新涼の朝の窓をあけ放つ(しんりょうのあしたのまどをあけはなつ) 季語:新涼(秋、時候)
日の匂ひ満ちたる峡の落し水(ひのにおいみちたるかいのおとしみず) 季語:落し水(秋、地理)
仲秋の風やはらかき峡の村(ちゅうしゅうのかぜやわらかきかいのむら) 季語:仲秋(秋、時候)
12時~15時30分まで菩提寺で施餓鬼会があった。住職始め12名の僧侶で厳かに執り行なわれた。
ぽつかりと白き雲浮き施餓鬼寺(ぽっかりとしろきくもうきせがきでら) 季語:施餓鬼(秋、行事)
一里塚残る宿場や花木槿(いちりつかのこるしゅくばやはなむくげ) 季語:花木槿(秋、植物)
秋風や夕日斜めに散歩道(あきかぜやゆうひななめにさんぽみち) 季語:秋風(秋、天文)
お盆も過ぎて朝夕の空気も確かに変わった。流れゆく雲も秋の気配だ。 秋の雲、鰯雲、鱗雲、鯖雲、等、秋の季語も多い。それだけ俳人は、雲の微妙な形に秋を感じとってきたのだ。
盆過ぎの北へ流れて千切れ雲(ぼんすぎのきたへながれてちぎれぐも) 季語:盆過ぎ(秋、行事)
墓誌にある母の名古りし花芙蓉(ぼしにあるははのなふりしはなふよう) 季語:芙蓉(秋、植物)
かなかなや空沈みゆく一茶の地(かなかなやそらしずみゆくいっさのち) 季語:かなかな(秋、動物)
祈る手の固く合わせて終戦日(いのるてのかたくあわせてしゅうせんび) 季語:終戦日(秋、生活)
在りし日の父母のことなど盆の客(ありしひのふぼのことなどぼんのきゃく) 季語:盆(秋、行事)
真清水に日のきらきらと一茶の地(ましみずにひのきらきらといっさのち) 季語:清水(夏、地理)
湧水の豊かな町や月見草(ゆうすいのゆたかなまちやつきみそう) 季語:月見草(夏、植物)
今朝秋の空水色でありにけり(けさあきのそらみずいろでありにけり) 季語:今朝の秋(秋、時候)
落ちきつて透明となる女滝かな(おちきってとうめいとなるめたきかな) 季語:滝(夏、地理)
空蝉の日暮れて未だ揺るぎなし(うつせみのひぐれていまだゆるぎなし) 季語:空蝉(夏、動物)
早起きをして、埼玉県行田市の古代蓮を見てきた。園内14ヘクタールに、行田蓮(古代蓮)はじめ41種類12万株の花を見ることができる。花びらに顔を近づけると、石鹸の薄い香りのような、いかにも古代のロマンの香りがした。
古代蓮ひらく古代の香を放ち(こだいはすひらくこだいのかをはなち) 季語:蓮(夏、植物)
天網を零るるごとく蝉時雨(てんもうをこぼるるごとくせみしぐれ) 季語:蝉時雨(夏、動物)