(かんせつのいただきにつきのぼりけり)
(とうていにすさまじきみやとみのやま)
(富士山五合目からの山頂)
(からまつのいろづくかなたやまねむる)
(富士山五合目御中道より南アルプスを望む)
(はろーわーくよびなのむなしちりもみじ)
(さむぞらやせすじのばさばふつふつと)
昔は、いつも勝手に燃えていたような気がします。いまは、自らを煽がないと駄目です。 種火が細くなってしまったのでしょうね。
(たのしいのだからねぶそくだんぼうしゃ)
「お嬢さんが顔を上に向けて口を開けている間は自粛しなさい」とわが愛機が申しました。言いつけを守っているうちに、お嬢さんの首が突然ガクッと前に折れました。カメラの合図で私はシャッター釦を押したのです。
(さざんかやがらすのくもりゆびでふき)
♪ くもりガラスを 手で拭いて あなた明日が 見えますか 愛しても 愛しても あゝ他人の妻 赤く咲いても 冬の花 咲いてさびしい さざんかの宿
山茶花やガラスの曇り指で拭き (漫歩) ぬれたその指 ぬくもりが待つ 阿国さま ありがとうございます。
(とうこうやくもをおいゆきこううんき)
(ふゆのうみこころのおりをあらはんと)
(富士五湖の一つ、「精進湖(しょうこ)」)
冬の湖心の澱を洗はんと (漫歩) 静かに小船浮かべをり ヒコさま ありがとうございます。 富士の女神よ われに愛をば 阿国さま ありがとうございます。
しばし佇む湖のほとりに れいんさま ありがとうございます。
(いきたしとおもひたるときふゆじゅかい)
富士山の北側山麓に広がる 「青木ヶ原樹海」 は、以前から自殺の名所」という噂があり、 そのために他の深い森に比べて自殺者が多く、その遺体が遊歩道からそう遠くないところ で見つかることがよく有るそうです。 松本清張が 「波の塔」 でとりあげたために自殺の適地とされるようになったという説を聞い たこともあります。
(ゆがへりのろうかのがくえかみのるす)
富士山麓の青木が原樹海に近い国道沿いの「道の駅」に立ち寄り温泉館が隣接しています。館内は桟敷の広い休憩室をはじめ、レトロな雰囲気があって乙な気分になりした。露天風呂は勿論のこと内湯からも目の前に富士の夕景が在り大いに満足しました。
(やがてゆきこけしのさとのにしきかな)
宮城県「鳴子峡」
温泉とこけしで知られていますが、町外れの峡谷は東北有数の紅葉の名所でもあります。
(ふゆぬくしふるきろまんのゆざとかな)
山形県「銀山温泉」 大正時代に建てられた木造三層・四層の旅館が軒を連ねて往時のモダン振りが偲ばれ、今も風格のある街並みは近時人気を集めています。
これは少し前の写真です。
(むれるのはいきてゆくすべふゆにいる)
ねぐらに戻ってきたムクドリの群れです。
(ぶろぐてふともいるところこはるかな)
写真は「コリウス」です。 別名はニシキジソ(錦紫蘇),キンランジソ(金襴紫蘇)。
(はなやかなおかにつづけりそばばたけ)
遠望する赤茶の丘がコキアの群生です。 蕎麦はよく実っていました。
私の中の晩秋はこれで閉幕します。このところぐっと冷え込んできました。自転車に乗って風を切ると涙と鼻水が出ました。 まさに冬に入るですね。
淋しゅはない優しく燃ゆる箒草 よしさま ありがとうございます。
(あこがれしせーらーすがたゆくあきぞ)
(どこまでももみじがおかよくもながる)
(国営ひたち臨海公園)
コキア : 晩秋に枯れて葉を落とした枝を束ねてホウキに利用することからホウキグサの 別名があるそうです。
(とうふやのはずれしねいろゆうもみじ)
例年ボケた色のまま落ち葉になった拙宅荒地の花水木ですが、今年は何を思ったのかいい色に染まりました。
(きによりてめもとるひとりあきふかし)
(ことしまたはなしらずしてしきぶのみ)
あなたの花の盛りにお逢いしたいと何時も願っているのですが、あなたが身を隠されるのかわたしが迂闊なのか、今年もその願いが叶わぬまま過ぎてゆきます。
今年また花知らずして式部の実 (漫歩) せめて思いを 実に託してと 阿国さま ありがとうございます。
(みれんかなおばながしたのおもひくさ)
(おもひ草は正式名は南蛮煙管(ナンバンキセル)と言うそうです)
尾花を謡った端唄に小粋なものがあります。
露は尾花と寝たという尾花は露と寝ぬというあれ寝たという寝ぬという尾花が穂にでてあらわれた
(ははとこをまつうばぐるまあきおしむ)
「おじさん、うちの親子は何処に行ってしまったのでしょうか」
(蛇足)「何処に秋が在るんだい?」などと言って困らせないでください。 先月中頃の光景です。
(こながれやむしいっぴきのくれのあき)
休館中にカレンダーが替はりました。 しかし、私の頭の中は晩秋でストップしたままなので、これから暫くは、少しづつ名残の秋を吐き出してゆきたいと思います。