2008年07月31日
夏鶯
私の住んでいる所は、上野まで30~40分の東京のベットタウンである。
人口も急増し、住宅も密集している。 幸い我が家は駅まで2キロ程だが、区画整理の一角で
辺りが地主が多く、畑や空き地、林が多く、今のところは良い環境だ。私の書斎の前は畑、その先は、大正製薬の薬草園や森になっている。 その森から、蝉の声とともに、夏鶯の声がしきり。
鶯は春の季語だが、夏鶯は夏の季語で、老鶯、乱鶯、残鶯、晩鶯なども傍題にある。
だしぬけに夏鶯の二度三度
(だしぬけになつうぐいすのにどさんど)

眼を移す夏鶯の次ぎを待ち
(めをうつすなつうぐいすのつぎをまち)

2008年07月29日
大暑
22日は二十四節気の一、大暑。 24日の土用丑の日も過ぎて、日本列島は連日猛暑に晒されている。
一日の最高気温が25℃以上を夏日。30℃以上を真夏日。 そして近年35℃以上を猛暑日、と呼ぶようになった。
特に、東海地方はその猛暑日が十何日も続いている。 私の住む近くの熊谷も暑いので有名。
最近はその暑さを売りに「暑いぞ熊谷」をキャッチコピーにしている。
蔓の先空を切りたる大暑かな
(つるのさきくうをきりたるたいしょかな)


私の好きな大暑の句
暮れぎはも大暑の欅ゆるぎなし 藤田湘子
念力のゆるめば死ぬる大暑かな 村上鬼城
水晶の念珠つめたき大暑かな 日野草城
ふくませる乳房のしろき大暑かな 武久宏子
2008年07月27日
花魁草
花魁草とは優美な名である。
歳時記によると、香りが花魁の白粉に、花が花魁のかんざし、に似ているところから付いた名とある。
一度植えれば植え替えの必要もないじょうぶなところは、花魁のしたたかさ、に通じるかも。
花魁草かすかに揺れて過疎の村
(おいらんそうかすかにゆれてかそのむら)

花街に縁なき暮し花魁草
(はなまちにえんなきくらしおいらんそう)

お願い
御覧頂いた皆様の句を紹介いただけませんか?
私のブログの季語と同じ句、ちょっと前の記事のものでも構いません。
コメント欄に記入していただけたら、
その記事に追加で紹介させて頂きます。
宜しくお願いいたします。
2008年07月15日
2008年07月10日
艶 (牡丹)
”立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花”と言われるように、牡丹は、妖艶な女性を例えて用いられる。
5月の初夏の花だが、当季(夏)なので紹介。ぼうたん=牡丹、俳句の場合文字数によりこう言う読ませ方もある。
白昼夢緋牡丹の香を持て余す
(はくちゅうむひぼたんのかをもてあます)

ぼうたんの蕊を濡らして崩れたる
(ぼうたんのしべをぬらしてくずれたる)


私の好きな牡丹の句
ぼうたんのいのちのきはとみゆるなり 日野草城
牡丹見てをり天日のくらくなる 臼田亜浪
火の奥に牡丹崩るるさまを見つ 加藤楸邨
夜の色に沈みゆくなり大牡丹 高野素十
黒牡丹黒き煩悩燃えにけり 大西一冬
2008年07月06日
紫陽花
月並みだが、梅雨のこの時期の花なら、やっぱり紫陽花だ。
紫陽花は種類が多いが、紺色、藍色がやはりいい。
暮れ色の先づあぢさゐの藍よりす 句童
(くれいろのまずあじさいのあいよりす)

雨よぶか紫陽花の紺揺るるとき 句童
(あめよぶかあじさいのこんゆれるとき)


私の好きな句
紫陽花の紺の深さへ書庫開く 松本旭
水鏡してあぢさゐのけふの色 上田五千石
紫陽花や祈りかかさぬ母と住む 中村和子
2008年07月05日
谷川岳の花
谷川岳パート2
天神平に、淡い紫の白根葵が山の清々しい空気の中、可憐に咲いていた。
又、一の倉沢の岸壁に遭難者への慰霊のプレートが打ち付けられていて、
傍らに谷うつぎが、あたかも霊を慰めるかのようだった。
白根葵咲けり山気を総身に 句童
(しらねあおいさけりさんきをそうしんに)

慰霊碑の一の倉沢谷うつぎ 句童
(いれいひのいちのくらさわたにうつぎ)

























