2009年07月31日

箱釣(青

 
 
 
 
 
         箱釣や棚の上なる招き猫    富安風生

          
 
 
        

(箱釣=縁日などに出ている金魚釣りのお店  そこに’招き猫’があったのかどうか・・小さい頃なので覚えていません 射的のお店にはあったと思います♪ ↑こちらは大きすぎる金魚です~^^;)

 
 
 
         箱釣の魚影濃ゐとこ濃ゐところ    青萄

 
 
  
 
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2009年07月30日

山百合(青

 
 
 
 
        くもの糸一すじよぎる百合の前    高野素十

 
 線と点の交錯する美の景色、高貴なもの(百合)とそうでないものとのギャップある対比、客観写生なのに、何かとてつもなく深いものを感じます。ふと強い百合の香りまでがしてくるようです。

 
 
      
 
(山百合は 毎年一つずつ花序を増やして 細い茎にして耐えられないほど たわわに花を咲かせています)

        
  
 
   
          山百合やただ深々と礼をせり
    青萄

 
  
  
 
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2009年07月29日

向日葵(青

 
  
 
        向日葵の句では 何はともあれこちら↓がピカ一だと思うものです~♪

 
             向日葵の蘂(しべ)を見るとき海消えし    芝 不器男

          
  
 
              
                 
 
 
         どこまでも迷路のヒマワリ畑暮れ 
   青萄

              (映画『ひまわり』での ソフィア・ローレンの演技↑が思い浮かびます)
     
 
        向日葵のぐるぐるの渦懼(おそ)れけり
    青萄
 
  
 
 
 
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2009年07月28日

立葵(青

 
  
 
  
                   老鶏の声をかぎりや立葵

              
 
  
 
                

 (子供のころの学校帰りに よくこの↑コケコッコの花びらを採って少し裂いて それを鼻にくっつけて遊びました コ、コ、コ、コケッコー!と叫んで)^^;
                   
 
  
 
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2009年07月27日

底紅(青

 
 
 
  
                    底紅の 鬼気せまる恋失せにけり

    
 
   
        底紅の紅は失せねど恋 一と日

 

       
         

   (どんな種類の木槿も皆 底に鮮やかな紅を持っているのですね 秋の季語 ムクゲ・木槿=底紅)

 木槿 葵科フヨウ(ハイビスカス)属 中国原産で平安時代に渡来 中国名では’ムージン’と呼ぶそうです

       
           道のべの木槿は馬にくはれけり    松尾芭蕉 <野ざらし紀行>

     それがしも其の日暮らしぞ花木槿    小林一茶

            墓地越しに街裏見ゆる花木槿    富田木歩

     底紅や黙ってあがる母の家    千葉皓史 
  
  
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2009年07月26日

白蓮・2(青

 
 
  
                      白蓮や 殿が笛の音聴こへ来る

              
 
 
               
 
   (一瞬の後にタイムスリップ?いにしえを偲ばせる馨しき香り・・どこからか笛の音も聴こえてくるような♪)

 
  
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2009年07月25日

藪茗荷の花(青

 
 
  
  
          待つ人も待たす人もなし 藪茗荷

              
 
 
  
              

 (やっと見つけたヤブミョウガです 目立たないけれど↑白の可愛い小花が・・ 露草科 ヤブミョウガ属)
 
 
  
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2009年07月24日

ねぶの花・西施(青

  

合歓の花は・・中国の絶世の美女’西施’の喩え?


合歓の花を見上げるとき、脳裏に必ず浮ぶのはこの句↓です。


 
      象潟や雨に西施がねぶの花    松尾芭蕉

         (きさがたや あめにせいしがねぶのはな)


’ねぶの花’は合歓の花の別名で、芭蕉、象潟での作。

象潟(きさがた)はかつて(江戸時代の頃までは)、松島と並ぶ奥羽での名所・景勝地でした。現在の秋田県にかほ市(旧由利郡象潟町)で、「東の松島 西の象潟」と呼ばれていたそうです。


中国の政治家・詩人・書家である蘇軾(そしょく)= 蘇東坡(そとうば)が、西湖を西施に比した詩「 湖上ニ  飲ム  初メ  晴レ  後雨フル 」と詠んだのを踏まえて、芭蕉は象潟を西施に比したというのです。


西施についてはご存知の方も多いと思いますが、以下、山本健吉氏の鑑賞文より引用↓いたします。。


西施は呉(ご)王・夫差(ふさ)に敗れた越(えつ)王・勾践(こうせん)が、中国第一の美女として夫差に献じた女で、政略から敵地へ送られた「憂悶(ゆうもん)の女」である。心(むね)を病んで、面(おもて)を顰(しか)めたさまが美しかったので、国中の女が争ってこれに倣い、「西施の顰(ひん)」という故事が生まれた。


’西施がねぶの花’は、’西施が眠り’をかけているので、それに薄幸の美女が、憂い顔になかば眼を閉じたさまを想い描いて、それを象潟の雨景に比しているのである。


この句はまず、朦朧とけぶる象潟の全景であり、その中から「暗中模索」して雨中に眠る合歓の花を点出し、さらに胸裏に西施の憂悶の姿を描き出す。


テニヲハの魔術で、’象潟’ ’雨’ ’西施’ ’合歓の花’の四つのイメージを組み合わせた、
モザイク的、技巧的な作品である。四つのイメージは、リアリティの上で、おのずから濃淡の絵様(えよう)をかたちづくっている。


      *    *    *    *    *    *


どれほどの美人であったのでしょうか、合歓の花を見ながら西施を想像してみましょう。芭蕉の句から、もう私には、このお花は西施以外ではありえないと思うほどに、西施に見えてくるのが不思議です。


一方、このような句↓も目に致しました。


     日本に小野小町や合歓の花    辰巳あした


合歓の花にわざわざ中国の美女を持って来なくても、日本にも有名な美女はいたではないかというのです。芭蕉句を念頭においての作、といわれておりますが・・。


楚々として小造りな小野小町では、華麗で派手な印象の合歓の花、イメージが重なってきません。あらためて芭蕉さんの美的感覚は、鋭くて凄かったのだなぁと感じたのでした。


当時とは様変わりしているだろう「象潟」、でも一度行ってみたい、という気持ちにさせられます。キサガタ→キサナドゥ(幻想的な場所)に語感が似ているのも、妙に気になるのでした (゚艸゚*)

           *    *    *    *    *    *

ちなみに合歓の花のお写真ですが、昨年’ブログ先輩のkenさま’よりお借りしていたものがございましたので、ご了承を得て再登場していただくことになりました。


素敵な写真のおかげで、雨の向うに俯いているような西施が、仄かに見えてくる気がします。なお、画像表示↓が非常に不安定で、別の画像に入れ替わっている時がございますので、お許しくださいませ。しばらくすると元に戻る場合があります(笑)
  


     ねぶの葉の閉じて眠るや小夜の風    青萄
 
       花合歓の花落つる時しづかなり   青萄  
   
  
  
  
 
             (画像提供 <森の時計と丘の風>kenさま)
 
 
  
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2009年07月23日

氷菓(青


 
 
 
  
        いつからか氷菓歯にしむ知覚人

          
 
 
 
          

(ワタクシ何時からか 余りアイスクリームを食べなくなりました これは↑若者がコンビニで買ってきたので ’575用に写真だけ撮らせて~♪’と言うと 親切に蓋まで開けて このように↑セッティングしてくれました^^; 新発売のハーゲ○ダッ○だとか。。 半分残しておいてネ?と遠慮がちに言ったけど やっぱり残してませんでしたね~) ^^☆
 
 
 
  
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2009年07月22日

烏瓜の花・2

 
 
  
  
  
        烏瓜の花と夢は夜ひらく

  
  
 
  
        
                       (夜にしか咲かないお花・カラスウリです 朝になると閉じてしまいます)

  
  
 
  
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2009年07月21日

浮いて来い(青

 
 
 
 
 
       浮いて来い アヒル村長の小言好き

        
 
                                        (夏の季語:浮いて来い) 
 
         

                 (ウッドデッキに絡ませたノウゼンカズラ。。一日花が盛んに落ちてきます)
   

 

 

 (※お昼前のウォーキングに出たついでに ’アヒル村長’を写してきました 後姿がカワイイです 追加~♪)

    
                 
   
  

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2009年07月20日

砂日傘(青


   
 

     砂日傘  人まちがへて手を振れり

 
                  
               
                  (少しだけ↑推敲しました^^;  季語・砂日傘=ビーチパラソル)

                                                   
                                        (娘の行った↑沖縄の海)
                  
 
 
  
        サーファーの 後姿は皆イケメン
 
 
   

 
   
  
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2009年07月19日

水機関(青

 
  
 
  
       飽きもせで 水からくりの輪廻かな

        
 
  
 
      

      (カラスウリ=烏瓜 昨日~レースの編みモチーフのような カラスウリ↑のお花をとうとう
               見つけましたよ~夜から翌朝<午前中>にかけて咲くようです♪)

            
                 夏の季語・水機関=みづからくり  水を利用した手品の見世物
   
 
   
  
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2009年07月18日

天道虫(青


 
 
   
       陽落つればサンバ踊るやテントムシ

       
 
 
      
                                           (天道虫 テントムシ)
   
 
 
 
 
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2009年07月17日

夕端居(青

 
 
 
  
       特に何 もなき事うれし夕端居

 
 
                                
                                 (※↑一字分 自己添削しました~)♪

        
    
  (じっとしている青蛙さんは何を考えているのでしょう ’平穏無事’ただこの事の幸いなり かな f(^ー^;)
 
 
 
 
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2009年07月16日

藪萱草・2(青

 
 

 
         松明を掲げヤブカンゾウの咲き

 
 

               
                   
                  (近くでヤブカンゾウ・藪萱草がまとまって咲いてきました)
   
 
 
 
 
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2009年07月15日

竹の皮脱ぐ(青

 
   
 

               

 
   
        竹の皮脱ぐも かぐやの気配なく

 
   
        

 
   
   
 
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2009年07月14日

白蓮(青

 
   
 
   
 
          天上の白となりゆく蓮灯(はすあかり)

 
   
 
   
              

          (近くの蓮田にて 今年のニューフェース・白蓮さんがお出ましになりました♪)

 
   
   
 
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2009年07月13日

凌霄花(青

 
   
 
   
         今日は殺生しない日と決めたから 夏

                                
 
   
 
                 

                (拙庭のノウゼンカズラ・凌霄花です このお花が咲き出しますと いよいよ’盛夏’と感じます)

 
 
            
   

   
 
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2009年07月12日

夏の鳶(青

 
 

 
 
       空をまあるく切りとつて 鳶の夏

 

 
 

 
        

(昨日 鳶のゆったりと飛ぶ様を見ていたのですが あいにくと写真が撮れませんもので^^; 白い鉄線が空を眺めているような写真にて どうぞご勘弁を(;^_^A アセアセ・・)

   

   
 
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2009年07月11日

梔子(青


 
 

 
         くちなしや かなしきうたのきこへきて

   

 
 

 
          
                                                 (梔子の花)

 
   

   
 
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2009年07月10日

捩花(青


 
   
 
   
         うたかたの世の片隅のねぢればな

 
   
 
                  

     (今年はどうしたことでしょうか。。捩花を多く見かけます 小さくても蘭の仲間 可愛いですね)

 
   

   
 
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2009年07月09日

鬼百合(青

 
 
 
 
 
        にはたずみ鬼百合の雨ひとつ落つ

 
 
 
 
 
         
                                               (オニユリ)  
 
 

   ☆昨夜ちょっと「へぇ~」と思ったことなので、ここに書いておきます。

          冬すでに路標にまがふ墓一基   中村草田男

                        について↓山本健吉氏の鑑賞文より。。です。

<「冬すでに」は、何か続く下の句を欲している句法でありながら、屈折せしめられている。何が「冬すでに」どうなったのであるか。
作者は路傍に打ち忘れられた一基の墓を示す。そのうらぶれた光景が、取りも直さず冬そのものであると示すかのようである。(中略)

「墓一基」に、「冬すでに」の言葉の持つ余韻のすべてを封じ込めるのであろう。季節の運行と一個の人間の運命とが、ここに融合する。「行て帰るの心発句也」(黒冊子)と芭蕉は言った。つまり「墓一基路標にまがふ冬来たり」では句にならないのだ。>と。

☆十人居れば、十人それぞれの鑑賞の仕方があると思いますけれども、やはり名のある評論家の方の言葉には・・それなりに説得力があるような気がしてきます。
月並調では「句にならない」といわれますと、以前「アンタの句は’できそこないのトコロテン’だ」といわれたことを思い出します。なるほど。。と思って、そのフレーズを忘れないようにしていますが・・(笑

このブログを始めるにあたっては、(毎日続けるなどの)何の決意も覚悟もなく、気まま勝手にUPしているのですが、それでも毎日どこかの(善意のたった一人の)人が’応援’してくれているのを感じますと、有り難くて嬉しくて、また次も頑張ろう~♪という気持ちにさせていただいております。どちらのどなた様なのか存じませんが、ありがとうございます(^人^)

   
 
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2009年07月08日

手花火(青

 
 
 
 
          手花火や忘れ得ぬひと浮びくる

                     
 
 
 
                  
 
              (花火ならぬ花火のようなダリア↑です 菊科ダリア属 ’流れ星’ ) 
 
 
 
 
 
 
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2009年07月07日

天の川(青

 
 
 
 

        天の川 なつかしの人はどの辺り

 
 

 
       

             (背の高い ピンクのあぢさゐの裏に回って 空を見上げてみました♪)
 
 

 
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2009年07月06日

蝸牛(青

  

  
  
                蝸牛 サンクチュアリを背負ひをり

 
  
   
             
                
                     ↑ (梔子=くちなし の葉に憩う カタツムリ=でんでん虫)
       
       (サンクチュアリ=聖域 隠れ家 安らぎの場所)

  

                      
  
                     ↑ (道で可愛いカタツムリ君も見かけました^^)
  

 
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2009年07月05日

回り燈籠(青


 
  

 
                     人の世の回り燈籠 雲ながる

 
 
                
                 
                                              (グラジオラス)                     
  


 
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2009年07月04日

沙羅の花(青

  
  
  
  
         活き活きと沙羅は咲くまま逝きにけり

                
                                     
           

                             (沙羅の花=夏椿 つばき科ナツツバキ属)
  
  
 
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2009年07月03日

半化粧(青


  
  
 
  
         かんじんのはなし白紙に半化粧

 
        
  
            
                
               (半化粧=半夏生  別名・片白草 どくだみ科ハンゲショウ属)  
 
☆「時候」でいう半夏生とは 新暦7月2日の頃(一年のほぼ真ん中辺) かつてこの日はさまざまな禁忌があり 物忌みをする風習があったそうです☆

 
  
        (推敲句)  切り出せぬ話それつきり半夏生
  
  

 
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2009年07月02日

楸邨忌(青


 
 
      
 
        曇天の野に出て哭けり達谷忌
 
 

                      
                       (俳人・加藤楸邨の忌日 7/3  楸邨忌=達谷忌)

        

                                            ユウスゲ(夕菅)  
   
 
 

 
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2009年07月01日

ジューンドロップ(青


 
 
 
 
     生まれたときの運命(さだめ)なのジューンドロップ

 
 
 
          
 
           ☆六月の季語=ジューンドロップ 『坪内稔典季語集』(岩波新書)

ジューンドロップとは 果樹の生理落下のこと これは柿に顕著で 生り過ぎた花や実を木が自分自身で落とす現象です 梅雨の前に花を 梅雨の終る頃に青い実を落とすようです

   
 
       ジューンドロップ何かことこと煮てみたき    中原幸子
 
  
 
 

 
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