2009年07月09日
一周年記念一句鑑賞(旅人さん)
旅人さん鑑賞
(2009年4月14日)
在りし日の母を語りて花つつじ 句童
母の年忌での縁者の集いであろうか。
参会した人たちが思い出話に耽っている。
一通りの話の途切れに、外を眺めると母の好きだったツツジが咲いていた。
しばらく、あの頃に馳せる思いに浸った一時。
自句自解
母は63歳の若さで亡くなり早18年が過ぎた。
母は山峡に生まれ育ち、更に4キロ程山奥の父の所へ嫁いだ。
母の人生は、まさしく土との一生だった、朝早くから夕方まで、田圃、畑で土にまみれて働いた。
母はまた、花が好きで様々な花が家の周りに植えてあった。庭の池の端の山つつじは特に印象的だった。
2009年07月07日
一周年記念一句鑑賞(楽子さん)
楽子さん鑑賞
(2008年09月28日)
姨捨の千の田千の曼珠沙華 句童
>千のリフレインが効いていると思います。
曼珠沙華のお写真も暈けが効いていて
見事な写俳ですね。

自句自解
姨捨は長野県千曲市の冠着山(姨捨山)の山腹に段々とある千枚田と田毎の月でつとに有名である。
伝説に、年寄りを嫌いな殿様が60歳になった人を山に捨ててくるようにとの達しから、姨捨山と呼ばれるようになった。
日本棚田100選、日本一のお月見ポイント、そして眼下に流れる千曲川、この風光明媚な所に、こんな悲しい話が伝わるのだ。
掲句、”姨捨の千の田”はすぐに出来たが、後ろがなかなか満足せず、伝説のイメージから情念を感じる曼珠沙華を置いた。
虚と実の句であるが、千のリフレインは効いていると思う。
(余談、小学生の時の演劇で、年寄りを捨てさせる悪い殿様役をやりました。)
2009年07月05日
一周年記念一句鑑賞(しじみさん)
しじみさん鑑賞
(2008年2月3日)
雪捨てて村捨てて向く北の空 句童
父祖からの地を出て行くと云う事は自分を含めて全ての絆、歴史からの重い離別を意味する。
自分を育ててくれた両親を残して家を出てきた家長としての意識が ”捨てる” と云う言葉に
全て込められている。
一生この想いを引きずって生きて行く切なさが ”・・・・・向く北の空” に秘められている。
強烈に印象づけられた1句です。

自句自解
私が生まれ育った長野県飯山地方は日本有数の豪雪地帯で、子供の頃は、まさしく陸の孤島だった。
小学生の時は巾50㌢くらいの雪道を2㌔ほど歩いて通学、中学では、冬は親元を離れ寄宿舎生活。
生家のまわりは7軒ほどの過疎地で、子供の頃から都会に憧れていた。
長男である私は、代々続いた父祖の地を捨て、関東に居を構えた。
しかし生活が安定すると望郷の念と家を継がなかった自責の念が年々強まるのだった。
当初”雪捨てて村捨てて見る北の空”だったが、見る、を向くに推敲。 故郷と向き合えるようになった気持と、より深い思いを表現できたかなと思っているが、、。
2009年07月04日
一周年記念一句鑑賞(遊子さん)
遊子さん鑑賞
(2009年06月16日)
青梅雨やけぶり初めたる信濃川 句童
季語、青梅雨に青々としたしっとり感が籠められています。
加えて「けぶり初めたる」がたたみ込むように信濃川を形容していて抒情に溢れています。
「やわらかに 柳あをめる 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに」石川啄木が、好きですが、
短歌では無い俳句の句童さんのこのお句の方が、
言葉を厳選することで、一層読み手の想像力を引き出し余韻を残す、というお手本のようです。
自句自解
信濃川は日本最長の川で、長野県下を流れる時は「千曲川」 新潟県に入って「信濃川」となる。
JR飯山線で長野から90分ぐらいだろうか、信越国境で長野県最北の駅「森宮野原」がある。
ここら辺りは有数の豪雪地帯で、昭和20年に積雪日本一7㍍85㌢の標柱が駅舎脇に立っている。
今、梅雨の真っ只中。万緑の中を洋洋と千曲川から信濃川へと名を変え日本海へと流れる。
2009年07月03日
一周年記念一句鑑賞(ぼたんさん)
ぼたんさん鑑賞
(2009年4月23日)
藤房の千揺れ千の香を放つ 句童
3月3日・・・ 白きこと通し落ちたる白椿
12月27日・・義士の日や白く残りし昼の月
私がこの三句を選びましたのは、この三句の主役に意思がある・・・と感じました。
もちろん、他の素晴らしい句にも 意思はあるのですが、特に私はこの三句に強く感じました。
自句自解
5月1日、ゴールデンウィクの、ど真中に足利フラワーパークヘ行った。
見所は栃木県指定の天然記念物、樹齢140年の大藤だ。藤棚が600畳(2007年時)ほどもあるのだ。
園内は、白藤、八重藤、逆さ藤など種類も多く、甘くやさしい香りに包まれていた。
余りの見事さに、どう句を詠んだらいいのか、、ボーッと眺めているだけだった。
結局、月並みな表現ではあるが”千揺れ千の香”で一句が成った。
2009年07月02日
一周年記念一句鑑賞(ヒコさん)
ヒコさん鑑賞
(2009年6月23日)
水馬に水なめらかでありにけり 句童
水馬が気持よさそうに、すべっていきます。
水がやさしく迎えてくれます。
小さき命への句童さんのやさしいまなざしがあります。
句のリズムも清らかで、共感をおぼえる写俳ですね。
信
自句自解
ここ丸山公園は、自宅より二キロほどの所にあり上尾市民の憩いの場所となっている。
ここには『橘』師弟句碑も建立されていて、私の大事な吟行場所でもある。
青葉若葉の6月、水面にたくさんの水馬が泳ぐと言うより滑るように動いていた。
水に浮くのがやっとの私は、その動きを飽かず眺めていた。
そして、水馬の動きを直接詠むより、水に焦点を当てたほうが、より水馬の動きが想像でき、句にも屈折ができるかなと思い掲句となった。
初心のころの句 ”水馬の自在薄日の射したれば” から少しは成長しているだろうか?
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2009年07月01日
お願い(句童)
本日で、写真俳句「俳句 de フォト」は一年になりました。
御覧いただいている、皆様のおかげで、ここまで続けてこられました。
そこで、一周年を記念して、皆様に私の一年間の写俳の中から、良いと思う一句を選んでいただき、
鑑賞文かコメントをお願いしたいのですが、宜しくお願いいたします。
順次写俳と、お寄せいただいた鑑賞文、私の自句自解を、掲載させていただきます。
例、コメント欄に
2009年6月30日 氏神の草刈つて草匂ひだす
鑑賞文0000000000000
何卒宜しくお願いいたします。
ヒコさん、ぼたんさん、しじみさん、遊子さん、楽子さん、旅人さん、ありがとうございます。
順次掲載させていただきます。
お忙しいのに、時間を頂戴いたしまして大変感謝申し上げます!







