喜雨を待つ砂漠となりし我が世界
風鈴の音色かすかに喫煙所
なぜにまた炎天近づく観覧車
残業を無視して入る夜店かな
冷房が効かぬビル抜け昼寝かな
一人行く暑さ届かぬ地下道や
黄昏れてばっさり切られる我が身かな
残業や見上げる闇は梅雨の空 汗しみて閉じた目開けて夏の空
熱帯夜我は乾びた死霊なり
雨凌ぎ足下見れば蟻地獄