流れてゆきます。 
愛好家にはたんなるショーウインドーのごときものなのでしょうか。
お陰でゆっくり撮影できました。 

2009年03月04日

漫歩・らんの集い(2)

(はるドームてんにょのごときとりまひぬ)

胡蝶蘭のディスプレイです。  何処も前の方は人垣なので接写は初めから諦めて
こうしたものを撮ることになりました。 それでも、急に立ち上がった人の頭などを
何枚も撮りました。
 

春ドーム天女のごとき鳥舞ひぬ(漫歩)
 羽衣追ひつ極楽入りて            阿国さま     ありがとうございます。
 姫の小袖は豪華絢爛             しじみさま    ありがtぷございます。

2009年03月03日

漫歩・らんの集い(1)

「世界らん展日本大賞」

毎年2月、東京ドームで、世界各地のさまざまなジャンルの蘭を一堂に集めた
“世界の蘭の祭典”として開かれます。 今回で第19回目を迎えました。
初日には、日本の出品作品から選ばれた大賞一点が発表されます。

毎年出かけて行きますが、今年のものを何回かに分けて見て戴こうと思います。

(においたちとうきょうドームはるのえん)

(たいしょうのきひんはなてりはるドーム)

大賞の気品放てりはるドーム  (漫歩)
 並び立つのをはばかる我よ       阿国さま       ありがとうございます。

2009年03月02日

漫歩・小吉

しょうきちのみくじにぎりしうめみかな

風のぶ子さんから、梅の別名を「花の兄」と教わりましたら、何か愛しさが涌いてきて、
もう一度見ずばなるまいと、名残の梅見に行ってきました。
柄にもなく御籤をひいたら辛うじてセーフ。 人間心理は可笑しなものでして一安心しました。

小吉の御籤握りし梅見かな  (漫歩)
  天神様も 微笑かえす            阿国さま       ありがとうございます。
    ロマンスありと いとこそばゆし     イワンさま       ありがとうございます。
  東風(こち)に吹かるる花びらの下   しじみさま       ありがとうございます。

2009年03月01日

聖歌隊

しらうめやハイソックスのせいかたい

久しぶりのお日様で気温もややj上がりました。 
それに昨日まではPCの前に張り付いていましたので、
先ずは運動不足の解消をせねばと早々に家を飛び出しました。
隣町で買い物でもと思い、商店街の近くまできますと、通りかかった教会から
美しい賛美歌の声が流れ、窓越しにベレー帽を被った女子中学生らしき姿が
見えました。 前庭の白梅が印象的でした。

白梅やハイソックスの聖歌隊  (漫歩)
 その歌声に 懐かし涙           阿国さま     ありがとうございます。