2009年07月31日
遊;約束の橋
約束の橋を渡れば時計草 遊子

橋の袂の「越後屋」で12時半だから、間に合った。
川床の今日の料理は鮎尽しだらうか
湯葉の冷菜が済むと塩焼きが出て来そうだし、向う付けは背ごしだな・・・
頬の火照りは、うるかを肴に呑んだ冷酒のせいにしよう・・・旅人
約束の橋を渡れば時計草 遊子
待つ身の辛さ仏は知らず 玉宗
約束の橋を渡れば時計草 遊子
からまって時進まざるなり ヒコ
時計草あの日のままに止まりをり 湘次
2009年07月30日
遊;銀舎利に佃煮
銀舎利に佃煮のせて夏の朝 遊子

銀舎利に佃煮のせて夏の朝 遊子
今日もも一日佳きことのあれ ヒコ
色気より食い気が勝る夏茶漬け よし
ありがとうございました。
2009年07月29日
遊;トマト三切れ
片隅にトマト三切れの主張かな 遊子

片隅にトマト三切れ主張かな 遊子
日の匂いして赤々なりし ヒコ
えらいやっちゃトマトの上で踊る節 よし
青空にトマト三個を丸かぢる 湘次
夏野菜 一寸のつもりが 大盛に…Nong-Khai (-o-)
ありがとうございました。
2009年07月28日
KEIKOさん
新しいブラウスを着る夏の果 遊子

夏痩せにファミレスメニューサラダ選(よ)る よし
新しいブラウスを着る夏の果て 遊子
襟の清潔美しきかな ヒコ
大辞書に新語を探す夜の秋 湘次
新しいブラウスを着る夏の果て 遊子
涼しげなるも胸にある燠 玉宗
ありがとうございました。
2009年07月27日
遊;アキレス腱
子かまきりアキレス腱を切りし朝 遊子

子かまきりアキレス腱を切りし朝 遊子
長雨に足すべらし転ぶ ヒコ
子蟷螂生まれながらの役者顔 湘次
子かまきりアキレス腱を切りし朝 遊子
走れメロスを読んで過ごせり 玉宗
蟷螂の 何怒れるや 花に居て イワン
かまきりやアキレス腱を切りし朝 旅人
ありがとうございました。
2009年07月26日
遊子;水著
大らかな國だうだうと行く水著 遊子

衣無き 基本は人の 心のみ Nong-Khai (-o-)
大らかな國だうだうと行く水着 遊子
男性ばかり女性も見たし ヒコ
火の番の路地を曲がりて消えにけり よし
大仏に拝す男の裸かな 湘次
だうだうと裸で歩く交差点 れいもん
ありがとうございました。
2009年07月25日
遊;バス停
バス停に猫の子ぽつり夏の月 遊子

菜を洗う祖母の背丸き風の朝 よし
バス停に猫の子ぽつり夏の月 遊子
しみじみ見られか細く鳴けり ヒコ
猫バスを待ちたる辻に夏の月 湘次
夏の月戻れぬ家の近づきぬ ひよどり
夏の月追っ駆けて見れば我が心 愛媛子
バス停に猫の子ぽつり夏の月 遊子
ててなしの子の夜半の旅立ち 玉宗
捨て猫がバス待っている夜長かな 旅人
浅き夢続きは今宵かき氷 旅人
ありがとうございました。
2009年07月24日
遊;甘き夢見し
氷菓子甘き夢見し酔ひもせず 遊子

氷菓子甘き夢見し酔ひもせず 遊子
二人の恋の熱き想ひに ヒコ
愛といふ雫に溶けて氷菓子 湘次
氷菓子甘き夢見し酔ひもせず 遊子
覚めたふりしてゐるもかなしき 玉宗
「若い恋人たちの姿は微笑ましいが、それ以上の感慨は起きない。
余りにも健康的で、氷菓子のように淡いから。
私は火傷をするような熱さを望んでいるのだろうか」 漫歩
ありがとうございました。
2009年07月23日
遊;土蛙
あめのよの土蛙なくひとつだけ 遊子

あめの夜の土蛙なくひとつだけ 遊子
眠れぬ我につき合いくれし ヒコ
この道は我がものなりと今年竹 よし
蛙鳴く辺りに人として屈む 玉宗
庵に住むひとりの老いと土蛙 湘次
あめの夜の土蛙なくひとつだけ 遊子
静寂(しじま)もどりて雨音つよし 漫歩
ありがとうございました。
2009年07月22日
遊;可愛い悪女
あこがれは可愛い悪女寿司つまむ 遊子

あこがれは可愛い悪女寿司つまむ 遊子
柿右衛門の皿につつましく ヒコ
宵なれば悪女で通し冷し酒 ひよ
零時には消ゆる変身夏の夢 湘次
ががんぼの足を落として行きにけり よし
足袋つぐやノラともならず教師妻 杉田久女(道州さんの御紹介句)
ありがとうございました。
2009年07月21日
遊;かにと遊ぶ
炎天に幼はかにと遊びけり 遊子

炎天に幼はかにと遊びけり 遊子
いずれも細き足爪立ちて ヒコ
炉開きや火箸の置き場が気にかかる よし
炎天を銭乞ひ歩くたつきあり 玉宗
一日を遊びし泥の素足かな 湘次
沢蟹を掌に遊ばする幼かな 道州
ありがとうございました。
2009年07月20日
遊;少年の恋
少年の恋ひとつ哭く夏木立 遊子

大根の葉の茂れるを抱えたり よし
少年の恋ひとつ哭く夏木立 遊子
顔押し当ててをりにけるなり ヒコ
ひとつの恋に泣いた少年の日も有ったか、
今は十指に余る恋の果て
涙なんかは何処へやら
年のことも考えず
笑いものに為っています。 愛媛子
少年の恋ひとつ哭く夏木立 遊子
傷舐めゐたるけものに似たり 玉宗
少年の恋ひとつ無く夏終わる 旅人
郭公や遠嶺に君の名を呼びて 湘次
ひと啼きの断ち切る未練夏終る 漫歩
ありがとうございました。
2009年07月19日
遊;猫のすまし顔
蟻の路壊して猫のすまし顔 遊子

蟻の路壊して猫のすまし顔 遊子
隊列すぐに整ひにけり ヒコ
蟻の路壊して猫のすまし顔 遊子
心ならずも人に疎まれ 玉宗
君は君我は我なり日向ぼこ よし
入選も猫に無縁の天の川 湘次
ありがとうございました。
2009年07月18日
遊;ステーキ
ステーキや別れ話の夏の宿 遊子

夏の夜 両手に花は 恰好だけ Nong-Khai
ステーキや別れ話の旅の宿 遊子
どうにもならぬ関係修復 ヒコ
別れには別れの儀式冷し酒 ひよ
湯豆腐の懐かしき日々胃に当たる よし
鱧食うて別れ話を封印す 道州
百僧を煙に巻いたる竹婦人 玉宗
もともとにもてぬ男も夏瘦せぬ 湘次
ありがとうございました。
2009年07月17日
遊;美しき人
冬の朝逝き給ひしは美しき人 遊子

・
・

冬の朝逝き給ひしは美しき人 遊子
神のみもとで幸せであれ ヒコ
冬の朝逝き給ひしは美しき人 遊子
儚かりしも永遠の魂 玉宗
冬の朝逝き給ひしは美しき人 遊子
神の御許で 永遠の安らぎ イワン
蓮散華異国の人に祈りけり 湘次
その声は胸に残りぬ虎落笛 よし
旅立つ日 身軽な支度で 一っ飛び Nong-Khai
ありがとうございました。
2009年07月16日
遊;夕端居
欠伸する猫までをるや夕端居 遊子

欠伸する猫まであるや夕端居 遊子
つつがない日の明日へと続く ヒコ
ひとり抜けまたひとり去る大夕焼け よし
呼ばれて帰る児の羨まし 遊子
欠伸する猫までをるや夕端居 遊子
黄泉の牛車を待てるに似たり 玉宗
欠伸する猫までをるや夕端居 遊子
つられて一茶口裂けるほど 漫歩
夏夕日 麦茶片手に 未完成 Nong-Khai
2009年07月15日
遊;虹色帯
藍ゆかた虹色帯をえらびけり 遊子

藍ゆかた虹色の帯をえらびけり 遊子
駆けて行くなり約束の場所 ヒコ
藍ゆかた虹色帯をえらびけり 遊子
虹を潜りて来る娘かとも 玉宗
女には女のいくさ藍浴衣 湘次
藍ゆかた虹色帯をえらびけり 遊子
明日は愛染かつらの下で 漫歩
若夫婦腰の団扇はお揃いで よし
半幅帯を締めて、花火見物に行く途中の橋の袂で、「あれっ下駄の鼻緒が・・」
通りかかった若い衆が、「お嬢さん見せなせぇ」
懐から手拭を出し、白い歯でピリッと裂いて、手際が良い。
「ほれっこれで我慢しなせぇ」と後ろを振り向きもせず行ってしまった。 旅人
ありがとうございました。
2009年07月14日
遊;釣り竿
日焼たる児の足の行く何処かな 遊子

日焼たる児の足の行く何処かな 遊子
遅れをとるな吾も続けと 楽子
日焼たる児の足の行く何処かな 遊子
日盛りを行く小僧の使ひ 玉宗
しっかりと己を晒す冬の影 よし
長き影 餓鬼は腹減りゃ 帰宅する Nong-Khai
日焼たる児の足のいく何処かな 遊子
太公望の頼もしきこと ヒコ
父と子はライバル釣り師朝曇 湘次
堤防の端へ日焼けの子が駈ける 道州
2009年07月13日
遊;梅雨茸
梅雨茸のふたつ開いて朝かな 遊子

梅雨茸のふたつ開いて朝かな 遊子
蹴れば胞子の煙の如し ヒコ
逝く人に抱かせやりたや寒卵 よし
逝く人に飲ませてやりたや麦の酒 遊子
梅雨茸といへどすがすがしき朝 湘次
毒茸と決めて遠のく人の声 玉宗
梅雨茸の傘にかくれて泣く蚯蚓 道州
ありがとうございました。
2009年07月12日
遊;ぶんぶ真直ぐ
蜜蜂のぶんぶ真直ぐ花の下 遊子

鼻の下浴衣娘に伸びるかな 鎌ちゃん
蜜蜂のふんぶ真直ぐ花の下 遊子
出て来る時は花粉まみれに ヒコ
蜜蜂の斥候兵の羽音かな 湘次
蜜蜂の諦めてまたどこへやら 玉宗
雨垂れの 静けさ森に 浸み渡る Nong-Khai
2009年07月11日
遊;水遊び
ひとりよりふたりがいいね水遊び 遊子
ひとりよりふたりがいいね水遊び 遊子
雨の上がりし水溜りかな ヒコ
水溜まりひとつひとつの冬日和 よし
一人より二人は淋し夜の秋 玉宗
ひとりよりふたりがいいねみずあそび ゆうし
つかずはなれずいるのがたのし まんぽ
仲間来て 更に楽しい 水遊び Nong-Khai
ありがとうございました。
2009年07月10日
虎顔の猫
虎顔の猫と並んで日向ぼこ 遊子

虎顔の猫に好かれて日向ぼこ 遊子
生きてゐることしみじみ温し ヒコ
をらざるが如く猫ゐて日向ぼこ 玉宗
この男好かん顔やな泥鰌鍋 漫歩
セビリアは遠き国なり夏の牛 よし
月曜日猫になりたや日向ぼこ れいもん
帰宅して 待って居たのは 野良の猫 Nong-Khai
2009年07月09日
遊;力の限り
短日の力の限りメロスかな 遊子

短日の力の限りメロスかな 遊子
身代わりに走る信義の深し ヒコ
ゆりかもめおのれ欺くこと久し 玉宗
夜店には裸電球揺れるべし よし
メロス来と鴎の告ぐる大夕焼 湘次
ありがとうございました。
2009年07月08日
強がりし背ナ
強がれど丸き背ナかな半夏生 遊子

狭き空寸断をして鷹渡る よし
強がれど背ナの丸さや半夏生 遊子
キリキリいっぱいねじ巻く時計 ヒコ
半夏生住めば都の路地暮らし 湘次
半夏生誰も仰がぬ空があり 玉宗
ジャンギャバン演ずる初老の男が居た。
ある日、街のチンピラに腕を取られて狭い路地に連れ込まれた。
数分後、大に字に転がっている若者の顔を覗き込んだ男は何事も
無かったように路地を出て行った。
街の商店の前を通りかかった男は、ショーウインドーにわが姿の
映っているのに気付き、
「なんとも背が丸くなっちまったなぁ」と、呟いた。 漫歩
ありがとうございました。
2009年07月07日
さびたの花
砂山やさびたの花の青春譜 遊子

紫陽花は顎のあれども吾はなし 楽子
砂の山米ならよかろ老燃譜 旅人
砂山やさびたの花の青春譜 遊子
海は青なり空も青なり ヒコ
砂山の錆びたナイフに晩夏光 湘次
砂山やさびたの花の青春譜 遊子
悩みは尽きず思ひ出す故郷 玉宗
砂山やさびたの花の青春譜 遊子
きみの水着の境界線を 漫歩
ジンロックあては手抜きの胡瓜揉み よし
2009年07月06日
遊;紅匂ふ
覇王樹の置き去れしまま紅匂ふ 遊子

光る海背にして今日は蜜柑咲く よし
霸王樹の置き去れしまま紅匂ふ 遊子
生まれ故郷を遥かに思ひ ヒコ
仙人掌のだれゐなくとも咲いてけり 玉宗
覇王樹に愛のかけらの薄き紅 湘次
さぼてんのおきざれしまゝべににほふ ゆうし
つれもどりたるわがうでのなか まんぽ
ありがとうございました。
2009年07月05日
遊;カフェテラス
いちにちのはじまり冬のカフェテラス 遊子

始まりはコーヒーからの冬日向 よし
いちにちのはじまり冬のカフェテラス 遊子
いつもの椅子にいつものお客 ヒコ
白息のまま立ち飲みのカフェテラス 湘次
ありがとうございました。
愛の夢(リスト) 辻井伸行
2009年07月04日
遊;女優
冬草に跳ねる女優の美しきかな 遊子

冬草に跳ねる女優の美しきかな 遊子
ぱっと明るき世界となりし ヒコ
ポーズとる路上の女優冬日影 湘次
山茶花や恥らうもののあらずして よし
2009年07月03日
遊;週末のワイン
週末のワインにゆるる冬銀河 遊子

二色酒 ジューンブライド 第九かな Nong-Khai
週末のワインにゆるる冬銀河 遊子
天を仰ぎて乾杯したる ヒコ
葦の間に浮巣捉まる濁り河 よし
夏の宵ワイングラスに映る君 湘次
さんざめく血を鎮めんと冷やし酒 ひよどり
粉々に砕けたグラス夏の星 流星
酔ひどれに覆ひかぶさり冬銀河 玉宗
ありがとうございました
2009年07月02日
遊;蜥蜴来る
雨止みて茫茫庭や蜥蜴来る 遊子

ゴジラ住む 庭に蝿蚊は 現れず Nong-Khai
雨止みて茫茫庭や蜥蜴来る 遊子
長き舌出しぺろりと虫を ヒコ
益虫と思へば可愛い蜥蜴かな 鎌ちゃん
益虫と思へど悲鳴ブルータング 遊子(字余り)
雨止みて茫茫庭や蜥蜴来る 遊子
話しかけたるわれに近寄り 漫歩
梅雨雷の待たるる頃の昨日今日 よし
くちなはを捕へて妻に見下げられ 玉宗
夏館化石のやうなペットゐて 湘次
ありがとうございました。
2009年07月01日
遊;バレリーナ
夏蝶の二頭縺れて往きにけり 遊子

夏てふの二頭縺れて往きにけり 遊子
一体となり天に舞ふなり ヒコ
老犬の毛は整わず暮早し よし
ダンサーの消えて舞ひゐる夏の蝶 湘次
影追うて影に追はれて夏蝶は 玉宗
夏夜明け 林を蝶が 駆け抜けて Nong-Khai (-o-)
ありがとうございました

