2008年11月30日
舞殿
女女しさを 雫も見せぬ 立ち姿 愈愈あはれと 忍び音漏るる

写真は、鎌倉八幡宮にある舞殿です、此処は頼朝に捕まり鎌倉までつれて来られた、
義経の思い人 静御前が 頼朝・政子らの前で -- しずやしず しずの苧環繰り返し
昔を今になすよしもがな -- と、義経を恋うる歌で舞ったところです。
現在の舞殿は、4・5年前に新しく作り変えた物だそうです。
ーー見よ、女女しさを露ほども見せず、鎌倉殿の御前だと言うに堂々と
義経恋し・・と、歌い舞う姿。 いっそ憐れと思わぬか ---
と、見物衆の家来たちは思わず忍び泣きをしたそうな・・・・。 その様な話が伝わっています。
愈愈 -- いよいよ と、読み ますます の意味です。
立ち姿ーー 舞姿の事です。
2008年11月17日
傍惚れ
帳越し 垣間見る人 好男で 恋ひ侘ぶ心 知るや知らずや

写真は、以前にも載せましたが 奈良の町屋です。
傍惚れ -- 相手の心がわからないのに恋慕う事 です。 昨日の 傍焼き つながりで
今日は 傍惚れ(おかぼれ)です。
帳 ---- とばり と、読み 暖簾の事です。
恋ひ侘ぶ心 --恋に思い悩む心 の事です。
ーー いつも店の前を通る いい男 なぜか気にかかり・・ いつしかその男に
恋心を・・・ でも、その事を その男は 知っているのやら知らないのやら --
京(今日)の宿 明日香(明日)の宿も 夏みかん 若さん、ありがとうございます。
帳超え 吾にそそがる まなざしの 熱き想ひを 如何で知らずや 若さん、ありがとうございます。
2008年11月13日
いく星霜
北条の 御世の四方山 たな知るも 幹に包みて 今なほ凛々し

写真は、横浜金沢区にある 鎌倉時代北条実時が創建した 称名寺 です。
このお寺の地続きの、隣には 同じく実時が創設した武家の書庫 と呼ばれ膨大な
書籍を残したとされる 金沢文庫 があります。
ただ・・・現在は 昭和5年に博物館として再興され様々な物の展示館となっています。
なお、展示館の中の図書室には、57000冊の古書・聖教・古文書(写真複製)などが
閲覧できます。
称名寺の、池のほとりの大木に・・・ もしも この木が話せたら鎌倉の御代の頃の
事を、聞けるのに・・・・ そんな夢物語を思い書きました。
たな知る -- よくよく知っている の、意味です。
2008年11月09日
ゆうやけ
黄金色 筆に含みて ひと撫づる 如何な事よと 北斎惑ふ

写真は一昨日の、横浜ランドマークタワー展望フロアーからの夕日です。
あまりの金色の素晴らしさに --- そうだ、葛飾北斎さんがここに居たら・・・
そんな事を思って書きました。
ーー 黄金色を 筆に含んで空へひと撫ですると、まあ・・なんとしたことか
空は黄金色に、北斎さんも驚いていますよ --
このフロアーは、クリスマスの飾りでとても綺麗でした。
皆様にも、少し早いですがクリスマス気分を・・・と、思い 今日から
気の早いクリスマスを載せさせて頂きます。
まずは、 ゆうやけ をご覧になって下さい。
白金も 黄金も消えぬ 冬夕焼(ゆやけ) 流星さん、ありがとうございます。
ひと撫づり 落ちていくかな 冬茜 遊子さん、ありがとうございます。
北斎も 大観も観し茜空 絵心無きを悲しと思ふ 漫歩さん、ありがとうございます。
2008年11月08日
別れ
忍泣く 風花哀し 別れ路よ
雨がふる 胸をしめつけ 涙呼び 初冬の雨は 失くした恋よ ぼたん
歌が哀しいものですので、せめて写真は明るく・・と思いました。
同じ思いを 十七文字 と 三十一文字 に、してみました。
叱られて 隠れたつもりの 夕時雨 よしさん、ありがとうございます。
かくれんぼ 薄の穂下に 蹲り 漫歩さん、ありがとうございます。
忍泣く 風花哀し 別れ路よ ぼたん
セピア色した 滲みし恋よ 漫歩さん、ありがとうございます。
風花の 散り行く先は 何処なる さくらひめさん、ありがとうございます。
忍泣く 風花哀し 別れ路よ ぼたん
去り往く人の 姿滲みて イワンさんありがとうございます。
2008年11月07日
視線
震えます おまえ欲しやと 身を焦がす されどおまえは うそぶく視線

写真は富士山の側にある 富士国際花園 です。
ーー おぼたさんも、初恋から数えて何回目かの恋をしました。
が、 なかなか恋の道も難しいようで、 帯に短し襷に長し 今回も
おぼたさんは、ぞっこん・・・のようですが、 お相手さんは うそぶく視線 のようです。--
好きなお方は 浮かんだ雲よ~ つかみあぐねて秋の雨~ 流星御姐さんありがとうございます。
愛しきものぞ 乱れる裾は 深山の紅葉 うらうらと
yoshiyoshiさん、ありがとうございます。
泣くを堪えて その身を焦がす 蛍とぼたんは 熱い仲 さくらひめ御姐さんありがとうございます。
震えます おまえ欲しやと 冬薔薇 遊子さん、ありがとうございます。
身を焦がし 震え焦がされ もんもんと されどお前は 行きつ戻りつ たんとさん、ありがとうございます。
2008年11月06日
欲
術なしと 天井抜けの 欲心は 帰依を忘るる 夜叉の如くよ

写真は、鎌倉浄智寺です、このお寺は 私が好きなお寺です。
昔・・昔・・まだ乙女の頃、悩みが生じると車でこのお寺へ来て、1時間・2時間・・と
座っていました。 来るのは朝早く5時半くらいに・・・誰も居ない 風と葉の音くらいで、
座っているだけですのに心が落ち着き、-- さあ、浮世に戻るか --そんな
気持ちにさせてくれるお寺でした。 思いで話です。
術なし -- すべなし・・・ どうしようもない の意味です。
天井抜け -- とめどもない の意味です。
夜叉は、始めは猛鬼な鬼神でしたが、後に仏法に帰依し仏法を守護するようになりました。
2008年11月04日
もみじ
散るもみじ 天宇受売に 見紛ふて

写真は、三渓園です。 昨年のもみじです、今年はまだもう少しかかりそうです。
天宇受売 ・・ あめのうずめ と読みます、 正式には 天宇受売命(めのうずめのみこと)です、
神話によると、天照大神が弟神の乱暴に哀しみ、岩戸にお隠れになり、
世界は真っ暗になったそうです、そこで神々が考え 天宇受売命に
鉦や太鼓で賑やかに、舞を舞ってもらったそうです。
舞や俳優(わざをぎ)を、生業にされる方々には、きっとご存知なのでは?
散るもみじ 天宇受売に 見紛ふて ぼたん
色艶のよし くららと見惚れ 遊子さん、ありがとうございます。
2008年11月03日
何方へ
木枯らしに 言の葉翔る 何方へ

写真の草は、パンパスグラス だそうです。
句の奥深さに、私の頭と心は 支度中 の札が出ました。
一つ、 散文を書かせていただきました。 この文はブログの始めの方に載せました、鎌倉 の
本の文です。 大通りから一本中へ入ると、小さな墓標が・・ここの主さんはどのような方?
その様な事を思いながら書きました。
道辺に 許多の無常所あり ただ 石を重ねるのみ
其処に 恨みつらみの ありやなしや
幾十の時世 過ぎ去りて
今は潔き風が 安穏に 留連うなり
道辺に 許多の無常所あり ぼたん
許多 ・・ そこばく と読み、 たくさん の意味があります。
無常所 ・・ お墓 です。
留連う ・・ つたよう と読み ただよう 事です。
三度めの 段葛行く 夏の宵 若さん、ありがとうございます。
秋寂 賽の河原に 石あまた 流星さん、ありがとうございます。
南へと 翔る言の葉 引き留め さくらひめさん、ありがとうございます。



























