一葉も歩きし辺り貴船菊(いちようもあるきしあたりきふねぎく) 季語:貴船菊(秋、植物)
あてもなく庭一巡り秋の暮(あてもなくにわひとめぐりあきのくれ) 季語:秋の暮(秋、時候)
仮の世を生きて還暦初紅葉(かりのよをいきてかんれきはつもみじ) 季語:初紅葉(秋、植物)
ゆるやかに時流れたる水の秋(ゆるやかにときながれたるみずのあき) 季語:水の秋(秋、地理)
邪な恋かも揺れて泡立草(よこしまなこいかもゆれてあわだちそう) 季語:泡立草(秋、植物)
照れ少しでて来し吾子の運動会(てれすこしでてきしあこのうんどうかい) 季語:運動会(秋、生活)
風のでて利根の渡しの夕芒(かぜのでてとねのわたしのゆうすすき) 季語:芒(秋、植物)
夜風受け朱を増したる烏瓜(よかぜうけあかをましたるからすうり) 季語:烏瓜(秋、植物)
コスモスに風の優しき峡の村(こすもすにかぜのやさしきかいのむら) 季語:コスモス(秋、植物)
寡黙なる男の啜る石榴かな(かもくなるおとこのすするざくろかな) 季語:石榴(秋、植物)
些かの夕風過ぎてこぼれ萩(いささかのゆうかぜすぎてこぼれはぎ) 季語:こぼれ萩(秋、植物)
青竹を踏みつ愛でたる月今宵(あおたけをふみつめでたるつきこよい) 季語:月今宵(秋、天文) 蓼さん撮影
虫の音の高き夜乳房愛しをり(むしのねのたかきよちぶさあいしおり) 季語:虫の音(秋、動物)
雲低く一茶の墓や秋薊(くもひくくいっさのはかやあきあざみ) 季語:秋薊(秋、植物)
一人居の真夜の白桃匂ひをり(ひとりいのまよのはくとうにおいおり) 季語:白桃(秋、植物)