人影の途絶へし湖畔秋の風(ひとかげのとだえしこはんあきのかぜ) 季語:秋の風(秋、天文)
暮際の空のやさしさ風は秋(くれぎわのそらのやさしさかぜはあき) 季語:秋(秋、時候)
白萩の頻りに揺れて遊女塚(しろはぎのしきりにゆれてゆうじょつか) 季語;萩(秋、植物)
唐辛子赤し峡の日燦々と(とうがらしあかしかいのひさんさんと) 季語:唐辛子(秋、植物)
武士の栄華の跡や霧奔る(もののふのえいがのあとやきりはしる) 季語:霧(秋、天文)
結界の地ぞ揺らめきて曼珠沙華(けっかいのちぞゆらめきてまんじゅしゃげ) 季語:曼珠沙華(秋、植物)
白樺の高原渡る風は秋(しらかばのこうげんわたるかぜはあき) 季語:秋(秋、時候)
遠嶺より雨下り来たる秋薊(とおねよりあめおりきたるあきあざみ) 季語:秋薊(秋、植物)
新涼や一息に飲む朝の水(しんりょうやひといきにのむあさのみず) 季語:新涼(秋、時候)
千曲野の夜明けは霧の中より来(ちくまののよあけはきりのなかよりく) 季語:霧(秋、天文)
うつすらと夜の湿りを酔芙蓉(うっすらとよるのしめりをすいふよう) 季語:酔芙蓉(秋、植物)
晩学の目を凝らしたる虫の闇(ばんがくのめをこらしたるむしのやみ) 季語:虫(秋、動物)
城山の雲ゆつくりと竹の春(しろやまのくもゆっくりとたけのはる) 季語:竹の春(秋、植物)
残暑なほ真南を向く風見鶏(ざんしょなおまみなみをむくかざみどり) 季語:残暑(秋、時候)
秋海棠雨の匂ひの風渡る(しゅうかいどうあめのにおいのかぜわたる) 季語:秋海棠(秋、植物)
道の辺の朱の一分草の花(みちのべのあかのいちぶんくさのはな) 季語:草の花(秋、植物)
秋夕焼下駄突つかけてパン買ひに(あきゆやけげたつっかけてぱんかいに) 季語:秋夕焼(秋、天文)