2010年02月04日

回生の夢をもらいて春立ちぬ


★。・。・゜♪゜・。・。★ 交心俳句 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★ 交心俳句10y020401


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回生の夢をもらいて春立ちぬ


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  おはよう、雪割草さん。
 越後は名ばかりの春ですか。
 筑後ははばかりながら本物の春のように陽気です。すこし春の陽気雪割草さんの所へ送って、回しましょう。
 ガテガテパラガテ。この陽気、越後の大地へ、降り注げ!
  ガテガテパラガテ。雪割草さんの風邪、春の陽気で、吹き消えよ!



 きららさんの玩具鼠との飽かずのひとり遊び面白いですね。無心そのものです。
 あそこまで無心になれたら、もう、菩薩境ですよね。
 きらら菩薩は道標になりました。


 良寛さんよりはるかに無邪気で、はるかに歓喜に充ちています。
 ほんとうに命の燃焼そのままですね。
 燃焼が愛なのですから、愛もまた、きららさんのように自在に、無心に、燃焼したいものですね。
 思えば、蝶の燃焼も、鳥の燃焼も、きららさんと同じように無心なのですね。
 まさしく一瞬一生の燃焼なのでしょう。



 回生の夢をもらいて春立ちぬ



 月を看みて 終夜うそぶき 花に迷ふて ここに帰らず   良寛



 月が美しいね。
 その美しさに遊泳して、一晩中、心が、詠っているよ。
 花が美しいね。
 その美しさに没入して、一日中、命が、躍っているよ。


 命の歓喜が風雅の源泉だね。



 兆しにも心くるおう春立ちぬ   仁



 あすは元日と云夜
 0672 なにとなくこゝろさやぎていねられずあしたははるのはじめとおもへば   良寛



  春を待つ心は、良寛さんには、おそらく外の誰よりも、歓喜に充ちたものでした。
 死に包囲されてきた無一物の命が、無一物のままで、自由に命を燃焼させ、身辺りの命たちと共鳴、共振できる季節になるんです。まだ厳冬の最中の正月さえ、春のはじめとして、良寛さんの心をときめかせるのですね。
 このときめきが、値千金なのでしょう。
 何ものにも代えがたい至福の喜びです。


 その上に、良寛さんには、もう一つのときめきがありました。
 万葉集を読みたい。万葉集を学びたい。万葉集の世界に没入したい。
 風雅の友定珍さんが、1805年刊の『万葉集』を買っていたのです。定珍さんが前十巻を読んでいる時、後十巻を良寛さんは読んでしまって、定珍さんに早く前の十巻を読ませてくれと無心する手紙を書いています。
 すごい関心ですね。
 この強烈な文芸への関心と表現意欲が、良寛さんの風雅の源泉を創りだしていき、豊穣なものにしていくのでしょうね。



  真似良寛仁が、道標として学びとりたいものの一つは、この良寛さんの<喜ぶ力>です。
 命に帰れば、この<喜ぶ力>が湧いてくることを学びました。
 あとは、老仁風に、命に帰る道筋を歩けばいいんです。


 すこし、歩き始めることができたような気がしています。



 立春の堅き蕾の光りけり   仁

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