2010年01月31日

農鳥の羽ばたき見たり富士の肌




車窓より姿現る冬の富士  楽子


鳥島に春待ちかねし信天翁    よし


鍬持てと雪嶺形を潜めをり  玉宗


農鳥の羽ばたき見たり富士の肌  遊子
翼の先に隠れ入るらん      ひらり


農鳥の 羽ばたく山麓 春遠からじ  Nong-Kihai


ありがとうございました。



2010年01月30日

ぱたぱたと『あめ湯あります』雪の郷




雪女昼はあめ湯を売りてをり  湘次


奥能登のそのまた奥の軒氷柱  玉宗


冬なれば国民目線と云われても    よし


深々と 降り積む雪中 甘酒を   Nong-Khai


ありがとうございました。





2010年01月28日

凍蝶の羽を休める掌




夕暮には岸より二尺番い鴛鴦(おし)   よし


凍蝶の帽子のごとく群がりて  あかね


ありがとうございました。





2010年01月25日

煙草屋の角をまがりて寒椿




これよこれエコ極まりぬ猫行火   よし


看板娘 目当てで角を 曲がる我   Nong-Khai


故郷の丘に登れば春隣   玉宗


故郷に残るたばこ屋春隣  湘次


ありがとうございました。





2010年01月23日

黒猫と雪嶺見遣るをみなかな




馴れたれど放鷹の眼に媚は無し   よし


雪嶺や空より運ぶ味噌醤油   湘次


雪嶺や背骨の痛みなんとせう  ひよどり


ありがとうございました。





2010年01月21日

寒雀一羽はぐれてゐたりけり





里神楽振る舞い酒は竹の香で     よし


散らばつて又かたまつて寒雀  玉宗


一人旅 寒雀をも迎えおり   臥竜


寒雀 一人佇み 新たを探す  Nong-Khai




2010年01月20日

草枕寝付けぬままに冬の朝   遊子








風呂吹の味噌が硬くて待ちきれず    よし


あかときの障子白々雪明り  玉宗


草枕 布団出られぬ 冬の朝   Nong-Khai


ありがとうございました。



2010年01月18日

芳しく美しく路傍の狂花




待春の喉を鳴らせる膝の猫   よし


生涯は恋を求めて狂花  湘次


帯が解け・・裾が乱れたあの女・・好きな男が去ってから・・恋焦がれての気の迷い・・
心を壊して彷徨って・・ 道行く人の涙止まらず・・ つれない男よ・・ 今何処に・・・・。 ぼたん


帰り咲くものへこころの変りやう  玉宗


待ち切れず 花咲くものあり 冬の花   Nong-Khai


ありがとうございました。





2010年01月16日

煮凝の小骨を拾ふ湯屋泊り






甘辛く色冴えてをる金目鯛  よし


湯屋泊り川瀬の音も風も消え  ひよどり


煮凝や言ひ訳ならぬ妻とゐて  玉宗


煮凝や小骨のやうに妻小言  湘次


煮凝や呂律の回らぬ夫とゐて   流星


煮凝や男尊女卑の夫とゐて   青萄


寒蜆 香り豊に 潮汁   Nong-Khai


ありがとうございました。




2010年01月15日

半鐘のジャンジャン焦がる雪女






振袖を燃やして恋の雪女  湘次


ありがとうございました。



2010年01月14日

水洟や日に三便の郷のバス






着ぶくれてバス停に待つ婆ふたり  湘次


だがなぁ、時々人間のばあさまが、「町まで乗っけてくれや」と、
乗ってくる、狐のじいさんは ニッコと笑顔で「おお、乗りや」と、扉を開けてくれる、・・・・
街へついたらお揚げさん3枚・・・そっと座席において「ありがとさん」と、去っていくそうな ~~~。 おぼた物語。


水洟や神は万年あやまたず  玉宗


ありがとうございました。



2010年01月13日

『死にませう』うすく嗤ふや雪女




雪女郎酌もて本音語りをり  湘次


今生は吹雪の山に迷い込み   よし


雪女本懐とげて帰りけり  玉宗


ありがとうございました。


2010年01月12日

肉饅の分け合いし日々遠かりき




焼芋を赤子のごとくお大事に  玉宗


肉饅を奪ひ合ひたる兄弟  幢舟


ありがとうございました。




2010年01月11日

玄冬の旅やSLひた走る




SLの汽笛を聞きて山眠る  湘次


SLの音や旅寝の子守唄   鎌ちゃん


それほいほい綺麗どころの戎籠    よし


D51の汽笛が越える冬の山   とし坊


SLの吐く息荒らし冬没日  楽子

ありがとうございました。



2010年01月10日

薔薇色の香りてをつる菜爪かな




せ犬のむくりと立てる大霜夜    よし



ありがとうございました。



2010年01月09日

過ぎ去りし日々のあれこれ小夜時雨




まあ、それにしても、冷えるわねえ・・・。ひよどり
僕のポケットにその冷たい手をお入れ・・・遊子


過ぎ去れば、何事も綺麗に残ってくれる・・ 小夜時雨にそっと濡れる思い出も
今は、綺麗に心の隅に~~  ぼたん


何故あんなに傷ついたことも  今 こんなに優しくするの
 でも忘れないで 流した涙を  過ぎ行くときの中 きっと思い出して  鎌ちゃん 推薦曲より


ふと振り返れば・・・まるで過去が私に向かって歩いてくるような錯覚にとらわれます。
どれもこれも雨に流したつもりでしたけど、、こうして過去と戯れるのも、また一興。
あら、蛇の目が傾いてしまいましたわ・・・流星


薬石に少し間のあり小夜時雨  玉宗


片方に過去があり、もう片方に現実を見ます。言い換えれば虚と実かな!  とし坊


水底の夢の永さよ冬金魚   よし


ありがとうございました。



2010年01月08日

一文字のゆったり行くや郷の川




ゆったりと一文字の影郷の川  とし坊


葱買うて戻るやいつも日の暮れて  玉宗


ありがとうございました。



2010年01月07日

空仰木立粛々初景色




大欠伸半欠け月に初烏     よし


ありがとうございました。





2010年01月06日

鳥どちの潜く湖見ゆ良寛忌




玉砂利や鶴の透かしの化粧文(けそうぶみ)    よし


良寛忌日向に鴨の一家族  湘次


散る桜 残る桜も 散る桜  良寛の辞世の句(漫歩さん選句)


正直を人に笑はれ良寛忌   玉宗


ありがとうございました。




2010年01月05日

鐘の音の闇かすれゆく姫始




数行で犯人分かる初草紙   よし


下仁田や蒟蒻畑葱畑   旅人


三つ指をついて挨拶姫始  湘次


鐘の音の闇かすれゆく姫始  遊子
風の来たれば高く響けり   漫歩


金杯の鼻差首の差勝始  幢舟


ありがとうございました。





2010年01月04日

ひとり湯を守る女将や新霞




冬秘湯女主と女客  湘次


山の湯の大女将来て芋頭   よし


母寝まるごとき山並冬霞   玉宗


ありがとうございました。




2010年01月03日

飛びゆけば無限なるかな初茜




極楽や炬燵の夢も今宵まで 旅人


飛びゆけば無限なるかな初茜  遊子
  無限のなかに浄土もとめ  漫歩


ありがとうございました。




2010年01月02日

小吉のみくじに微笑お正月 




元旦に2日に歳を2度重ね  臥竜


詠めぬ日々振り切りたしや初詣   mui


小吉が 一番幸せ 亜細亜かな  Nong-Khai



ありがとうござました。



2010年01月01日

新玉の空焦がしつつ花開く





初景色空を焦がしてゐたりけり  湘次


東雲を吹き晴らしてや初山河  玉宗


ありがとうございました。

皆様あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。