2008年10月30日

すがる虫

「すがる虫」は、残る虫の傍題で、晩秋の季語。
秋が深まった頃、ほそぼそと間の延びた鳴き方をする虫のこと。

一人寝の灯を消したるやすがる虫
(ひとりねのひをけしたるやすがるむし)      季語:すがる虫(秋、動物)

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2008年10月28日

ひつぢ田

ひつぢ田は、稲を刈った切り株から、また新しい芽が生えた田圃を言う。
稲を刈った後の広々と青いひつぢ田は、狭い山国育ちの私には爽快だった。
子供のころ、よくプロペラ飛行機を作って飛ばしたものだ。

ひつぢ田の青一斉に天領地
(ひつじだのあおいっせいにてんりょうち)     季語:ひつぢ田(秋、地理)

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2008年10月26日

照紅葉

照紅葉は、照葉の傍題。
秋の晴れた日を受けて、鮮やかに照り映えた紅葉のさまをいう。
隠沼は、木や草でみえない沼のこと。

隠沼の魚跳ぬる音照紅葉
(こもりぬのうおはねるおとてりもみじ)      季語:照紅葉(秋、植物)

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2008年10月25日

白き花

散歩の途中、畑の片隅に白い花をみつけた。
名前は知らないが、心に感じるものがあった。
帰って調べたが、花の名前は分らない。
句は季語になにを置くか思案したが、秋思、がその時の気持を表せると思った。
初案は ”白き花咲かせ深まる秋思かな”だったが、、?

白き花咲かせて深き秋思かな
(しろきはなさかせてふかきしゅうしかな)        季語:秋思(秋、生活)

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2008年10月23日

秋思

”秋思” 秋はもの思うことが多い。
この様に秋になり、心に感じたり思ったりすることを言う。
私もいろいろ感じることが多いが、静かな水面を眺めているとその感が強い。

水面の影揺れゐたる秋思かな
(すいめんのかげゆれいたるしゅうしかな)          季語:秋思(秋、生活)

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2008年10月21日

ななかまど

ななかまどは、バラ科の落葉高木。
葉の紅葉も非常に美しいが、落葉の後の実が又すばらしい。
そして、湯の町坂の町によく似合う。

(句は以前野沢温泉で見た七竃を、
写真は9月15日の白樺湖畔で。紅葉には少し早かったがもう盛りでしょうね。)

ななかまど赤し湯の町坂の町
(ななかまどあかしゆのまちさかのまち)      季語:ななかまど(秋、植物)

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2008年10月19日

初紅葉

初紅葉は言うまでもなく、今年になって初めて見出した紅葉を言う。
初桜、初紅葉、など、初がつくものは、
盛りと違って新鮮な感じでまたいい。

山里の日は斜めより初紅葉
(やまざとのひはななめよりはつもみじ)     季語:初紅葉(秋、植物)

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2008年10月18日

木の実落つ

秋になると、橡、樫、椎、榎、胡桃、等の実が熟して落ちる。
子供の頃はいわゆる、ドングリを拾って遊んだものだ。
木の実が落ち、落葉へと移る季節の雑木林は好きだ。

『木の実』、木の実落つ、木の実降る、木の実雨、木の実時雨、木の実独楽、等。

たつ君に歩幅合はせば木の実落つ
(たっくんにほはばあわせばこのみおつ)         季語:木の実落つ(秋、植物)

天意いま吾が後先に木の実落つ
(てんいいまわがあとさきにこのみおつ)

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2008年10月16日

背高泡立草

背高泡立草はキク科の多年草。
日当たりのよい山野に、黄色い花が泡だっているように見えることから、
この名がついた。  正確には、秋の麒麟草と言う。
俳句に詠むのに難しい季語だ。

疑念ふと揺れて背高泡立草
(ぎねんふとゆれてせいたかあわだちそう)     季語:背高泡立草(秋、植物)

  

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2008年10月14日

秋刀魚

私はベジタリアンなので、肉や魚も一応食べますが、多くは食べない。
しかし秋の代表的な魚「秋刀魚」はすきだ。 それも焼いて大根おろしをかけるのがいい。
秋刀魚は庶民の匂いがする。
                            (写真は秋刀魚と直接関係ないがイメージで)

秋刀魚焼く常と変はらぬ一日暮れ
(さんまやくつねとかわらぬひとひくれ)          季語:秋刀魚(秋、動物)

男とはつくづく寂し秋刀魚焼く
(おとことはつくづくさみしさんまやく)

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2008年10月12日

運動会

今日は孫(年中)の幼稚園の運動会。
朝9時ごろから午後3時半までビッシリのスケジュール。
我が家は総勢10人の応援だった。
幼稚園の運動会は、親、祖父母のほうが真剣だ。 
ファインダーの中の孫は、頼もしくスターだった。

父と子の絆ふかめて運動会
(ちちとこのきずなふかめてうんどうかい)       季語:運動会(秋、生活)

運動会凝視の先の吾子光る
(うんどうかいぎょうしのさきのあこひかる)

    

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2008年10月11日

芋虫

芋虫は蝶や蛾の幼虫で、毛がなくころころ太っている。
芋の葉をたべることから、この名がある。
突然現れるとビックリするが、よくみると、可愛いらしい顔をしている。
我が家の前のアスファルトにいた、綺麗な緑と頭をもたげた芋虫の顔をみたら、
潰せずに畑の土に返してあげた。

芋虫の頭もたげて憎まざる
(いもむしのあたまもたげてにくまざる)         季語:芋虫(秋、動物)

芋虫の潰さず土に返しけり
(いもむしのつぶさずつちにかえしけり)

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2008年10月09日

木犀

木犀は中国原産のモクセイ科の常緑樹。
いつ咲いたのか、花の姿を見るより早く、その香りで開花を知る。
木犀の香が漂ってくると、まさしく深まりゆく秋を実感する。

傍題として:金木犀、銀木犀、桂の花、等

どこぞより木犀匂ふ日暮かな
(どこぞよりもくせいにおうひぐれかな)           季語:木犀(秋、植物)

床屋でて木犀の香の中に入る
(とこやでてもくせいのかのなかにいる)

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2008年10月07日

秋の水

秋の水は清らかに澄んで、気持の良いものである。
とともに清澄さゆえに、深まりゆく秋の寂しさをも感じる。

「秋の水」は水そのものが強調され、同季語の「水の秋」は秋の季感が強調される。
また、同じ様な季語で「水澄む」は、秋の水でも感覚的要素が強い。
どちらの季語を選択するかも一考だ。 

のつたりと首出す亀や水澄めり
(のったりとくびだすかめやみずすめり)           季語:水澄む(秋、地理)

水澄て水泡白きまま消ゆる
(みずすみてすいほうしろきままきえる)

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2008年10月05日

コスモス

コスモスはキク科の一年草。 メキシコ原産で日本へは明治時代に渡来。
秋の代表的な花で、日本人に広く愛されている。
様々な所で見られるが、私は佐久のコスモス街道で見たのが一番印象にある。

別名:秋桜、おおはるしゃぎく。

蒼天と風とコスモス佐久郡
(そうてんとかぜとこすもすさくごおり)            季語:コスモス(秋、植物)

やはらかき陽射しコスモス日和かな
(やはらかきひざしこすもすびよりかな)

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2008年10月04日

紫式部の実

紫式部はクマツヅラ科の落葉低木。 花よりも紫の実が美しい。 
また平安朝の才媛「紫式部」になぞられた名前が実にいいので、我が家の庭にも植えた。
白の実は白式部。

名のよくて庭に加へし実むらさき
(なのよくてにわにくわえしみむらさき)           季語:実むらさき(秋、植物)

  

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2008年10月02日

白粉花

白粉花はオシロイバナ科の多年草。
夕方から咲きだし、翌朝はしぼんでしまう。
それに因み、夕化粧の別名もある。

白粉の花より暮れて峡の村
(おしろいのはなよりくれてかいのむら)                  季語:白粉花(秋、植物)

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